2009年のUTMBでの鏑木さんを追った、NHKの番組「激走モンブラン」。これを観てUTMBに魅せられた日本のトレイルランナーは多いはずだが、この中でジュリアンという選手が登場する。前年のUTMBで上位に入り鏑木さんに背中すら見せなかったが、この2009年のレースでは調子を崩し、とぼとぼと歩いている姿が映っている。
しかし、このジュリアンことフランスの31歳のウルトラ/トレイルランナー、Julien Chorierは大変な実力の持ち主であり、昨年2011年はアメリカの急峻な山岳地帯をゆくHardrock 100、フランスのトレイルランナーの憧れ、西大西洋のレユニオン島で行われるGrand Raid Reunionで優勝している。
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そのJulienのインタビュー記事があったのでご紹介。今年は5月のUTMF/ Ultra Trail Mt. Fujiに出場するとのこと。さらに8月にはUTMBにも。両方のレースでおそらく優勝候補の最右翼といえるのではないだろうか。インタビューでは環境エンジニアの仕事をしながらのトレーニングについても語っている。
Mountain Masters: Julien Chorier | www.trailrunner.se
(得意なコースは?)
JC:長距離の、山岳でのウルトラトレイルレースが好み。80キロを越える距離になると力が出せる。コースに変化があって、いろいろな発見ができるレースが好き。
(トレーニングの内容)
JC:6つのセッションで考えている。うち一つは自転車でのトレーニング。残りのうち4つはランニングのトレーニングで、1時間半から2時間のトレイルラン、トラックでのトレーニング(春のうちは500mを15本、夏は増やす)、登りのトレーニングなど。月曜は休養日に充てている。仕事もあることから朝6時や夜7時からのトレーニングなどを行っている。
(2012年の目標)
5月5日にNivolet-Revard(注・これまた2009年の激走モンブランに登場する隻腕のベルナー・ドンゼルさんがRDをしているレースで、神流MR&Wの姉妹レース)、5月18日にUltra Trail Mt. Fuji、6月23日にZugspitz ultra trail、8月末にはUTMBに出る予定。
(UTMBのようなハードな山岳レースで心がけていること)
シンプルで、自分のペースに集中すること。