[DC] 記事紹介・トップランナー5人に聞く、トレイルランニングで練習と回復のバランスをとる秘訣

Nick-Clark-and-KI

2014年の、ウルトラのシーズンもまもなく始まります。4月のをはじめとして、春のレースに向けてトレーニングに励んでいる人も多いはず。そんなランナーにとって、ランニングでケガをしないためのトレーニングと休養のバランスは気になるところ。米・TrailRunner誌が、「エリートランナーに聞くリカバリーのコツ」(Recovery Tips from the Elites)という記事をまとめています。

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この記事ではアメリカのトレイルランニング界で活躍するベテランから若手まで5人のランナーにトレーニングと回復についてのコツを聞いています。

例えばリカバリーのためのコツについて、5人のランナーはそれぞれ次のように語っています。

カール・「スピードゴート」・メルツァー/Karl “” Meltzer(46歳、での5回優勝を含む100マイルレースで35回の優勝経験あり)

よく見かけるのは、レースが終わった途端にすぐに前と同じように走ろうとする人だね。レースでいい結果が出た後は、気分が盛り上がってすぐにまた全力でがんばろうとするんだね。でも、2週間くらいはトレーニングをしても身体の動きがよくないし、すぐに疲れてしまって、結局オーバーユースでケガをしてしまうこともある。回復のための時間を大事にする必要があるね。昨年夏にニック・クラークやイアン・シャーマンがグランドスラムを走っていたときの様子をみるといいよ。レースの合間にはあまりトレーニングはしていなかった。トレーニングよりもリカバリーの方が大事だったからね。そのおかげでいい結果を出している。

ミーガン・アルボガスト/Meghan Arbogast(52歳、30年以上のランナーとしての経験を持ち2013年もBandera 100kをはじめとする5つのレースで表彰台に)

スケジュールにとらわれすぎないこと。疲れているなら、その感覚を大事にしてスケジュールは調整すること。そもそも楽しみでやっていることなのだから、予定も楽しめるようにしておくべき。

ジェフ・「ブロンコ・ビリー」・ブラウニング/Jeff “Bronco Billy” Browning(42歳、Wasatchなど100マイルレースで10回の優勝経験)

何か不調なところがあると思ったら、無理はしないこと。調子が悪いまま走らないこと。何日かは休養日に充てるか、ランニング以外のトレーニングをする。バイク(自転車)はいいよ。オーバーユースでケガをしそうと感じた時とか、トレーニングをしていて疲れたり飽きたりするとき、山の中を長時間走った後に身体を動かしながらリカバリーしたいときはいつも自転車だよ。自転車の日にしてランニングは休む。何も損はしないし、むしろ得るものが大きい。いつもランニングからくる衝撃に足をさらすのではなくて、足をフレッシュにさせるのに自転車はいいんだ。

ミシェル・イーツ/Michele Yates(31歳、Ultrarunning誌の2013年のUltrarunner of the Year受賞)

たくさん睡眠をとること。無理はせずに、水分をとって、健康的でタンパク質の豊富な食事をして、時々入浴剤(エプソム塩)の入ったお風呂に入ること。

マイク・ワーディアン/Mike Wardian(39歳、30以上のフルマラソンで優勝、自己ベスト2:17。米国陸連のを2008年から2011年まで連続受賞)

身体をうごかすことだね。常に身体を動かしておく方が回復は早まると思う。ランニングをする必要はない(いや、僕自身はそんなときも走るのが好きだけど)。なんでもいいんだ。ウォーキングでも、サイクリングでもハイキングでも身体を動かすことなら何でもいい。レースや練習で長く走った次の日に、身体の調子を確かめるために外に出るのが好きだね。しっかり睡眠をとるのも大事。僕は妻もあきれるほどよく寝るんだ。でも寝ると確実に疲れは取れるね。僕の場合は4時間もしっかりと寝ればあとは大丈夫。でも人によってはもっと休む必要があるだろうね。僕もかつて睡眠の量で失敗したことがあるからね。

その他にも、「週にどれくらいの距離を走っているか」「レースが終わってから次のレースまで、マッサージとかどんなことをしているか」「長いレースのあとはどんな食事をしているか」といった質問に5人のランナーが答えています。

ランニングのケガの予防については米・TrailRunner誌の3月号(1月末発売)で特集されるとのことです。

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