[report] またしても脱水との闘い、ハセツネ2011、あるいは第19回日本山岳耐久レース(24時間以内)前半

キナバル・クライマソンではキリアンが優勝、宮原徹さんが5位に入り、スペインで初開催のUltima Frontera 160では石川弘樹さんが80キロで2位となった先週末。日本ではハセツネ・カップ、第19回日本山岳耐久レース(24時間以内)が開催された。レースは先月の信越五岳トレイルランニングレースに続いて相馬剛さんが圧勝、2位に奥宮俊祐さん、3位に沈在德さん。女子は大石由美子さんの優勝に続いて、よくご一緒させていただいている小林知美さんが2位、おめでとうございます!リザルトはこちら。

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当方は最近のブログ記事でも書いていたとおり、ハセツネになんとなく苦手意識があり、不安を抱えながらスタート。今回もやはり水不足に悩まされたものの、何とか12時間35分45秒でフィニッシュ。苦しかった場面が多く、あまりの進みの遅さに自暴自棄になりそうだったが、終わってみればそれほどひどい結果にはならず、昨年の西原峠での棄権の屈辱を晴らすことができた。

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エイドがなく、コースの大半は闇の中とレース中はあまり楽しいところのないハセツネだが、フィニッシュしたときの達成感はやはり格別。また首都圏からのアクセスのよさ、参加人数の多さもあって、いろんなランナー仲間の皆様と会えるのも魅力的。ほとんど人里に下りないコースレイアウトではあるが、スタート/フィニッシュ地点だけでもグランドを借りるなどしてたくさんの人が集まって盛り上がれるようになると、魅力も倍増するのでは、と思った。

以下、当方のレースレポート。


(レース前)
前日からしっかり用意したつもりでいたが、電車に乗ってから、Garmin FR310xtを忘れたことに気づいて取りに帰るなど間抜け気味。中央線車内で長くなるほど強くなるA山さんとあってしばらく話す。受付会場の五日市会館には10時半過ぎに到着。いつもご一緒の塾生の皆様の他、次から次へとお仲間のランナーが現れ、挨拶している間にあっという間に午後1時となりスタート。

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この日は午前中に強い雨、予報ではレース開始後も曇り空で夜遅くには雨。ウェアは寒くなるとみて、防風素材を使ったロングタイツであるMHW/エフュージョンタイツ、上は長袖の中厚手のタイトなシャツ、SalomonのExoシリーズでシャモニーで買ったもの。正直なところ、序盤では暑かったが、着替えなしでこれで通せたことを考えれば失敗ではなかった。
バックパックはNathan/Endurance。2Lのハイドレーションバッグを入れるコンパートメントにちょっとしたポケットがついているだけというハセツネのためにあるようなバッグ。ドリンクは2Lにソフトフラスクに200ml強の水、ジェル、固形食はジェル換算で20個以上。スタート3時間後から30分毎に摂って足りることを想定。

(スタート~第一関門・浅間峠)
2000人以上のランナーのスタートはテンションが上がる。渋滞回避のダッシュなどはあまり考えず、周りのペースに乗る。やや身体は重く、すぐに心拍が上がる。この辺りでA山さんやエディさんと逢い、言葉を交わす。入山峠では15人くらい並んでいただろうか、しかし渋滞と感じるほどのことはなかった。
身体の動きはよくない。たいしてスピードに乗れていないのに、心拍が上がり、身体が重く感じる。これはやはりこのところのトレーニング不足のせいか。
醍醐丸で声援をいただくが、依然苦しい。Mさんに後ろから声をかけられるが背中を見送るのみ。
長袖にタイツというウェアはこの辺りでは暑く感じる。しかし、ウェアがきちんと機能すれば汗でびしょ濡れになることはなく、不快にはならないはず、と考えながら進む。

生藤山を巻いたあたりだろうか、ようやく身体が動きはじめた。登りも軽快にこなせて少し前のランナーを抜いた。長い長い無数のアップダウンを繰り返して第一関門・浅間峠(22.66キロ地点)へ午後4時45分ごろ到着。

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