[DC] 2015年のWestern States 100とHardrock 100のエントリー抽選結果が発表に

12月となれば来年のシーズンのことを考える季節ですが、アメリカの100マイル・トレイルランニングレースのビッグイベントであるウェスタン・ステイツ/Western States Endurance Runハードロック/Hardrock Hundred Endurance Runの抽選が日本時間の昨夜12月6日の深夜に行われました。日本の有力選手ではウェスタン・ステイツで原良和さん、ハードロックで鏑木毅さんがそれぞれ今年に続いて出場権を得ました。

Sponsored link


ウェスタン・ステイツとハードロックのエントリー、抽選の仕組みについては当サイトの以下の記事を御覧ください。

Western States 100

Western-States-100-logo

来年6月27日〜28日にアメリカ・カリフォルニア州で開催されるWestern States Endurance Runには、エントリー資格を満たした2566人が応募。前年まで連続で落選している場合の優遇のために取られているチケット制のチケット数では6601チケット。この中から、前年のトップ10などの特別枠などを除いた270人が抽選で選ばれました。

日本からは44人がエントリーしており、2013年UTMFのチャンピオンである原良和/Yoshikazu Haraさんが当選して今年に続いて出場権を手にしました。このほか、今回が4回目のエントリー(チケット8枚)となる青山達郎さんも当選し、合わせて2人が当選しています(このほか日本関係では、アメリカ在住の日本人ランナーで当選している方がおられます)。

有力選手では今年のUTMBで男子7位だったソンドレ・アムダール/Sondre Amdahl(ノルウェー)、今年のUTMFで女子3位のマリア・サマリヤン/Maria Semerjian (フランス) 、アメリカのベテランランナーでコーチとしても著名なイアン・トーランス/Ian Torrenceが当選しています。

 

この日は、270人の一般枠の抽選の他に、前年トップ10などの特別枠による78人のエントリーも発表されました。

  • 前年のトップ10:男女それぞれのトップ10のうち、ナタリー・マクレア/Nathalie Mauclair(女子3位)、マックス・キング/Max King(男子4位)は来年の出場を辞退。
  • 海外枠:アメリカ以外からの海外選手として、ジュリアン・ショリエ/Julien Chorier(フランス)、フランソワ・デンヌ/François D’Haene(フランス)、ジェディミナス・グリニウス/Gediminus Grinius(リトアニア)など5人が選ばれました。ジュリアン、フランソワはUTMFの活躍で日本でも知られる通り。フランソワは今年、UTMF、UTMB、グラン・レイド・レユニオンで優勝し、Ultra-Trail World Tourのチャンピオンとなっています。ジェディミナス・グリニウスも今年はUTMBで5位などの活躍で注目されました。
  • スポンサー枠:11人が発表され、トファー・ゲイロード/Topher Gaylordマイク・ワーディアン/Michael Wardianが出場権を得ました。

このほか、この抽選会以降に有力選手が出場権を手にする可能性があるのは次のルート。一つはMontrail Ultra Cupの上位入賞者(20人)。アメリカで開催される来年1月から4月の5つのレースが対象となります。残るはUltra Trail World Tour経由の海外枠(6人)、スポンサー枠(若干名)となる模様です。

これも読む
甲斐大貴 Hiroki KAI aka. くれいじーかろ UTMF 2022 直前インタビュー

Hardrock 100

hardrock-home2来年7月10日〜12日にアメリカ・コロラド州で開催されるHardrock Hundred Endurance Runには、150人の出場枠に厳しいエントリー資格を満たした1368人が応募。出場回数の多い地元を中心とした常連メンバーに出場枠を優遇するなどの独特の仕組みのため、まだ出場したことのない応募者にとっては1133人(連続落選者優遇のチケット4000枚以上)から47人だけが選ばれるという狭き門です。

女子有力選手で出場権を得たのは、今年優勝で抽選なしでエントリー権が得られるダーシー・ピセウ/Darcy Piceuのほか、アンナ・フロスト/Anna Frostベッツィ・カルマイヤー/Betsy Kalmeyer、iRunFarのメーガン・ヒックス/Meghan Hicksなど。

男子有力選手では今年優勝のキリアン/Kilian Jornetのほか、日本の鏑木毅/Tsuyoshi Kaburakiをはじめ次のようなランナーが出場権を手にしました。

  • キリアン・ジョルネ/Kilian Jornet(今年優勝)
  • アダム・キャンベル/Adam Campbell(今年2位、2012年UTMFで2位)
  • ジャレド・キャンベル/Jared Campbell(HR100ベテランで今年7位)
  • マイク・フート/Mike Foote(今年のUTMFで3位、2012年UTMBで3位、2013年UTMBで5位)
  • マット・ハート/Matt Hart(2013年Bighorn 100で3位)
  • トロイ・ハワード/Troy Howard (2013年2位)
  • スコット・ハイミー/Scott Jaime(HR100ベテランで今年5位)
  • 鏑木毅/Tsuyoshi Kaburaki(今年6位)
  • イケル・カレラ/Iker Karrera(今年UTMBで2位)
  • アントン・クルピチカ/Anton Krupicka(今年のLaveredo Ultra Trailで優勝)
  • ブライアン・パウエル/Bryon Powell(iRunFarの中の人でLeadvilleでトップ10の経験あり)

日本関係では、それぞれHardrockへの出場経験を持つ古田茂/Shigeru Furuta、尾形鉄郎/Tetsuro Ogataの二人が出場権を得ています(このほか、在米日本人の方でウェイトリストに載っている方もいます)。

そのほかウェイトリスト上位に名前があって、出場する可能性がある有力選手は次の通りです。

  • カール・メルツァー/Karl Meltzer (ベテランの部5番目)
  • ジェイソン・シュラーブ/Jason Schlarb (初出場の部23番目)
  • ジェイソン・クープ/Jason Koop (「その他」の部6番目、コーチとしても著名)
  • ダイアナ・フィンケル/Diana Finkel(「その他」の部5番目)

そのほか参考となる記事はこちらから。

これも読む
ダイジェスト・Day 7 朝から台風で大雨の中、9人の選手が完走、最終日の明日は7人が猛暑の中で完走を目指す #TJAR2022

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link