[report] Courmayeurで体勢立て直し・UTMB2011 Part 4

UTMBの備忘メモ続き。

(のりさんに会う)

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Arete du Mont-Favreを通過したのは11時47分。2435mのここからは1200mのCourmayeurまで長い長いダウンヒル。7月の万座でのセミナーでも鏑木さんからこの下りでがんばりすぎて足にダメージを受けて、Courmayeurから先に進む意欲を失うというパターンが多いから注意と聞いていた。歩幅を刻んでリズミカルだが足に衝撃を受けない、お尻の筋肉で受け止める、と意識して進む。

写真はダウンヒルだがより手前のCol du Bonhommeからの下り。

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途中の1956mにある、Col Checrouitはスキーのリフト乗り場などが集まる場所のようだ。ここのエイドステーションで食べたパンのサラダ?がおいしかった。オイルとビネガーがきいていてお代わりした。さすがイタリア。ちなみに水はフランスでは「オー」、イタリアでは「アクア」。エイドを出るときにすれ違いで畏友にして盟友であるのりさん、無茶する若大将・ohaさんと会った。自分のペースが落ちていることを実感。このあたりから今回は脚を温存して着実に完走することをねらおう、と考え始めた。

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(Courmayeurへは慎重を期して下る)

さらにCourmayuerを目指して下るが、傾斜はより急になる。鏑木さんのセミナーでも、この長い下りで脚を使い果たしてCourmayeurで戦意喪失というのがよくあるパターンで要注意と聞いていたので慎重に慎重を期して下る。下るにつれて気温が上がるのを実感。トレイルも乾いてきて土埃が舞うほど。すれ違うハイカーも増えてくる。ここはイタリアなので挨拶はCiao, Buongiorno, GrazieにArrivederciでキメたい。

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途中ですれ違ったハイカーのおじさんからは、「もっと足を上げないとつまずくぞ!」と声をかけられる。小幅のダウンステップが慎重すぎるほどに見えたようだ。

いよいよCourmayeurの街に下りてきた。盛大な声援。ナンバーカードに書かれた名前を見て、名前で呼んでくれる人も多く、励まされる。このあたりもコースがたくさんの街を繋ぐUTMBの魅力だ。

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(Courmayeurのエイドで)

エイドに到着したのは13:30ごろ、スタートから14時間後。ドロップバッグを受け取って体育館に入るとキャットさん発見。ほどなくのりさん、ohaさん、タ・テーノさんと面々がそろう。

まずシューズ(Inoc-8 / Roclite295)、ソックスを脱ぎ足裏を確認。白くふやけてはいたが、マメにはならずに済んだようだ。足首のテーピングがきつすぎたのか、少し青黒くなっている。ウェットタオルで汚れを拭き取ってしばらくそのまま乾かす。夜の間の長袖シャツ、濡らしたグローブを乾いたものに替えて二日目の夜に備えてバックパックに詰める。ヘッドライトの交換用の電池を入れ替え。後半用のジェルなどのエナジーフードを詰め込む。身につけていたシャツや3/4タイツ、カーフガードは、着替えを用意していたもののそのままでいくことに。下が用意していたドロップバッグ。

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ある程度乾いた足にはテーピングはせず、摩擦予防のクリームをたっぷり塗り込み、ソックスはDrymax/Lite Trail Running、シューズはMontrail/Badrockに替えた。結局この先は雨もなく、トレイルも特に激しくぬかるんだところもなく、足下については快適だった。

身支度を済ませたところで、予定通り仮眠。仮眠室はマットと薄いブランケットがいくつか用意されていてまだ混み合っていない。このために用意した耳たぶに固定する小さなアラームに15分のタイマーをセットして仰向けに横たわる。しかし、何か気持ちが高ぶっているせいか眠りには落ちない。目を閉じて静かに横たわるだけで仮眠終了。エイドで食べ物をとり、水を補給、ジェルとベスパを摂って再スタートしたのは14:43で1時間10分くらいエイドにいたことになる。少し長すぎたか。

しばらく、Courmayeurのきれいな別荘地のような美しい町並みを眺めながら舗装路を上り、トレイルヘッドに到着。Betone小屋まで標高差600mほどの登りに取りかかる。体調はよく、エイドでの補給のせいかこの登りは比較的軽い足取りで進む。

(まだ続きます)

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