本日1月29日日曜日は茨城県ひたちなか市で第60回勝田全国マラソンが開催された。当方も今シーズンで走る唯一のフルマラソンとして参加。伝統あるこのレースは受付から荷物預かり、エイドと運営が非常に安定していて安心できるうえ、地元の企業、住民の皆さんが無数の私設エイドを提供してくださるなど、ホスピタリティにあふれたレース。
今回で3回連続の参加となる当方は姐の人のアレンジで塾生つながりの皆様で東京駅からのバスで快適に移動。感謝感謝。
結果はまたしてもほろ苦いものとなったが、過去の記録を見返して今回と比較してみて、大事なことに気づいたかもしれない。
(またもや中盤で大きく崩れて中途半端な結果に)
当方は結局3時間12分29秒(ネットタイム3時間8分37秒)という結果に。十分な練習をしたという感触がもてないままで、念願のサブスリーは無理だろうと思っていたが、思っていたよりも早く崩れる展開に我ながらがっかり。こんな具合である。
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・スタート前。トイレのタイミングがうまく行かず、尿意を抱えたままスタートラインへ。しかも何となく気が引けて3:15ー3:30のスロットでスタートラインに並んでしまった。
・スタート。いきなりから大渋滞。スタートラインを踏めたのはスタートから約4分後(自己ベストの3時間4分58秒を出した2010年は1分15病後にはスタートラインを踏めていた)。その後も大渋滞で前に出るのにいったん後ろに下がって横から抜き直すなど無駄な動き多数。
・その後、サブスリーのペースとなる4分/キロくらいのペースに乗るが、維持できたのは20キロくらいまで。30キロをすぎると4分30秒/キロまで落ち、40キロ、41キロ、42キロのラップは5分/キロをオーバー。強い痛みなどの故障はなく、脚の疲労が来てしまったという感じ。
・この間、DMJのtomoさん、塾生K王子などの皆様の声援を受け、そのときは無理矢理ペースを挙げていた。今回バスでご一緒した鎌倉のステキなサブスリーの兄貴分、Sさんには25キロ過ぎで追いついたものの、最後の大減速であっさり交わされてしまった。
(スタミナ不足?)
今回の結果が過去2回のこのレースとどう違っていたのか。Garmin Connectに残っている自己ベストを出した2010年1月の第58回大会の時と比べてみた。
・スタートの渋滞はあったが、あまり無理せずスピードを上げていき、4分/キロを上回らない程度のペースを28キロまで維持。
・急にペースは落ちて、32キロから4分30秒をオーバー。38キロくらいからは5分/キロすれすれまで落ちながらも何とかフィニッシュ。
こうしてみると、2010年の時も同じような展開だったが、4分/キロのペースをより長く維持できた分が今年2012年との差5分(スタートまでたどり着く時間のロスを除いた分)だったことになる。
結局、サブスリーくらいのペース感でどこまで走り続けることができるか、という意味でのスタミナが足りていなかったということだろうか。スピードを出すというよりは脚の筋肉をきたえるなどして強度の高いランニングを長時間続けられるようにする、体重を落とすとかフォームを見直すなどして同じ体力レベルでも走りの効率を高める、というあたりが対策になるだろうか。
(結局は練習量?)
そんなことを考えながら、勝田全国マラソンに先だっての毎冬の練習量をみてみた。Garminを使って記録したトレーニングのログはインターネット経由でGarmin Connectというウェブサービスにアップロードしているので過去のトレーニングの記録も用意にたどれる。
すると、、今年2012年1月に先立つ11月~1月の練習量は月300キロ台後半、1月に至っては300キロを少し超える程度。昨年2011年1月もほぼ同様。一方2010年1月は11月こそ260キロ程度だが、12月420キロ、1月は530キロに達していた。レースの前週には土曜日にロード、日曜日に奥多摩のトレイルでそれぞれ30キロを走っていた。
結局、難しいトレーニング理論やトレーニング内容の設計などあまり関係はなく、時間をかけて増やしていたトレーニングの量が走力を押し上げていたということなのかもしれない。2009年の秋は初めて腸脛靱帯を傷め、12月中頃までまともに走れていなかった。よくなってからは走れることの喜びでトレーニング量を増やしていたのを思い出す。時間の工面という意味でも、現在に比べると仕事で拘束される時間が短く、平日のトレーニングを増やしやすかった。
なんのことはない、要は(当方くらいのレベルであれば)トレーニングの量次第で結果は決まるということか。高校生のころだったか、学校の講堂(体育館)には「天佑自助」という言葉が掲げられていた。天は自ら佑くる者のみを助く、すなわち努力をしたものだけが幸運に与ることができる、というわけだ。フルマラソン、あるいはエンデュランス・スポーツ一般についても、結局トレーニングに時間をかけた者のみに結果がついてくるということなのかもしれない。3回にわたる勝田の経験でたどり着いたのは当たり前だが重大な教訓だった。
とはいえ、当方も各種の事情から拘束される時間をバッサリ減らすことは難しくもあり、どのように時間の不足を補っていくか、知恵を練らなくてはならない。
昨年来100マイルレースへのチャレンジを自分の目標の中心に据えているのだが、テクニックや戦術、ノウハウというような部分で結果を押し上げようと考えがちだった気がする。一歩上のレベルの結果を得ようとするなら、当然のことながら走る力そのものを引き上げる必要がある。今年については残された時間は限られるが、できる限りのことをしていこうと思った。