2026年GTWSカレンダー発表。9月の日本の妙高で開催決定、アジア重視の戦略と賞金増額でプロ化を加速

ゴールデントレイル・ワールドシリーズ(GTWS)は2026年シーズンの公式カレンダーを発表しました。9年目を迎える新シーズンは、3大陸8カ国を舞台に開催され、日本を含むアジア地域での展開が大きく強化されます。新潟県・妙高での新レース開催や韓国でのグランドファイナル、さらには賞金総額の45%増額やチームランキングの導入など、競技のプロフェッショナル化をさらに推し進める野心的な内容となりました。

世界最高峰のサーキット、アジアへ急接近

2026年のGTWSは、5月から10月にかけて開催されます。シリーズは山岳マラソンの聖地として知られるスペインの Zegama-Aizkorri で5月17日に幕を開け、イタリアの Ledro Sky Trentino、初開催となるカナダの Quebec Mega Trail、そしてオーストリア、スイスの伝統の一戦 Sierre-Zinal へと続きます。

Sponsored link


シーズンのクライマックスとなるのは、9月から10月にかけて行われるアジア3連戦です。日本、中国、そして韓国へと続くこの一連のレースは、シリーズの行方を決定づける重要な局面となります。

日本で新レース「Myoko Trail」が登場

日本のトレイルランニングファンにとって最大のニュースは、9月20日に新潟県で開催される Myoko Trail のシリーズ入りでしょう。

妙高・杉ノ原スキー場周辺を舞台とするこのレースは、日本百名山の一つである妙高山群を駆け抜ける23.5km、累積標高1,783mのコースで行われます。急峻な登りと、野尻湖などの絶景を望むダウンヒルを含むテクニカルなレイアウトは、GTWSらしい設定と言えるでしょう。

グランドファイナルは韓国・茂朱で開催

妙高でのレースに続き、翌週には中国の Jinshanling Great Wall Trail Raceへ。万里の長城でレースが行われます。そしてシーズンの締めくくりとして、10月24日と25日に韓国初開催となる Muju Trail でグランドファイナルが行われます。

舞台となる韓国のムジュ(Muju、茂朱)は2036年夏季五輪の招致を目指す地域でもあります。コースは針葉樹林や岩場を抜ける稜線、急勾配が続くテクニカルな設定となっており、古代の仏教寺院や韓国の原風景ともいえる景観の中を選手たちが駆け抜けることになります。この最終戦には総合ランキングのトップ30の男女が集結し、シーズンの覇者を決定します。

賞金総額45%増、チームランキング導入で「プロ化」を加速

2026年シーズンは、競技環境の面でも大きな変革が行われます。

賞金総額は2025年比で45%増額され、総額43万5,000ユーロ、日本円にして約7,000万円に達します。男女の総合優勝者にはそれぞれ3万ユーロが授与されるほか、各レースでの賞金も増額されます。

また新たな試みとして チームランキング が導入されます。これは同一チームの上位男女2名ずつのポイントを合算して競うもので、個人の戦いに加え、チーム単位での戦略や競争という新しいエンターテインメント要素が加わることになります。

さらにレース中の登り、下り、スプリントの各セグメントにボーナスポイントを設定することで、レース展開の活性化を図るとしています。

一方、競技の公平性を守るため、アンチドーピングプログラムへの投資も大幅に拡大され、検査体制が強化されます。

2026 GTWS カレンダー詳細

  • 5月17日: Zegama-Aizkorri (スペイン) 42km / +2,736m
  • 5月24日: Ledro Sky Trentino (イタリア) 21.5km / +1,777m
  • 7月5日: Quebec Mega Trail (カナダ) 32km / +1,450m
  • 8月1日: Salomon Pitz Alpine Glacier Trail (オーストリア) 23.5km / +1,700m
  • 8月8日: Sierre-Zinal (スイス) 31km / +2,200m
  • 9月20日: Myoko Trail (日本) 23.5km / +1,783m
  • 9月27日: Jinshanling Great Wall Trail Race (中国) 24km / +1,893m
  • 10月24-25日: Muju Trail Grand Finale (韓国) 26km / +2,122m
Analyst Note:岩佐の視点

これも読む
AmazfitのCheetah ProやBalanceなど最新モデルを皇居周辺のランステで体験できるサービスがスタート

今回の2026年カレンダー発表は、GTWSが単なる世界最高峰のシリーズから、名実ともにプロスポーツとしての完成体へ脱皮しようとする強い意志を感じさせます。

特に注目すべきは、アジア市場への明らかなフォーカスのシフトです。日本・妙高、中国、そして韓国でのグランドファイナルというアジア3連戦の構成は、これまで欧米中心だったトレイルランニングのパワーバランスにおいて、東アジアが大きな存在になりつつあることを象徴しています。妙高の新コースが昨年までの神戸に続き、日本を舞台に世界の強豪を迎えるレースとなります。どんなドラマが生まれるのか、今から期待が膨らみます。

また、43万5,000ユーロへの賞金総額45%増額とチームランキングの導入は、選手が個人としてだけでなくプロチームの看板を背負って戦う構図を鮮明にします。これはUTMBワールドシリーズとは異なる、GTWS独自のハイスピード・エンターテインメントとしての価値をさらに高めるでしょう。

私たち日本のコミュニティにとっては、世界基準のトレイルランニングや熱量とインテグリティ、誠実さを間近で体感できる貴重な機会となります。2026年、妙高のトレイルが世界中のファンを熱狂させる瞬間を、DogsorCaravanもしっかりフォローしていきたいと思います。

Sponsored link