Onが水本佳菜選手と契約、アジア女子初のアスリート契約で日本の陸上界でブランドの存在感を増す。

最近はトレイルランニング界でも注目を集めるスイスのパフォーマンスブランドであるOn(オン)が、日本の陸上競技界にとって大きなニュースを発表しました。

Onはエディオン女子陸上競技部に所属する中長距離の有望株、水本 佳菜(みずもと かな) 選手とアスリート契約を締結しました。これは、Onにとって女子陸上競技選手としてはアジア初のアスリート契約となり、ブランドの日本市場、そして世界のトップを目指す才能への強い期待がうかがえます。

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急成長を遂げる彼女はどのような選手で、Onと共に何を目指していくのでしょうか。

(写真提供:On)

U20アジア制覇、そして2025年の「急成長」

水本佳菜選手は、大阪薫英女学院高校時代からその才能を発揮してきました。高校3年時にはインターハイの1500mで3位、3000mで4位に入賞し、同年の全国高校駅伝ではエース区間である1区で区間賞を獲得しています。

エディオン女子陸上競技部に所属してからも着実に力をつけ、2023年にはU20アジア選手権3000mで見事優勝を果たしました。

そして2025年、彼女の才能は一気に開花します。日本選手権では自己記録を更新して3位入賞。さらにその直後、ロサンゼルス Los Angeles で行われたSunset Tourでは、5000mで15分06秒98という、自己ベストを大幅に更新するタイムを樹立しました。これは日本歴代でも上位に入る好記録です。この記録は、彼女が日本トップクラスのランナーであることはもちろん、世界の舞台で戦うための確かな一歩を踏み出したことを示しています。

水本選手「Onという心強いパートナーと共に、世界の舞台で戦う」

今回の契約に際し、水本選手はOnのブランドスピリットやテクノロジーへの信頼を語っています。

「この度、Onという心強いブランドとアスリートパートナーシップを結んでいただけたことを心から嬉しく思います。世界を目指して挑戦し続ける上で、Onの持つ革新的なブランドのスピリットや高いテクノロジー、他社にはないプロダクトの色合いやデザインは、私にとって大きな力になります。」

彼女が見据える目標は明確です。直近の目標として、来年2026年に名古屋で開催されるアジア大会での日本代表入りを掲げています。

そして、その先にある最大の目標についても、力強くコメントしています。

「その先の目標として、2028年にロサンゼルスで開催される国際大会に日本代表として出場し、世界の舞台で戦うことを目指します。」

2028年のロサンゼルスオリンピックで、Onのシューズを履いた水本選手が躍動する姿を私たちも期待せずにはいられません。

Onが日本のエリート市場で描く未来像

Onにとっても、今回の契約は特別な意味を持っています。Onアスリートマネジメントのシニアリードである、ニクラス・ビューナー Niklas Büner 氏は、これを「ブランドにとって本当に歴史的な瞬間」と表現しています。

「水本佳菜選手がOnファミリーに加わったことは、ブランドにとって本当に歴史的な瞬間です。彼女は、女子陸上競技でアジア初のOnアスリートとなります。水本選手は卓越した才能を持ち、5000mでの素晴らしい実績がすでにその可能性の大きさを物語っています。」

今回のニュースはOnが日本のエリートランニング市場において、非常に戦略的な動きを加速させていることの表れと言えます。

Onは2025年、年明けに三浦 龍司(みうら りゅうじ)選手、そして篠原 倖太朗(しのはら こうたろう)選手という、男子陸上界の次代を担うトップスターたちとも契約を結んでいます。

これに続く今回の水本選手との契約は、Onが日本のトップアスリート、特に「新世代の才能」と共に世界を目指すという明確なブランドメッセージを打ち出していることを示しています。

(Source:On)

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