5月18日(金)にスタートするUltra Trail Mt. Fuji。本日3月14日に公式サイトでコースの概要図が発表された。コースの調整が非常に大変だという話しを伝え聞いていただけに、ようやくこうして全容を知ることができ、当方もうれしい。実行委員のみなさまをはじめ関係者の方々のご苦労に感謝したい。
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コース詳細は追って公表されるとのことだが、早速、コースの概要を追ってみたい。
選手用コースマップ|コースマップ|ABOUT UTMF -大会概要-|ULTRA-TRAIL Mt.FUJI
(普通にトレイルランニングらしい序盤?)
UTMF(160キロ)は河口湖大池公園をスタートして北へ。河口湖大橋を渡って河口湖郵便局のあたりから三つ峠への登りに入るようだ。木無山までは3-4キロのほどのはずだが標高差900mの登り。木無山から南に下りて、寿駅前を経て第一エイドの寿工業団地へ。
ここからは林道を通って不動湯をへて大ざす峠へと登り、杓子山へ。かなり急な登りと記憶。鹿留山を経て第二エイドの二十曲峠。天然の湧き水で知られている。石割山への登りは短く、すぐに山中湖きらりの第三エイドへ。ここで20キロくらいではないか。
きらりから切通峠に登り、三国山からは富士箱根トレイルの一部となる。気持ちのよいトレイルランニングが楽しめそうだ。しかし、このあたりはから多くのランナーは夜間走行となるか。第四エイドの須走は40キロくらいか。
(中盤は未知の区間、長い林道とロード?)
須走からはふじあざみラインの舗装路を上るか。このあたりは精神的に辛い区間となるだろう。途中で自衛隊の演習場近辺の林道に入り、途中からは地図にもないトレイルを標高差で400mは登るようだ。このあたりは誰にも未知の世界に違いない。第五エイドの「富士山御殿場口太郎坊」は御殿場口新五合目の駐車場のことか?あるいはその下の太郎坊洞門のあたりか。コース中、富士山にもっとも近づくパートだろう。60キロくらいか。
ここから第六エイドの水が塚公園までは幕岩経由のトレイルか、あるいは富士山スカイラインのロードか。概念図のコースの形状をみると、ロードのようにみえる。
水が塚から第七エイドのこどもの国までも未知のパート。南富士エバーグリーンラインと並行してトレイルとロードを繋ぎながら下りる感じか。富士山子どもの国までもどのように向かうのかがわからない。富士山子どもの国で80キロくらい。STYのスタート地点となる。
(長い長い林道?試される忍耐力?)
こどもの国から第八エイドの西富士中学校までは途中にW1(給水ポイント?)が書かれているだけで長く延びたコースが書き入れられている。これも普段は入れない長い林道、あるいはトレイルなのだろう。このあたり、どうなっているのか全くわからないが、エイドの区間が長く空いていることもあり、ランナーの忍耐力が問われるパートとなりそうだ。西富士中学校で100キロは越えているだろうか。
(最大の難関、天子山地が登場)
ここから先の区間で噂されていた当初のコースから変更があったと聞いていたが、やはり天子山地がコースに組まれている。天子が岳に登り上げ、稜線沿いに北へ向かい雨が岳まで縦走するようだ。このコースは天子が岳や長者が岳、毛無山などに登って降りるコースがハイキングルートとして紹介されていることが多いが、縦走についてはあまり紹介されていない。「山と高原」地図でも赤点線で「崩壊斜面」「熟達者と同行のこと」などの表記があり、ややマイナーで踏み跡の薄いルートだと思われる。当方も行ったことがない。これからこの区間を試走しようというランナーもいるだろうが、注意を要するかもしれない。
本栖湖に下りるまでには竜が岳というこれまたきつい斜面のあるトレイルもあるがこれは避けるのだろうか。この区間もエイドの間が第9エイドの本栖湖スポーツセンターまでは20キロ近くあると思われる。130キロ地点くらいか。
(終盤は樹海トレイルと眺めのよいトレイルか)
本栖湖スポーツセンターからは噂されていた御坂山地(これまたかなり手応えのある登り下りのトレイル)に向かわず、精進湖民宿村を経て青木ヶ原樹海のトレイルを通るようだ。ゆるやかなアップダウンは走っていて気持ちのよいトレイルで樹海の雰囲気も富士山らしいもので、UTMFの終盤を飾るにふさわしい。鳴沢氷穴のW2の給水ポイントはおそらく150キロ地点くらいか。富士パノラマラインを横断し、西湖の南側、紅葉台、三湖台、足和田山を通るトレイルへ。登りだが比較的穏やか。並行して舗装路が通っており、紅葉台には駐車場を備えたレストハウスもある。このあたりからの富士山の眺めも絶好だ。何処かで河口湖畔に下りて、湖岸沿いに4-5キロのロードを走って河口湖大池公園へフィニッシュする、ということになるだろうか。
こうしてみると、やはり須走から西富士中学までの未知のトレイル(たぶん単調な林道が長い)をどれだけ飽きずに進めるか、難所の天子山脈をいかにこなすか、がポイントとなるのかもしれない。追って公表される詳細が楽しみだ。