柴古唐斯 Tsaigu Trail 25K、男子はレミ・ボネが新記録で優勝、女子はヤン・イェン 楊艶 Yang Yanが優勝

2025年の柴古唐斯括蒼山越野賽(チャイグ・ダンス・クアツァンサン・トレイル、Tsaigu Trail)は、11月2日に最終日を迎え、25km部門が熱戦を繰り広げました。総距離25.9km、累積標高1,034mという比較的短距離ながら、国内外のトップ選手が集結し、非常にハイレベルなレースとなりました。

大会公式メディアの「跑野大爆炸 RUNYEAH」によるレポートをもとにこのレースの結果について紹介します。

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(All photo by Tsaigu)

男子はスイスのエリートアスリートで、9月にスペイン・カンフランで開催されたWMTRC世界選手権のアップヒル部門金メダリストで、先月バーティカルキロメーターの世界記録を更新したばかりのレミ・ボネ Remi Bonnet (SUI) 選手が、圧倒的な走りで注目を集めました。スタート直後から独走態勢に入り、1時間47分24秒という見事なタイムで快走し、25km部門の大会記録を更新して優勝しました。ITRAスコア957を誇るボネの走りは、まさに圧巻でした。

続く2位には、貴州出身の19歳・シー・グオ 施果 Shi Guo (CHN) が1時間52分39秒でフィニッシュしました。2週間前のNinghai by UTMB 60kでの準優勝に続いて、今回もその実力を存分に示しました。3位には、スペインの21歳の新鋭・ファビアン・ベネロ Fabian Venero (ESP) が1時間53分31秒で入りました。

女子のレースでは、ヤン・イェン 楊艶 Yang Yan (CHN) がスタートから終始トップを守り抜き、2時間16分37秒でゴールして優勝しました。

2位には2時間17分19秒のルオ・チョン 羅瓊 Luo Qiong (CHN) 、3位には50km部門での好走に続いて活躍したション・ビンビン 熊斌彬 Xiong Binbin (CHN) が2時間18分57秒で入りました。

また、大会10周年を記念して設けられた特別カテゴリー「T³G」もこの日で決着しました。3日間で合計181.9km、累積標高10,246mに挑んだ選手たちが、最終日の25kmを走り終え、総合順位が確定しました。男子では、105kmと50km部門で安定した走りを見せたジャン・ション 張勝 Zhang Sheng (CHN) が、総合タイム20時間51分33秒で見事優勝しました。チャン・ウェイチアン 張偉強 Zhang Weiqiang (CHN) が21時間52分19秒で2位、リ・ニン 李寧 Li Ning (CHN) が22時間20分44秒で3位に入りました。

女子では、安定感のある走りを見せたデン・ロンホワ 鄧榮華 Deng Ronghua (CHN) が、総合タイム26時間06分29秒で優勝を飾りました。シェ・ウェンフェイ 謝雯菲 Xie Wenfei (CHN) が26時間59分36秒で準優勝、リウ・シュアンファン 劉双芳 Liu Shuangfang (CHN) が28時間59分48秒で3位となりました。

10周年を迎えた今年の柴古唐斯では、世界トップクラスの選手たちと国内勢が激しいレースを展開し、記念すべき大会となりました。レミ・ボネ選手の大会新記録はもちろん、若手ランナーの台頭やT³Gカテゴリーによる3日間の総力戦など、見どころの多い大会となりました。

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