代々木公園の原宿口。毎週末、たこ焼き、焼きそば、フランクフルトなどの屋台が10個ばかり出ていた。初めてみたときは「東京は毎週お祭りなんだ」と驚いたものだ。
しかし、半年くらい前から週末の屋台が取り締まられるようになったようで、今まで屋台が軒を並べていた場所は写真のように工事用の囲いで囲われるようになった。
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何も知らずにみれば、何か工事でも始まって新しく何かができると思うかもしれない。しかし、かつて毎週屋台で賑わっていた様を知っているとかつてあったものが失われた喪失感を感じてしまう。
整然として特段の意味を読み取れない風景が記憶によって大きな意味を持つ。それはどのような風景についても当てはまる可能性があるのだ。
*先日日経新聞朝刊で連載されていた山口晃氏の「美のよりしろ」。とてもおもしろかったので、マネをしてみるテスト。「よりしろ」とは神霊が現世に現れるときに乗り移るもので、「美のよりしろ」とは特に美を宿らせようとは意図されていないのに、見る人がそこに自由に美を見いだせる対象、というくらいの意味かと思います。