今週末も世界各地でランニングイベントが多数開催。アメリカでは小規模ながら個性的な100マイルレース。オランダで開催されるロードの100kmのIAU世界選手権には日本からトレイルの活躍でも有名な原良和さんのほか、永田務さん、望月千幸さんの活躍が期待されます。日本でも、安達太良山、多摩川源流、蔵王温泉、白馬国際が開催されます。そして日曜日には日本でも人気のトル・デ・ジアン / Tor des Geantsがスタート。
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【9月11日金曜日 – 9月15日火曜日】
- Tahoe 200 :アメリカ、カリフォルニア州とネバダ州にまたがるタホ湖を大きく周回する202マイル(325キロ)のトレイルランニング・レース。累積獲得高度は12,253mD+、制限時間は100時間。今年の参加者は64人です。
【9月11日金曜日 – 9月13日日曜日】
- Wasatch Front 100:アメリカ・ユタ州。ロッキー山脈の一部であるワサッチ山脈を通り抜ける一方向のコースで、コース最高地点は標高3200mを超えます。1980年から続く伝統ある100マイルトレイルランニングレースです。
- Superior 100:アメリカ・ミネソタ州、スペリオル湖西岸のロングトレイルである、スペリオル・ハイキング・トレイルを舞台に開催。一方向の103マイル / 6,400mD+のほか、50マイルや42kmのマラソンなどのレースが行われます。100マイルの制限時間は38時間。
- Hallucination (Run Woodstock) 100M :ミシガン州で開催されるランニングイベントは周回コースを使った100マイル、100km、50マイル、50km、マラソン、ハーフマラソンなどのレースが行われます。しかしハルシネーション(幻覚)、ラン・ウッドストックの名前からもわかるように、イベントはヒッピー文化をテーマにして音楽のライブ演奏があったり、ヨガなどの体験もできたりと盛りだくさんの大きなお祭りとなっています。
- Lost Soul Ultra 100/100k/50k :こちらはカナダ・アルバータ州レスブリッジの川沿いのループ状のトレイルで行われる100マイルなどのトレイルランニングレース。
【9月12日土曜日 – 9月13日日曜日】
- Pine to Palm 100:アメリカ・オレゴン州南部のシスキュー山脈で行われる片方向コースの100マイルレース。フィニッシュとなる街、アシュランドにランニングショップを構えるハル・コナーがプロデュースするイベントです。
- Serre Che Trail Salomon (49k, 26k):フランスのローヌ=アルプ圏、リヨンとイタリアのトリノを結んだ間にあるマシフ・デ・セレスで開催され、49kmの累積獲得高度は4,000mD+。今年のスカイランニング・フランスシリーズのレースとなっています。
- OSJ安達太良山トレイル 10k / 45k:福島県二本松市の安達太良山で開催、土曜日に10k、日曜日に45kが開催されます。今年は国立公園利用のルールにより安達太良山、鉄山のそれぞれ山頂の前後で走行禁止区間が設定され、45kでは計3.8km、10kmでは2kmが該当します。
【9月12日土曜日】
- IAU 100km World Championships:国際ウルトラランナーズ協会(IAU)が開催する100kmのウルトラマラソンの世界選手権大会が今年はオランダ・ウィンスホーテンで開催されます。37カ国から240人の各国代表選手が参加し、コースはフラットな10kmのロードの周回コース。2013年以降の各選手の100kmの持ちタイムでみると優勝候補の最右翼はロシアのヴァシリー・ラーキン / Vasiliy Larkin(6:18:26)。続くのはイギリスのスティーブン・ウェイ / Steven Way(6:19:20)、スウェーデンのジョナス・バッド / Jonas Buud(6:28:57)。日本の原良和 / Yoshikazu Hara(6:35:49)、永田務 / Tsutomu Nagara(6:36:39)が続きます。各国選手の上位3人のタイムで競う国別チーム戦でも原、永田を擁する日本の優勝に期待がかかります。同様に女子選手をみると持ちタイムはトップのカミーユ・ヘロン / Camille Herron(アメリカ、7:26:24)に続いて日本の望月千幸/Chiyuki Mochizuki(7:36:39)。望月は昨年のこの大会でも2位に入っています。一方、昨年ドーハ(UAE)で開催された同大会で優勝したマックス・キング / Max Kingとエリー・グリーンウッド / Ellie Greenwoodは今回出場見送りとなっています。今年のIAU 100km 世界選手権のスタートは現地時間12日土曜日午前10時(日本時間同日午後5時)。レースの模様は大会ウェブサイト、大会のTwitter、IAUのTwitter、現地からライブ速報を予定しているiRunFarで追うことができます。原良和さんが日本代表の座を勝ち取った今年のサロマ湖100kで優勝した時の原さん自身によるレポートはこちら。昨年の100k世界選手権の当サイトのリザルト紹介記事はこちらから。
Japan has arrived. By buss, so 17 people together. pic.twitter.com/G2mn1uhcZv
— RUN van Winschoten (@RUNWINSCHOTEN) September 8, 2015
【9月13日日曜日】
- 多摩川源流トレイルラン(30k):山梨県小菅村で開催。多摩川源流となる水源林などを巡るコース。小菅の湯がスタート・フィニッシュとなっています。
- 白馬国際トレイルラン(53k/36k/21kなど):日本を代表する山岳スポーツのメッカ、長野県白馬村で開催。八方尾根などの林道、トレイル、作業道などをつなぐコースで開催されます。
- 蔵王温泉スカイトレイル(35k/15kなど):山形市蔵王温泉スキー場周辺で開催。今年のSkyrunner Japan Series / スカイランナー・ジャパン・シリーズの一戦となっています。大会プロデューサー・松本大のこだわりのコースに期待したいところ。
- 三原・白竜湖トレイルランレース(35k/19k) :広島県三原市の白竜湖スポーツ村公園を拠点に開催。大会レースアドバイザーは奥宮俊祐さん、コースディレクターは東徹さん。
【9月13日日曜日 – 20日日曜日】
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Tor des Geants (330k) :イタリアのヴァッレ・ダオスタ自治州で開催される330kmの長大な夢の山岳ランニングイベントとして、日本でも人気のトル・デ・ジアンが今年も今週末の日曜日に開催。815人の参加者のうち、今年は日本からはイタリア、フランス、スペインに次いで多い27人が参加。レースとしては昨年優勝で先週末にアメリカで開催されたスカイランニング・レース、The Rut 50kで優勝したばかりのフランコ・コレ / Franco Colleやおなじみのクリストフ・ルソー / Christophe Le Sauxのほか、一昨年8位、昨年5位の小野雅弘 / Masahiro Ono、そしてトランスジャパンアルプスレース(TJAR)を三連覇している山岳アスリートの望月将悟 / Shogo Mochizuki。【追記・そして日本からの参加でもう一人注目は富士五湖ウルトラ、砂漠マラソン、HK100、上州武尊山と様々なジャンルで活躍のいいのわたる / Wataru Iinoです】女子も昨年2位、3位のリサ・ボルザーニ / Lisa Borzani、デニス・ジンマーマン / Denise Zinmermannといった欧州長距離山岳レースで活躍するランナーが勢ぞろい。クールマイユールをスタートするのは13日日曜日午前10時(日本時間同日午後5時)。男子優勝選手のフィニッシュは72時間後の水曜日、最終フィニッシャーは19日土曜日午後にクールマイユールにフィニッシュする見込みです。