富士登山競走の翌日の先週土曜日もまた富士山へ。ご存じ横山峰弘さんが震災復興支援のためのチャリティオークションに、富士山でのトレランレッスンを出品されていたのを、迷わず落札させていただいたのだ。いつものメンバーにも声をかけたところ、@n2n2noriさん、@sleeplesscatさんもご一緒することに。さらにもう一人はOSJのセミナーでもご一緒したMさん。なかなかハードコアなメンバー。
静岡県側の水が塚から富士山頂を目指し、お鉢巡りをした後、御殿場口登山道を豪快に駆け下りるコース。横山さんからUTMBについてご指導いただいたほか、途中でいろんな人に出会って愉快。当方も今年初めての富士山登頂となった。
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![Camera Roll-7 Camera Roll-7](https://i0.wp.com/farm7.static.flickr.com/6138/5969056156_e0b41cdefc_m.jpg?resize=179%2C240)
(スタート)
富士宮登山口へ向かう拠点である水が塚公園に集合。横山さんにUTMBの装備をみせていただくがTNF/Enduro13にコンパクトにまとめられている。後でトレイル上でも背負わせてもらったが、当方との重さの差は歴然。このあたりの気付きは先にブログ記事でまとめたとおり。
水が塚からは須山口登山歩道を登っていく。今日も天気がよく日差しも強いが、このあたりはまだ樹林帯で過ごしやすい。@sleeplesscatさんが今日も快調で、横山さんの後ろについて元気よく登っていく。当方と@n2n2noriさんはその後をついていくが、当方はやや遅れをとり気味。今日が初めての富士山というMさんも快調についてこられる。富士登山のシーズンだが、さすがにこのルートであうハイカーはまばら。
![IMG_2298 IMG_2298](https://i0.wp.com/farm7.static.flickr.com/6147/5968266079_9064112cee_m.jpg?resize=179%2C240)
ぐいぐい登って標高が2000mを越えるあたりで樹林帯を抜け、御殿庭に。時々小休止しながら進むが、もうこのあたりからは走るというよりは早歩き。横山さんは我々が持っていたBlack Diamond/Z-pole Ultra Distanceに関心を持たれた模様。当方が例によって張り切って説明したところ、気に入られたようで早速買いますとのこと。組み立てが簡単なのでタイム短縮につながるはずとのこと。さらに当方が持ってきたHoney Stinger Waffleについても「これはおいしい」とお気に召した様子。
そんなこんなで宝永火口に到着。昨年のTNFトレランアカデミーではここから第一火口に降りてそこから砂礫を踏みしめて馬の背まで登ったが、そのコースが見える。今回もあそこを行くことになったらどうしようと思ったが、今回はそのまま富士宮登山口の六合目宝永山荘に向かい、富士宮登山道に合流。ここからはたくさんのハイカーで大賑わい。
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![IMG_2303 IMG_2303](https://i0.wp.com/farm7.static.flickr.com/6150/5968831394_01bc8c6990_m.jpg?resize=179%2C240)
軽装で駆け下りてくる人がいるので誰かと思ったらエルワンさん。ご家族で富士山に登って山小屋で泊まられたとか。
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だんだん標高が高くなると傾斜も厳しく、岩がごろごろした登山道となってくる。雪渓を右に見ながらどんどん登り、鳥居がみえる広場に上がってきたらそこが山頂。しばし休憩していたら軽快に走ってくるトレイルランナーが!女子上位常連のOさんと、いつもセミナーなどでご一緒するHさん。別に待ち合わせていたわけでもないのに富士山ではいろんな人と出会う。
反時計回りにお鉢巡りを開始。しかし登山で足を使ったせいか、空気が薄いせいか、とても走れない。途中で御殿場口から登ってきた@oharinさんに遭遇。結局ここから合流する形で一緒にお鉢をまわる。
吉田口登山道のところの茶屋で皆でラーメン屋うどんを食す。これも行動中にきちんと食べる胃腸のトレーニング。
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さらにお鉢を進んで、最高峰の剣が峰へ。上りが苦しい。ここだけ走って写真を撮ってもらう。
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結局お鉢巡りは一周で終了。本当は何週かできるとよかったのだが、もう午後4時を過ぎてしまっていた。下りは御殿場口下山道へ。
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夕方の御殿場側は日陰となり急に気温が下がる。山小屋は今夜は泊まる人たちでにぎわい始める。ここで、UTMBの装備で持っているシャツやジャケットを着て、荷物の取り出しやすさや装備の機能をチェック。
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大砂走りを気持ちよく駆け下りるが、2400mくらいの白い小屋のところで間違えずにストップ。ここが水が塚へ向かうための須山口下山歩道への分岐になっている。踏み跡は薄いが木の道標を見失わないようにして進む。薄暗くなってきたのでヘッドライトを点灯。前後に居場所を知らせながら進む。横山さんは初めてUTMBに出たとき、前半のセーニュ峠を越えるときに振り返るとずらりと続く光の筋をみて、鏑木さんと二人で「うかうかしてたらこの人たち全員に追い抜かれるかも」と思ったとのこと。
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ちょっとわかりにくいところもあるが、地図をチェックしながら幕岩への下降点を経由して水が塚まで数キロ。暗闇の中のトレイルを進むのがワクワクして楽しい。すっかり日も暮れて午後7時半ごろ水が塚に到着。これほど長時間のトレーニングを横山さんのようなアスリートと一緒に走れるのは、このような少人数のセッションだからこそ。贅沢な一日となった。
![IMG_2348 IMG_2348](https://i0.wp.com/farm7.static.flickr.com/6123/5968828070_cc09b17fa0_m.jpg?resize=240%2C179)
このあと、御殿場温泉会館での入浴、ファミレスでの夕食まで横山さんにはお付き合いいただき、贅沢な時間はさらに続く。意外にも孤独なアスリートのトレーニングやUTMBの裏話、などなどの話で盛り上がる。
登山競争の翌日でタフなトレーニングではあったが、UTMBに向けて実践的な経験ができた充実した一日だった。横山さん、ありがとうございました。UTMBでの健闘をお祈りします!