タイ・チェンマイで開催されるトレイルランニングのビッグイベント。その会場で、日本のトレイルランニングコミュニティで今もっとも注目を集める若手選手の一人、水谷冠太(Kanta Mizutani) さんに話を聞くことができました。
現在24歳の大学院生である水谷さんは、つい3週間ほど前に行われた「FunTrails Round 秩父&奥武蔵(FTR)」の100マイルレースで見事に優勝。その勢いのまま、ここチェンマイでの100kmレースに挑みます。
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山岳部と陸上競技のバックグラウンド
水谷さんがトレイルランニングを本格的に始めたのは、ここ3、4年のこと。きっかけは大学入学後に山岳部に入ったことでした。
「いろんな山にたくさん登りたいという思いがあって、走ればたくさん登れるかなと」
もともと陸上競技で400mなどの短距離を走っており、走ること自体が好きだったという水谷さん。父親がトレイルランニングをしていた影響もあり、自然とこのスポーツに足を踏み入れました。
「山も好きだし走るのも好き。自分に合ったスポーツだなと思っています」
ロングトレイルへの適性と強み
FTRでの100マイル優勝など、長距離レースで結果を残している水谷さん。自身がロングトレイルに向いている理由について、彼は「胃腸の強さ」と「好奇心」を挙げます。
「レース中でもいろんなものを食べられます。一応、内臓は結構強い方かなと思っていて」
長時間のレースでは補給が鍵となりますが、食べ続けられる胃腸の強さは大きな武器です。また、「たくさんの景色を見てみたい」という純粋な動機が、長い距離を走り続けるモチベーションになっています。
アジアの強豪が集うチェンマイへ
今回のチェンマイは、済州島(韓国)、マレーシアに続く3回目の海外レースとなります。FTRからわずか3週間弱というタイトなスケジュールで、疲労抜きに専念して調整を行ってきました。
「今シーズンは結構いい感じで来ています。今回はアジアのトップ選手が集まっていてレベルも高い。そういう選手たちがどういう走りをするのか、自分がどれくらい戦えるのか、すごくワクワクしています」
24歳という若さで世界の強豪に挑む水谷冠太さん。フレッシュな才能がチェンマイのトレイルでどのような走りを見せるのか、期待が高まります。














