2012年の年末にUltimate Directionから発売された、ベスト型のランニング向けパックパック、Signature Series。アメリカだけでなく、日本でもヨーロッパでもトレイルランニングのレースではこの軽量で胸のポケットにボトルを差し込めるバックパックが大人気でした。
その大人気モデルに2014年はアップデート版の「2.0」が登場する模様。Ultimate Directionが公開したビデオでサイズ別の3つのモデルが紹介されています。
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ミニマルなAK Race Vest、荷室容量9.2LのSJ Ultra Vest、荷室容量12LのPB Adventure Vestの3モデルに共通のアップデートは主に以下の模様。
- 背中の荷室や胸の左右のボトルポケットに使われていたメッシュ素材がより強度の高いものに変更。
- 背中の荷室の表面に設けられていたバンジーコードを取り付けるループが増えた。ジャケットやトレッキングポール等を外付けした時に安定感が高まる。
- Ultimate Directionのロゴが新しいロゴに変更。
- 基調となるメッシュのカラーがレッドからブルーに変更。
この他、AK Race Vest 2.0では以下の2点の変更がある模様。
- 背中の荷室から飛び出す形で設けられ、左右の腕の後ろ側に位置していたメッシュポケットがなくなった。小物を入れられるものの、着用したままではこのポケットから何かを取り出すのは難しかった。実用性重視でよりシンプルになった。
- 胸のボトルポケットがより深くなり、ボトルを入れた時の安定感が高くなった。
SJ Ultra Vest 2.0, PB Adventure Vest 2.0では以下が変更。
- 紙のようなごわごわした質感のキューベンファイバーが用いられていた箇所はよりしなやかなシルナイロンに変更された模様。
- ベストの体側部の左右に背中と胸をつなぐストラップが設けられ、締め具合を調整できるように。ストラップは体側部のポケットの中に収納される。
Signature Seriesは軽量でシンプルさが魅力ではあったものの、メッシュ素材そのものやメッシュ素材のポケットの縫製の強度が低く、補修は必須でした。さらに、シルナイロンで強度が上がったり、バンジーコードで収納力が上がったり、ストラップで調整がしやすくなったりと、「2.0」はより実用性が高くなったといえそうです。重量は現行モデルと変更なしとのこと。3モデルとも「2.0」の価格は現行モデルよりも少し上がる模様です。
既にAK Race Vest 2.0については、UltraRunnerPodcast.comで詳しいレビューが掲載されています。
さらに、Ultimate Directionからは荷室4Lのバックパックなど女性の体型に合わせて設計されたシリーズ、Jenny Collectionも登場しています。
Ultimate Direction: Anton Krupicka Race Vest 2.0 – YouTube
Ultimate Direction: Scott Jurek Ultra Vest 2.0 – YouTube
Ultimate Direction: Peter Bakwin Adventure Vest 2.0 – YouTube