今年もやってきたゴールデンウィーク。個人的には特にどうということもない休日と週末でしかないが、せっかくなのでその谷間を埋める形で4月30日と5月1日に休みを取って思い切りトレイルを走ってみることにした。最近はトレイルランニングも人気なので、休日よりも平日の方が人が少なくてより満喫できるのでは、との計算。
*今回のコースは「Trail Running magazine タカタッタ NO.3」を参考にしました。
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まず1日目は箱根湯本から鎌倉古道を経由して三嶋大社へ抜ける32キロのコース。以下は記録。
距離:32.24 km
タイム:4:25’10″(休憩時間を除く)
ペース:8’13”
Elevation Gain: 2,770 m
平均心拍:134
ランニング直後の体重:***
体脂肪率:***
今回は2泊の予定で初日は箱根から三島へ、修善寺方面に宿を取って二日目に伊豆山稜線歩道を走り、また宿に戻り、三日目は体調次第で考えるというプラン。着替えなどをあらかじめパッキングして宅配便で宿に送っておいた。
初日は新幹線で小田原、箱根登山鉄道で箱根湯本に着いたのは10時過ぎ。ここから4時頃までには三島までたどり着こうという算段。
箱根湯本の駅から少し歩いて湯坂路の登り口を見つけ、登り始める。例によって最初の登りは結構きつい。
本日の装備は上下はSKINSのノースリーブシャツとショートパンツ、アームカバー。バックパックはグレゴリーのルーファスで、1.2Lのハイドレーションパック。パックの中の水はゴール直前に飲みきった。途中、芦ノ湖畔で飲み物を買うことができたので助かった。補給食は駅で買ったいなり寿司のほか、Power Gel二袋とSOYJOYなど。でもSOYJOYなどは食べなかった。
シューズはVASQUEのblur SL。
小一時間で湯坂山の頂上に到着。この日はハイカーは時々見かけたが、トレイルランナーはこの頂上で見かけた若い人二人連れのみ。この後、箱根峠を越えるあたりからは誰とも出会わず、トレイルを独り占め。
城山、浅間山、鷹巣山とたどる。トレイルはシングルトラックの箇所が多かったがコースはわかりやすくて走りやすい。鷹巣山からは旧東海道、箱根新道方面へ畑宿まで下る。この下りは岩がごろごろしていたり、きつい木段の下りがあったりといわゆるテクニカルなトレイルだった。
途中で飛龍の滝を見つける。
畑宿まで出てくると旧東海道の舗装されたロードに出てくるのだが、ここから箱根峠までが少しわかりにくい。もちろん舗装されたロードをいけば簡単なのだが、できるだけトレイルを走りたい。畑宿では寄木会館の先、寄木細工すぎやのところを少し奥に入ったところに守源寺があり、その脇を進むと石畳の旧箱根街道に入れる。
しかし、この石畳の路を抜けるとまた旧東海道のロードに出る。よく分からないので七曲がりの舗装されたロードをしばらく箱根峠方面へ進む。後でみたところでは、脇に階段があり、ここを進んで見晴茶屋を経て甘酒茶屋あたりまで旧箱根街道が続いていた様子。
それに気づかず、甘酒茶屋までロードを進んで、その先左側から屏風山を越えて芦ノ湖にでるハイキングコースに入る。ここは特段厳しい箇所はなかったが、最後に芦ノ湖に降りる手前でかなりきつい下りがあり、一歩ずつ足下を確かめながら降りる必要がある。
そして芦ノ湖の湖畔に到着。ホテルやドライブイン、海賊船の乗り場などがあり賑やか。レストランなどもある。ここで一休みして食事。箱根湯本でかったいなり寿司。飲み物を自動販売機で買えるので助かる。
食事を終えて走り始める。箱根峠まで行けばよいのだが、ただ東海道の舗装されたロードを上るのはつまらないので、旧箱根街道の石畳を進むことにする。ただ石畳は長くは続かず、すぐに箱根新道と東海道(1号線)の分かれ目に出てくる。右手に道の駅があるが、進むのは逆の左手。車道を渡って1号線の車道をしばらく進む。
左手にくらかけゴルフ場の入り口、右手にエコパーキング(トラックなどが止まっている)をみながら少し進む。峠の茶屋の手前に芦ノ湖カントリークラブの表示があるので右に入っていく。クラブハウスの前を過ぎたあたりに別荘地の管理事務所があり、さらに進む。別荘地の表示を見ながら進むと、C26の区画の先あたりに地味ながら「鎌倉古道入口」の看板。ここからが極楽の始まり。
ここから先、三嶋大社まで16キロほど、元山中の舗装されたロードまでは10キロほどだが、下り一方なので、気分よく進める。
昔々、伊豆方面から箱根に抜けるには芦ノ湖の北側を抜ける足柄道しかなかったのだが、足柄道が火山噴火でふさがった9世紀、平安時代に、この鎌倉古道が開かれたのだとか。その後、足柄道は復活し、江戸時代には現在の旧箱根街道(今の1号線と重なる)が開かれると、鎌倉古道は利用されなくなったとのこと。
全体にシングルトラックで両脇に茂みが迫っているところもあり、下のような感じで、一見するとコースがわかりにくいところもある。しかし、岩がごろごろしているようなテクニカルなところは少ないので、全般に気持ちよく走り降りることができた。
要所要所に方向を示す表示板が立てられているので迷うことはなさそうだが、一カ所だけ表示を見落としてしまった。少し広めの道から右脇の細いシングルトラックに入らないといけない箇所があるのだが、看板の文字が見づらく、広めの道を直進してしまい、ゴルフ場のわきに出てしまった。引き返して正しいコースを進む。
やがて、山神社の脇を抜けて舗装されたロードに出ると、トレイルは終了。ここからは舗装された道を進む。しばらくは畑の間を進むので心細いが、ゴルフ練習場がみえてくると三島市の住宅街に進む。
最後は三嶋大社に到着。手水を遣い、けがをしないように祈念する。
歩いて伊豆箱根鉄道の三島田町駅にたどり着き、修善寺行きの電車に乗る。約30分。
一部、車道と交差するところで道がわかりにくいところもあったが、逆にいえば、万一の場合はすぐに車道に出ることができるので、安心できるといえる。鎌倉古道はやや単調ではあるが、一日の終わりのご褒美、あるいはトレイルを初めて走る人へのお楽しみとしてはなかなかいいコースかも。
明日は伊豆山稜線歩道を走る。