上田瑠偉、渡部春雅が優勝・経ヶ岳バーティカルリミット 2016 リザルト

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見応えある白熱したレースとなりました。昨日5月21日(土)に長野県南箕輪村の経ヶ岳で経ヶ岳バーティカルリミット / Kyogatake Vertical Limitが開催されました。経ヶ岳山頂(2,296m)へと往復する21km / 1,650mD+のレースではトレイルランニング界のプリンス・上田瑠偉 / (montrail / MountainHardwear)が優勝、昨年の宮原徹の優勝タイムを1分15秒上回る好タイムでした。女子では13歳の中学生、渡部春雅 / が優勝。女子有力選手が揃う中、しかも昨年の長谷川香奈子の優勝タイムを5分短縮するという堂々たる勝利でした。今回の経ヶ岳バーティカルリミットは昨年に続いてスカイランナー・ジャパンシリーズ(SJS)のSKYカテゴリーの開幕戦として開催、優勝した上田、渡部は年間ランキングで現時点のトップとなります。

Kyogatake-Vertical-Limit-logoスタート・フィニッシュ地点となった大芝公園には南箕輪村のキャラクター・まっくんも登場。太鼓の勇壮なリズムに送られて21kmのレースに約600人、12kmのショートのレースに約240人がスタートしました。

若いアスリートの活躍が目立った今回の経ヶ岳

大会当日の伊那谷は雲一つない快晴。山を走るには絶好のコンディションですが、日中は27℃まで気温が上がりました。

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午前10時30分に大芝公園(長野県南箕輪村)をスタート。

男子のレースは序盤の5.5kmの舗装路と林道の登りで、上田瑠偉がリードし、1分ほどおいて秋元佑介牛田美樹小山真一が集団で続くという展開となり、その後上田瑠偉は山頂を経て下りの8合目(11.5km地点)で後続に4分差、4合目分岐(15km地点) では9分差とリードを広げてそのまま大芝公園にフィニッシュ。フィニッシュでも2位の秋元佑介との差は約9分だったことから、この日の上田は下りの圧倒的なスピードで勝負を制したことになります。レース後に「上田VKで宮原徹さんの登りを目の前でみて、その走り方を試しました」と話しました。

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序盤(5.5km地点)でトレイルに入る上田瑠偉。

2位には上田と同世代で富士登山駅伝で活躍し、2014年ハセツネカップ6位などの実績を持つ秋元佑介。3位、4位に牛田美樹小山真一が続きました。5位から先は序盤にはユース世代の選手が続いていましたが、その後はベテランの宮川鉄也が追い上げて5位でフィニッシュ。6位からは藤飛翔名取将大吉原稔吉野大和とユース世代のアスリートが続き、10位には山室忠が入りました。

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秋元佑介が2位で上田瑠偉に続く。

女子のレースは渡部春雅が序盤からリードし、上位は5.5km地点の登山口での順位から変わることなく大芝公園にフィニッシュすることになりました。現在13歳の中学生である渡部は小学生の頃からトレイルランニングの大会に出て、大人に混じって表彰台に登る活躍をみせている知る人ぞ知るアスリートです。しかし、今回の経ヶ岳は国内の山岳レースで活躍する有力選手も集まる中での優勝で、さらに昨年の長谷川香奈子の優勝タイムを5分も上回っています。渡部のキャリアには大きな意味を持つ勝利だといえるでしょう。もっとも、本人にレース後に聞いたところでは「登りも下りも走るのが楽しかった」と満面の笑顔。今シーズンはトライアスロンに挑戦し、スイムにバイク、スキー、乗馬などスポーツ全般がとにかく大好きだと話してくれました。

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「登りも下りも楽しかった」と笑顔で話す渡部春雅。

渡部は経ヶ岳山頂(10km地点)では2位の松岡宏美に4分差、3位の星野(福田)由香理に8分差でしたが、下りの8合目(11.5km地点)ではそれぞれ5分差、10分差に。4合目分岐(15km地点) ではそれぞれ6分差、9分差。そしてフィニッシュでは8分差、10分差。トレイルの経験豊富な福田と比較してみると、渡部の強さはやはり登りにあるといえそうです。4位の桑原絵理は福島をベースにするランナーでフルマラソンでは2:51(2015年東京マラソン)の記録を持ちます。5位には昨年優勝の長谷川香奈子、6位は昨年7位の早川由香里でした。

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松岡宏美は2位でフィニッシュ。今年4月のハセツネ30k優勝。

スカイランニングでもトレイルランニングでも、国内のレースで上位に入るランナーには世代交代が着々と進んでいますが、今回の経ヶ岳バーティカルリミットも22歳の上田瑠偉、13歳の渡部春雅がそれぞれ男女の昨年の優勝タイムを上回って優勝したのも世代交代を印象付ける出来事でした。男子ではトップ10に6人の20代のランナーが入っています。しかし、タイムを見てみると、男子で昨年は2時間20分以内に8人が入ったのに対し、今年は5人。まだまだ30代、40代のアスリートにも活躍のチャンスはありそうです。

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フィニッシュして笑顔の上田瑠偉。

経ヶ岳バーティカルリミット リザルト

Skyrunner_Series_Japan_logo参加者全員のリザルトは大会ウェブサイトからご覧ください。

男子 / Men

  1. 上田瑠偉 / Ruy Ueda (montrail / MountainHardwear) 2:06:00
  2. 秋元佑介 / Yusuke Akimoto(第一空挺団) 2:15:28
  3. 牛田美樹 / Miki Ushida(Inov–8) 2:16:18
  4. 小山真一 / Shinichi Koyama (第一空挺団) 2:16:44
  5. 宮川鉄也 / Tetsuya Miyagawa 2:17:14
  6. 藤飛翔 / Tsubasa Fuji(早稲田大) 2:22:36
  7. 名取将大 / Masahiro Natori(La Sportiva) 2:25:05
  8. 吉原稔 / Minoru Yoshihara 2:25:12
  9. 吉野大和 / Yamato Yoshino 2:25:41
  10. 山室忠 / Tadashi Yamamuro(montrail / インサイドアウト) 2:26:32
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経ヶ岳バーティカルリミット、ロング21k男子の表彰台。左から2位の秋元佑介、優勝の上田瑠偉、3位の牛田美樹、4位の小山真一、6位の藤飛翔。5位の宮川鉄也は欠席。

女子 / Women

  1. 渡部春雅 / Kasuga Watabe 2:46:22
  2. 松岡宏美 / Hiromi Matsuoka(montrail / MountainHardwear) 2:54:52
  3. 星野(福田)由香理 / Yukari Hoshino, née Fukuda(Altra / RunFiels) 2:56:20
  4. 桑原絵理 / Eri Kuwahara 3:05:15
  5. 長谷川香奈子 / Kanako Hasegawa(DYNAFIT) 3:09:09
  6. 早川由香里 / Yukari Hayakawa(inov–8) 3:11:06
  7. 岩楯志帆 / Shiho Iwadate 3:12:10
  8. 大松知恵 / Chie Ohmatsu 3:14:52
  9. 須藤吉仕子 / Kishiko Suto  3:19:33
  10. 佐野亜弓 / Ayumi Sano 3:21:07
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経ヶ岳バーティカルリミット、ロング21k女子の表彰台。左から2位の松岡宏美、優勝の渡部春雅、4位の桑原絵理、5位の長谷川香奈子、6位の早川由香里。3位の星野(福田)由香里は欠席。

謝辞

今回の経ヶ岳バーティカルリミットのライブ速報にあたっては、北信濃トレイルフリークス(KTF)日本スカイランニング協会(JSA)にご協賛いただきました。また大会当日のコース上での取材にあたっては尾崎亜矢可さん、青木美枝子さんにご協力いただきました。心より感謝いたします。

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