新年を迎えてまだ日が浅いですが、世界のトレイルランニングシーンは早くもトップギアに入ろうとしています。アジアの経済と文化をつなぐハブとしての顔を持つ香港の摩天楼のすぐ背後に広がる、深く険しいジャングルと果てしない階段を駆け抜けるトレイルランニングレース、「Hong Kong 100 Ultramarathon」(以下HK100)が、今年も1月22日から25日にかけて開催されます。
第16回大会となる今回は、昨年に引き続き「World Trail Majors」の栄えある開幕戦として位置づけられています。世界中から集まる3,000名以上のランナー、そして60カ国を超える国籍の多様性は、この大会が単なるアジアのローカルレースの枠を超え、真のグローバルスタンダードであることを証明しています。多言語が飛び交うスタートラインの熱気は、まさにトレイルランニングの祭典と呼ぶにふさわしいものです。
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しかし、今年のHK100が特別な理由はそれだけではありません。提供されたスタートリストと公式サイトで発表されたコース変更情報を詳細に分析すると、そこには例年以上に大会をドラマチックなものにする事実が浮かび上がってきました。100kmにおける「史上初の3度目の戴冠(ハットトリック)」を巡る因縁の対決、欧米のビッグネームの参戦、そして何より、コース短縮によって引き起こされるであろう、過去に類を見ない「記録的なスピードレース」の予感です。
DogsorCaravanでは、目前に迫ったこの熱戦の見どころを、最新のデータとストーリーを交えてプレビューします。
(All photo by Hong Kong 100)
開催種目とスケジュール(最新コース情報反映)
今大会は、昨年の台風被害による土砂崩れやトレイルの崩落等の影響で、コースの一部に重要な変更が加えられています。これにより各カテゴリーの総距離やルートが変更され、レースの性質そのものが変化しています。
- THE THIRD
- 開催日:1月22日(木)
- スタート時間:08:00(日本時間 09:00)
- 距離:約31km / 累積獲得高度:約1,460mD+ / 制限時間:10時間
- ※公式サイトによると、Ham Tin周辺(CP2)で迂回措置が適用されます。
- THE HALF
- 開催日:1月23日(金)
- スタート時間:08:00(日本時間 09:00)
- 距離:約50km(変更あり) / 累積獲得高度:約2,100mD+ / 制限時間:14時間
- ※公式サイトによると、Pak Tam Chungをスタートし、HK100と同様にTai Tanセクションの回避ルートを使用します。
- HK100
- 開催日:1月24日(土)
- スタート時間:08:00(日本時間 09:00)
- 距離:93km(約10km短縮) / 累積獲得高度:約5,028mD+ / 制限時間:30時間
- ※Tai Tanセクションの回避により大幅に距離が短縮されます。100kmという精神的な壁が取り払われたことで、序盤から突っ込む選手が増えることは間違いありません。
コース変更の詳細:土砂崩れによる「Tai Tan」回避がレース全体に波及
今年のHK100を語る上で避けて通れないのが、公式サイトで発表された重要なコース変更です。台風の影響による土砂崩れやトレイルの破損のため、西貢(Sai Kung)半島の象徴的なセクションに変更が加えられました。この変更は単なる迂回ではなく、レースの戦略を根本から覆す可能性を秘めています。
1. メインレース(HK100)への影響:高速化する93km
最も大きな影響を受けるのが土曜日のメインレースです。中盤の難所であるCP3(Hau Tong Kai)からCP4(Yung Shue O)にかけての「Tai Tan Country Trail(大灘郊遊徑)」が、安全確保のために回避されます。
このTai Tanセクションは、不規則な岩場と木の根が絡み合うテクニカルなシングルトラックで、多くのランナーがペースダウンを余儀なくされる区間でした。しかし、今年は代わりに舗装路である「Hoi Ha Road(海下路)」を経由するルートが採用されました。総距離が例年の約103kmから93kmへと短縮されるだけでなく、最も走りにくい区間が最も走りやすいロードに変わるのです。
また、CP2(Ham Tin)周辺でも、村の裏手を通り大浪湾(Tai Long Wan)ビーチへと抜ける迂回ルートが設定されています。これらの変更により、今年のレースはかつてないハイスピード展開となることが確実視されます。登坂力以上に、フラットなロード区間での走力と、高強度のペースを持続させるマラソン的な能力が問われることになるでしょう。
2. THE HALF(56km)への影響:日本勢も直面する高速コース
当初の予想に反し、THE HALFもまたコース変更の大きな影響を受けます。公式サイトによると、THE HALFのコースもCP3以降で「Tai Tan Country Trail」を回避し、Hoi Ha Roadを使用するルートに変更されています。
これにより、上田瑠偉選手らが出場するこのカテゴリーでも、テクニカルなトレイルが減り、ロード区間が増加します。これは純粋な走力を持つスピードランナーにとって大きなアドバンテージとなり、日本勢にとっても記録的なタイムでの決着が予想されます。
3. THE THIRD(33km)への影響
木曜日開催のTHE THIRDは、HK100の序盤をなぞるコース設定です。CP3以降のTai Tanセクションには到達しませんが、CP2(Ham Tin)周辺の迂回措置の影響を受けます。Ham Tin村の裏手を回る新ルートは、従来よりもスムーズに進行できる可能性があります。
男子100km:歴史的偉業「ハットトリック」を懸けた中国のアスリートの対決
距離が短縮されようとも、勝負の価値が変わることはありません。今年の男子100kmカテゴリーにおける最大の焦点は、「誰が最初に3度目の優勝を果たすか」です。過去のHK100の歴史において、3勝を挙げたランナーは存在しません。今年、その壁を破る可能性のある二人の英雄がスタートラインに立ちます。
モン・グァンフー Meng Guangfu (CHN) と ヨウ・ペイチュアン You Peiquan (CHN) です。

ヨウ・ペイチュアン
ディフェンディングチャンピオンであるモン・グァンフー(GPI 930)は、HK100においてはまさに「絶対王者」です。
2024年に初優勝(10時間16分56秒)を飾ると、記憶に新しい昨年2025年大会では9時間43分10秒という驚異的なタイムで連覇を達成。これは従来のコースレコード(10時間0分17秒)を大幅に更新する圧巻の走りでした。今回勝てば、前人未到の「3連覇」という偉業になります。彼はMt.Fuji 100(ASUMI40k)でも優勝しており、短距離・高速レースにおける強さは実証済み。今年のHK100の高速化は彼にとってさらなる追い風となるはずです。
対するヨウ・ペイチュアン(GPI 875)は、HK100の歴史を語る上で欠かせないレジェンドです。2020年に当時のコースレコードとなる10時間00分17秒で優勝し、パンデミックを経た2023年にも再び王座に返り咲いています。昨年2025年は出場していませんが、2024年にはモン・グァンフーに次ぐ準優勝を飾っています。彼もまた、通算3度目の戴冠(ハットトリック)を虎視眈々と狙っています。
「3連覇」を目指す現王者か、「王座奪還」を誓うかつての記録保持者か。同じ国の、同じ時代を生きる二人のチャンピオンが、互いのプライドと歴史的記録を懸けて激突することになります。

モン・グァンフー
世界からの刺客:ダコタ・ジョーンズ Dakota Jones (USA) の参戦
近年は中国勢の独壇場と思われがちなHK100ですが、今年は欧米のトップ選手の存在感が際立っています。その筆頭が、アメリカの ダコタ・ジョーンズ Dakota Jones (USA) (GPI 887)です。
Hardrock 100やTransvulcaniaなど、世界の名だたる山岳レースで勝利を収めてきた彼ですが、オフシーズンに香港のような湿度が高く、階段の多いコースへの適応は未知数です。しかし、ロード区間が増えた今年のコースレイアウトが吉凶どちらに出るか。彼がこの異質な環境に適応し、アジアの牙城を崩せるかどうかに注目が集まります。
さらに、スペインからは アベル・カレテロ Abel Carretero (ESP) (GPI 892)と マリオ・オルメド・サンチャ Mario Olmedo Sancha (ESP) (GPI 884)が参戦。特にカレテロは昨年のWorld Trail Majorsで年間6位に入賞しており、シリーズ戦序盤でのポイント獲得の重要性を熟知していることでしょう。
そして、香港在住歴を持つフィリピン人ランナー、ジョン・レイ・オニファ John Ray Onifa (PHI) (GPI 889)も見逃せません。”Stingray”の愛称で親しまれる彼は、昨年の2025年大会でも序盤からトップ争いを演じ、最終的に6位に入賞しています。今回の有力選手の中では誰よりも香港のトレイルを知り尽くしており、ホームのアドバンテージを活かして表彰台の頂点を狙います。
その他の男子有力選手
優勝争いに絡む可能性のある、注目すべき選手たちは以下の通りです。
- チン・グイドゥ Qin Guidu (CHN) (GPI 912):昨年2025年大会の準優勝者。優勝したモン・グァンフーに食らいつき、9時間51分11秒という好タイムを記録。彼もまた従来のコースレコードを上回っており、実力は優勝者に肉薄しています。
- ヤン・ジャンジャン Yang Jianjian (CHN) (GPI 903) :2025年Vietnam Mountain Marathon 50k優勝。
- デン・グオミン Deng Guomin (CHN) (GPI 889):2025年大会3位(10時間07分52秒)。2024年のMt.Fuji 100王者でもあり、安定して表彰台に絡む実力者です。タフなコンディションになるほど強さを発揮します。
- ルオ・タオ Luo Tao (CHN) (GPI 911):GPI 911は今大会全体3位のハイスコア。爆発的なスピードを持ち、展開次第では優勝をさらうポテンシャルを秘める。
- トム・ジョリー Tom Joly (GBR) (GPI 869):英国の実力派。2025年Festival des Templiers(100マイル)で3位入賞など、欧州のビッグレースで結果を残している。
ちなみに、昨年2025年大会では、日本の大瀬和文 Kazufumi Ose が12時間41分52秒で27位に入り、ベテランの意地を見せました。大瀬選手は今年もHK100にエントリーしています。
女子100km:絶対女王への挑戦と混戦の予感
女子フィールドに目を向けると、こちらも国際色豊かで予測不能な戦いが予想されます。

ヴェロニカ・レン Veronika Leng
注目は、香港在住でスロバキアの ヴェロニカ・レン Veronika Leng (SVK) (GPI 789)。彼女は昨年2025年大会で11時間25分22秒をマークして準優勝を果たしました。優勝したスンマヤ・ブッダ(Sunmaya Budha)には及びませんでしたが、自己ベストを更新する素晴らしい走りで、地元香港のタフなコースへの適性を証明しました。
そして、それを追うのが中国の チー・リンジエ Chi Lingjie (CHN) (GPI 787)。昨年は5位(12時間31分47秒)でしたが、中国女子トレイル界の実力者として、今年は表彰台の頂点を狙います。
また、ベトナムの ハウ・ハ・ティ Hau Ha Thi (VNM) (GPI 780)の走りにも注目です。2025年大会では3位(12時間09分37秒)に入賞。2023年には「THE HALF」でも優勝しており、小柄な体格からは想像もつかないパワフルな登りと、テクニカルな下りの速さは、アジアのレースシーンで常に脅威となっています。
地元香港の期待を背負うのは チャン・マン・イー Cheung Man Yee (HKG) (GPI 700)。2023年のHK100準優勝者であり、2025年のMt.Fuji 100女子チャンピオンでもある彼女ですが、昨年のHK100では10位(13時間20分06秒)と悔しい結果に終わりました。今年はホームグラウンドでの大声援を背に、巻き返しと悲願のタイトルを狙います。
その他の女子有力選手
女子フィールドも層が厚く、以下の選手たちが表彰台を脅かします。
- リー・イン Li Ying (CHN) (GPI 748):2024年HK100で準優勝。優勝したChen Linに次ぐ実力を見せつけており、今年は悲願のタイトルを狙う。
- ステファニー・ケース Stephanie Case (CAN) :Tor des Géantsなどの超長距離山岳レースで数々の伝説を残してきたタフなランナー。スピード勝負よりも耐久力が問われる展開になれば浮上する。
- ジャン・ウェンリ Jiang Wenli (CHN) :中国の次世代を担うランナーの一人。2025年Chongqing Trail Running Challenge優勝など、直近のコンディションが良い。
「THE HALF」:日本勢に対する世界からの「包囲網」
今回のHK100において、日本のファンが最も注目すべきは、実はメインの100kmではなく、56kmの「THE HALF」かもしれません。コース変更の影響を受けることになったこのカテゴリーに、日本が誇るスピードスターたちが集結しています。彼らの前に立ちはだかるのは、世界最高峰の実力を持つ恐るべきライバルたちです。
筆頭は 上田瑠偉 Ruy Ueda (JPN) (GPI 908)です。Skyrunner World Seriesの元チャンピオンであり、世界最高峰の舞台で戦ってきた彼ですが、実はこのHK100は今回が満を持しての初参戦となります。香港のトレイル特有の急峻なアップダウンと終わりのない階段は、彼の爆発的な登坂力とテクニカルな下りの技術が最大限に活きるステージです。GPI 908という数値はこのカテゴリー内で頭一つ抜けています。ロード区間の増加も、彼のスピードをもってすれば有利に働く可能性が高いでしょう。
さらに、近年の国際レースで目覚ましい活躍を見せる二人の日本人選手もエントリー。2024年アジアパシフィック選手権銀メダリストの 小笠原光研 Koken Ogasawara (JPN) (GPI 887)と、昨年のTarawera Ultra-Trailとウェスタンステイツでの活躍が記憶に新しいスピードスター 甲斐大貴 Hiroki Kai (JPN) (GPI 858)です。
彼らは昨年2025年の「THE HALF」にも出場しており、香港の洗礼をすでに受けています。昨年、甲斐選手は4時間55分19秒で7位、小笠原選手は5時間28分27秒で17位という結果でした。(なお、昨年の日本人最高位は吉野大和 Yamato Yoshinoの4位、10位には小田切将真 Shoma Otagiriが入っています)。
昨年の経験を糧に、今年は彼らがどこまで順位を上げられるか。しかし、日本勢の優勝は約束されたものではありません。男子フィールドで上田瑠偉の最大の脅威となるのが、スウェーデンの アントン・グスタフソン Anton Gustafsson (SWE) (GPI 900)です。 GPI 900の大台に乗る実力者は、世界でも一握りで、上田と実力は拮抗しています。また、イギリスの ルーク・グレンフェル-ショー Luke Grenfell-Shaw (GBR) (GPI 885)も虎視眈々と表彰台を狙います。
そして、女子フィールドの争いはさらに熾烈です。吉住友里 Yuri Yoshizumi (JPN) (GPI 767)は昨年2025年の「THE HALF」で準優勝(5時間58分12秒)を果たしており、優勝したラム・マヤ・ブッダ(Ram Maya Budha)に次ぐ素晴らしいリザルトを残しています。昨年は序盤を抑えて中盤以降に順位を上げる巧みなレース展開を見せましたが、今年は巨大な「壁」となる二人の選手と共にスタートラインに立ちます。

今回はHALFに出る吉住友里(右)とHK100に出るハウ・ハー・ティ。
一つ目は、ハンガリーの エステル・チラグ Eszter Csillag (HUN) (GPI 810)。香港に在住し、現地のトレイルを知り尽くしている彼女は、Western States 100でトップ5に入るなど世界的な実績を持つウルトラランナーです。 二つ目は、南アフリカの トニ・マッキャン Toni McCann (RSA) (GPI 807)。UTMB CCCの優勝経験を持ち、圧倒的なスピードを誇る世界トップクラスのアスリートです。
吉住選手が二人のランナーに自慢の登坂力でどこまで食らいつけるか。女子「THE HALF」は、アジア対世界のドリームマッチの様相を呈しています。
「Grand Sam」という究極の挑戦
HK100にはユニークかつ過酷なカテゴリーが存在します。「The Grand Sam」です。これは、木曜日に「THE THIRD」(33km)、金曜日に「THE HALF」(50km)、そして土曜日にメインの「HK100」(93km)を3日間連続で完走するという、究極のステージレース形式のチャレンジです。
合計距離は約176kmに及び、この挑戦には単なるエンデュランス能力だけでなく、短期間でのリカバリー能力と、疲労を抱えた体で翌日も再びスタートラインに立つ強靭な精神力が問われます。 男子では チョウ・ジアジュ Jiaju Zhao (CHN) (GPI 898)という世界トップクラスの選手がこのカテゴリーにエントリーしています。彼は2023年のMt.Fuji 100王者でもあり、その実力は折り紙付きです。あえてこの過酷なGrand Samを選んだ点に、彼の並外れた自信と野心が垣間見えます。
また、ネパールの サンゲ・シェルパ Sangé Sherpa (NEP) (GPI 839)や、日本でもおなじみのフランス人ランナー、ルカ・パピ Luca Papi (FRA) (GPI 760)に加え、地元香港を拠点とする ライアン・ウェラン Ryan Whelan (HKG) (GPI 800)など、超長距離を得意とする個性的なランナーたちが名を連ねています。彼らにとって、距離の短縮はむしろ「物足りない」要素かもしれませんが、その分スピードを上げた激しい消耗戦になることが予想されます。
World Trail Majorsの開幕戦としての意義
HK100は、2024年に発足した「World Trail Majors」の2026年シーズン開幕戦です。このシリーズは、Mt. Fuji 100(日本)やTransgrancanaria(スペイン)、Black Canyon Ultras(アメリカ)など、世界各地の独立心旺盛で地域に根差した10のアイコニックなレースが連携して作られました。
昨シーズン、このシリーズはトレイルランニングの「多様性」と「持続可能性」、そして商業主義に染まらない「本来の精神」を守ることを掲げ、大きな成功を収めました。UTMBワールドシリーズによる一極集中化が進む中、World Trail Majorsは各レースの独自性を尊重するオルタナティブな選択肢として、選手やファンから熱狂的な支持を集めています。
シリーズ開幕戦で好成績を残すことは、その後のシーズン全体を占う上で非常に重要です。ここで獲得したポイントが、年間ランキングに大きく影響するため、各選手とも調整段階ではなく、本気で勝ちに来ているのが今年の特徴と言えるでしょう。
摩天楼のすぐ裏側に広がる、世界屈指のハードコア・トレイル
一般的に「香港」と聞いて思い浮かべるのは、高層ビル群やネオンサイン、活気ある市街地かもしれません。しかし、DogsorCaravanの読者ならご存知の通り、HK100の舞台となる西貢(Sai Kung)半島は、そうした都市の喧騒とは対照的な、荒々しくも美しい自然に溢れています。
直感に反するかもしれませんが、香港は世界でも類を見ないほど都市と自然が近接した「トレイルランニング大国」です。コースはユネスコ世界ジオパークに指定されているエリアを含み、美しい海岸線、手つかずのビーチ、そして険しい山々を繋いでいきます。
しかし、ランナーを苦しめるのはその美しさの裏にある「階段」と「舗装路」の容赦ないミックスです。自然のトレイルと、人工的に整備された石段が不規則に入れ替わる路面は、筋肉への負担が独特で、一定のリズムを作るのが非常に難しいことで知られています。
また、1月とはいえ香港の湿度は高く、気候への適応も勝敗を分ける鍵となります。今年はコース変更によりロード率が上がりましたが、香港特有の厳しさが消えるわけではありません。
結論:週末は香港から目が離せない
今週末、香港のトレイルで繰り広げられるドラマは、2026年のトレイルランニングシーンを占う重要な試金石となります。
コース短縮により超高速化が予想される中、モン・グァンフーは前人未到のハットトリックを達成できるのか。ダコタ・ジョーンズら欧米勢がアジアの壁を崩すのか。そして、「THE HALF」における日本勢対世界トップランナーの激突の行方は?
DogsorCaravanでは、Instagramなどで現地からレポートをお届けする予定です。レースは1月24日(土)午前8時(日本時間)スタートのHK100をメインに、木曜日から各カテゴリーが順次開催されます。
また、公式のFacebookやInstagramでは、ライブ配信やリアルタイムのアップデートが予定されています。トレイルランニングの新しい一年が、今、始まります。













