先週の赤城山に続いて、今週もトレイルランのレースに出場。埼玉の奥武蔵、名栗湖を囲む山々を巡る28キロのコース。先週の赤城山以上にアップダウンの厳しいコースであることに加え、雨により足下がぬかるみ、何度も転びながら泥だらけになって走る。結局、4:24’28″で完走。全体の総合順位では122位(687名中)、男子39歳以下では58位(236名中)という結果。途中で気力が切れそうになりながらも何とか大きな怪我もなく走り終えることができた。以下備忘録。
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(Garmin Forerunner 405でデータを取っていたのだが、激しい上り下りで手を使ううちに途中でストップボタンを押していたことに気づかないまま走った区間があるため、部分的にしかデータをとれなかった)
距離:22.64 km
タイム:3:47’29″ (手元計時のストップウオッチを止めるのを忘れていた)
ペース:10’02” / km
平均心拍:151
ランニング直後の体重:**
体脂肪率:**
(前日・飯能市内で前泊)
先週の赤城山に比べれば名栗は近いし、レース開始も1時間遅いのだが、余裕を持って臨むために飯能市内に前泊。拙宅から飯能までは1時間とちょっとで着く。少し駅前の商店街を見て回り、夕食を調達してからホテルに戻る。
ホテルは飯能駅ビルにある飯能プリンスホテルにした。特に不満はないが、先週泊まった新しいホテルの方が満足度は高かったような気もする。
部屋で食事をした後は、先週と同じく、テレビでアド街をみながら明日の装備を調える。すぐ寝てしまおうと思ったが、発売されたばかりの村上春樹の書き下ろし長編小説「1Q84」を読み進めてしまい、結局上巻(Book 1)を読み終えて11時頃に就寝。下巻を持ってこなくてよかった。夜通し読んでしまったかもしれない。
(当日・スタートまで)
朝は5時過ぎに起きるが、なんだか眠い。外は曇り空で濃い霧が出ている。今日は先週とは色違いのlafumaのジップTシャツとpatagoniaのナイントレイルズショートパンツにSKINSのアームカバーという出で立ち。
チェックアウトを済ませ、これまた先週と同じく駅前の吉野家で牛丼を朝食に食べる。7時10分出発の路線バスに乗るために20分前くらいから並んだが既に長蛇の列。臨時に2台目もバスも出たのだが、結局バスでは座ることができず、40分ほどの道のりは立ったまま。
会場はこぢんまりした感じ。今日の参加者は28キロと8キロを合わせて約900人との由。早々にトイレを済ませ、荷物を預ける。こちらは先手を打ったおかげで特に行列せずに済んだ。
しばらく会場脇の名栗川の河原の石に腰掛けて休憩した後にスタート地点へ。この時点で少し雨が降り出している。予報では午後から雨という話なのだが。午前9時にスタート。
(序盤・雨で最初からずぶぬれ、厳しい登り)
スタートからしばらくは名栗湖の周りの舗装道路を走る。先週の赤城山と同じで、トレイルに入るまでにランナーをばらけさせる狙いだろう。緩やかながらも確実な登りで走り続けると足腰に堪える。時々歩きながら5キロほど走るといよいよトレイルに入る。
ここから棒ノ嶺までの10キロ弱はかなり険しい登りが続き、最初からかなり堪える。白谷沢という谷に沿って登るが、文字通り小川が流れる沢であり、雨で流量が増している。ところどころで沢を横切るのだが、いきなりここでシューズが中までぬれてしまう。
(中盤・雨が激しくなり足下がぬかるむ)
棒ノ嶺を過ぎたあたりからはだんだん雨が激しくなり、一時は土砂降りともいえるような状態。長尾丸を過ぎると日向沢ノ峰まで再び激しい登り。15キロ地点の日向沢ノ峰(1,356m)がこのコースの最高地点と記憶していたので気合いを入れて登る。
しかしこの登りがかなり険しいことに加えて、コースの粘土質の土がぬかるみ、足下を取られそうになる。両手も岩や木々をつかんで全身で登る。やっとの思いで日向沢ノ峰に到着。初めてエイドステーションで水を取る。ここからは残り3カ所のエイドステーションではすべて水やコーラ(!)を取った。バナナなどに加えておにぎりまで用意されたエイドも合って、この雨の中で手厚い準備をしたいただいたことに頭が下がる。しかし自分自身は飲み物だけを取ってすぐにエイドステーションは立ち去るようにして時間を稼ぐ。
日向沢を越えると今度は急な下り坂。雨は降り続いており、コースは泥まみれ。ゆっくり降りようとしても結局泥にまみれて尻から滑り降りること数回。今日はトレイルランのせいでトレイルをかなり荒らしてしまった。一般のハイカーには迷惑だったことと思う。
結局泥まみれになりながら前に進む。足下も濡れているが、ゲイターで足首を覆ってシューズに異物が入らないようにしていたので、さほど不快な思いをせずに済んだのはよかった。しかし、雨と泥のせいでGarmin Forerunner 405が操作できなくなってしまう。スタート/ストップとラップを取るためのボタンは押せるのだが、ベゼルをタッチするセンサーが雨と泥でうまく機能しない。結局表示を切り替えてタイムと距離を表示させることができなくなってしまう。おまけに上り下りで両手を使うときにストップボタンを押してしまったようで途中でデータ取得が止まってしまっていた。雨でもロードならこんなことはないはずなので、トレイルの場合は何か対策を考えた方がいいのかもしれない。
日向沢から先は下りが続いて快適なはず、と思っていたのだが、まだ有間山、蕨山、藤棚山などがあり、そのピークを越えるたびに厳しいアップダウンが繰り返される。雨の降る中をぬかるみに足を奪われ、残りの距離も分からない状態になってしまい、このあたりで気合いの糸が切れそうになるが、何とか立ち止まってしまわないように前へと進む。
20キロ地点の逆川乗越のエイドを過ぎたあたりからはかなり人がばらけてきて、ここから先は一人で走って時々前にいるランナーを追い越していく、という展開になる。
(終盤・雨は降り続くが何とか走りやすい下りのトレイルに)
藤棚山を越えると残り5キロほどになり、後は下る一方。とはいえ、ぬかるみの中を下るのでかなり厳しいのだが、下界が近づくにつれ、あまりぬかるまなくなってきた。人の踏み跡が水たまり、あるいは水の流れになっており、その中を泥も気にせず走り降りていく。そしてようやくフィニッシュ。
フィニッシュしてもとにかくからだが泥だらけで雨も強く降っている。ひとまず雨宿りをしながら泥だらけのウェアを着替え、手足の泥をぬぐって後始末(帰宅してからこれらの泥汚れを落とすのに苦労した)。完走証を受け取り、山菜の天ぷらを頂戴する。会場近くに温泉施設があるのだが、混雑するかもしれないか、と考えて立ち寄らずにそのままバス、電車を乗りついで帰宅。
(反省・怪我こそしなかったが準備は十分でなかったかも)
今回のレースは赤城山以上に悪天候で苦しんだが、大きな怪我もなく(転んだときに足腰に少々擦り傷を作ったが)走り終えることができた。しかし、本来はもっと気合いを維持したまま全体を走り抜けることもできたはず。やはり先週の赤城山からの疲れが抜けていないのかもしれない。平日もかなり走り込んでしまった。こうしたコンディションの調整が今後の課題か。