12月30日の午後の時点で先ほど数えたところでは日本からはUTMB(166キロ)には106人、CCC(98キロ)には22人のエントリーがある模様。1月12日のプレエントリー締切までこの数は伸びると思われるものの、TDS(110キロ)、PTL(300キロ)に日本からのエントリーはまだない。しかし、トレイルランニングというよりはアドベンチャーレースの様相が強いPTLはともかく、TDSはもう少し注目されてもいい気がする。そこで、今年2010年にTDSにエントリーしていた(がレース中止で代替レースを走った)経験から多少このレースを紹介しようと思った。
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TDS、Sur les Traces des Ducs de Savoieの詳細は次の通り。
UTMBのスタート地点・シャモニーからモンブランを挟んで反対側の町、イタリアのクールマイヨールをスタートして時計回りでシャモニーでフィニッシュする110キロ、累積標高7,100mのコースで制限時間は31時間。
UTMBやCCCにエントリーしたいと思っている人の視点からまとめてみると次のような感じ。
(Pros)
・UTMBのコースの「外側」をめぐるのだが、たぶんUTMB以上に雄大で登り下りしがいのあるトレイル(に違いない)
・特に後半部に現れるコース最高地点、Mont JolyはUTMBのレースの中では数少ない稜線をひたすら進むコース(だったはず)。その景色はすばらしいはず。
・最高地点の高度は2425m、UTMB/CCCの最高地点Grand Col de Ferreの2537mと比べても遜色なし!
・2009年から始まったレースなので、走った日本人ランナーはまだ少ない。日本では自慢できるかも。
・UTMBやCCCに比べると抽選にならずにエントリーできる可能性が高そう。
(Cons)
・CCCがUTMBのコースの後半とほぼ重なっているのに対し、TDSでUTMBのコースと重なる箇所はごくわずか。テレビやビデオで見たあの風景と全く同じものはあまり見られないかも。
・TDSに出るとトレラン仲間に話しても、あまりレースが知られてなくて自慢しにくい。
・昨年はTDSがプレエントリーで定員に達しなかったので、UTMB/CCCの抽選に外れた人はエントリーをTDSに振りかえることができたが、今年もそうだとすると、別に最初からTDSにエントリーしなくてもUTMB/CCCに応募しておけばよかったことになるかもしれない。
などなど。当方も実際にTDSを走ることはできなかったのでその魅力をうまく伝えられないが、もっと日本のランナーに注目されてもいい気がするので、ご紹介した次第。