[DC] 有力選手紹介・2015 信越五岳トレイルランニングレース / Shinetsu Five Mountains Trail 110k 2015 プレビュー

日本において100kmを超えるウルトラ・ディスタンスのトレイルランニングレースの先駆けの一つとして2009年に第一回大会が開催されてから、今年で7回目。今年も信越五岳トレイルランニングレース/SHINETSU FIVE MOUNTAINS TRAIL 110kmが連休中の9月22日火曜日の午前5時30分にスタートします。

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SFMT Logo当サイトでは昨年に続いて今年も信越五岳を現地からライブでレポートします。現地の様子やランナーの表情、レースの途中経過やリザルトのまとめ、有力アスリートのインタビューを当サイトの記事のほか、Twitterアカウント / @DogsorCaravanFacebookページでお伝えしていきます。

今年の当サイトの信越五岳トレイルランニングレースのライブレポートは、大会パートナーのアートスポーツパタゴニアのご協賛によりお送りします。

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トレイルランニングの楽しみが凝縮されたイベント

信越五岳は長野県と新潟県にまたがるエリアの5つの山(斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山)に囲まれたエリアで開催され、累積獲得高度は4670mD+、コースの最高地点は1748m(瑪瑙山頂)です。

信越五岳トレイルランニングレースのコース概要。大会ウェブサイトより。

信越五岳トレイルランニングレースのコース概要。大会ウェブサイトより。

斑尾高原スキー場から斑尾山を経て2Aの先の沼の原湿原は朝日に映える緑が美しい場所。そこから3Aの先にある関川沿いの堤防の登りが最初の試練。黒姫高原、笹ヶ峰と緩やかに登っていき、賑やかなエイドステーション、5Aの笹ヶ峰・乙見湖。ここからはペーサーが選手と一緒に走ることができます。アメリカのトレイルランニングレースで一般的なペーサーを日本で取り入れたのは信越五岳が初めてです。

朝日があふれる沼の原湿原を西城克俊。

朝日があふれる沼の原湿原を走る西城克俊。

黒姫山を超えて戸隠へ入ると、こちらも遊歩道や夕闇迫る随神門への参道が印象的。そして8Aの戸隠スキー場からは瑪瑙山への最後の大きな登り。そして最後は7キロほど続く林道を経て飯綱高原スキー場でフィニッシュ。トレイルランナー・石川弘樹さんがプロデュースする110kmはほとんどが舗装されていないトレイルで走りやすいコースですが、斑尾山や黒姫山の周辺は山深い自然の中にいることを感じさせます。ハイキングや登山では経験できないトレイルランニングだから楽しめる山と自然の楽しみが詰まった大会だと言えるでしょう。

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昨年の信越五岳でさかさ川遊歩道で戸隠へ向かう山田琢也とペーサーの大瀬和文。

これまでのレースを振り返ってみると、2009年の第1回大会から相馬剛/Tsuyoshi Somaさんが3連覇したほか、原良和/Yoshikazu Haraさんが2012年と2014年に優勝。女子はアメリカのクリッシー・メール/Krissy Moehl(2010年)、ジェン・シェルトン/Jenn Shelton(2011年)がそれぞれ優勝しています。110kmとなった第二回大会以降の大会記録は男子が10:17:17(2014年、原良和/Yoshikazu Hara)、女子が11:56:24(2014年、高島由佳子/Yukako Takashima)となっています。

有力選手紹介

今年の信越五岳の直後の週末には、もう一つの国内長距離トレイルのビッグイベント、ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)が行われますが、今年の信越五岳にも多くの有力ランナーが揃います。

女子 / Women

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リア・ダーティ / Leah Daugherty

今年の信越五岳女子の優勝候補はリア・ダーティ / Leah Daugherty(Altra)の一択だといっていいでしょう。アメリカ・コロラド州出身で2012年には当時住んでいたバージニア州の50km前後のトレイルレースで次々に優勝。その後2013年に日本に住むようになって富士登山競走優勝、ハセツネ・カップで4位、昨年2014年はSTYで優勝、TNF100 Thailandの50kmで優勝。出産のため2014年後半からはレースから離れていましたが、今回の信越五岳がレースへの本格的な復帰となるか。流暢な日本語の感想が聞けるのが楽しみです。

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澁谷佳代 / Kayo Shibuya

リアに続く女子選手としては、まず上野朋子 / Tomoko Ueno。昨年2014年には赤城山31kで2位、斑尾50kでも2位、神流50kで3位。最近ではアメリカ・シアトル近郊のWhite River 50(80k)を28位でフィニッシュしています。そして澁谷佳代 / Kayo Shibuya (inov–8)は昨年の信越五岳で3位、STYでは4位でした。湯浅綾子 / Ayako Yuasa (inov–8, MONTURA)は昨年の北丹沢で3位、白馬国際50k優勝、富士山麓トレイル18k優勝という活躍。このほか昨年のこの大会で上位の奥薗由紀子 / Yukiko Okuzono(昨年7位)、原田 とも子 / Tomoko Harada(昨年9位)、川井朋子 / Tomoko Kawai(昨年10位)も今年の信越五岳にエントリーしています。

男子 / Men

原良和/Yoshikazu Hara

原良和/Yoshikazu Hara

男子では今年も原良和 / Yoshikazu Hara (HOKA)が参戦。昨年の信越五岳で相馬剛さんの大会記録を更新する快走をみせた原にとっては信越五岳は相性もよい大会だといえそうです。今年も優勝候補の筆頭に名前が挙がりますが、前週末にオランダで行われたIAU 100k世界選手権を完走したばかり。その原さんの独走を許さないランナーが現れるかどうかに注目したいところです。昨年の信越五岳優勝後の原は台湾のSoochow 24h Ultramarathonで優勝、24時間走の日本新記録と世界歴代2位を記録。Tarawera Ultramarathon(ニュージーランド)で3位、野辺山100kとサロマ湖100k、そしてOSJおんたけ100kではいずれも優勝しています。

原に続いて優勝のチャンスを狙うランナーとしては、菊嶋啓 / Kei Kikushima (ONYONE)がまず挙がります。最近は7月の富士登山競走で後半に追い上げる形で2位でフィニッシュ。初挑戦となる今回の信越五岳でも活躍が期待されるところ。今年はこのほかにハセツネ30kで4位、スカイランニング日本選手権・美ヶ原80kで5位といった結果を残しています。ティモ・マイヤー / Timo Meyerは日本だけでなく世界各地のレースに出場していますが、その中には2013年Tarawera Ultramarathon 100kでの6位、Leadville Trail 100で6位、2014年のHURT100で2位、STYで4位、今年に入ってスペインのUltra Mallorca 112kmで6位といった結果が含まれます。日本の有力選手と一緒に走るとどんなレースとなるのか。西城克俊 / Katsutoshi Saijo (patagonia)はこの信越五岳の上位常連で前回までのすべての大会でトップ6の表彰台に立ちつづけてきました。今回も優勝が大きな目標となるでしょう。前回大会では3位。昨年の米国遠征ではSiskiyou Out Back 50(80km)で優勝しています。同じく、信越五岳の上位常連では中野正道 / Masamichi Nakano (Mizuno RC)も優勝争いに加わるでしょう。関西のロードレースで活躍していますがトレイルでも2013年UTMFで19位。信越五岳では2012年に4位、昨年2014年に5位でした。そして石井克弥 / Katsuya Ishiiの名前もここに挙がります。今年はスカイランニング日本選手権で菅平42kで3位、美ヶ原80kで6位。信越五岳では2009年2位、2011年3位、2012年9位で今回は久しぶりの参加です。

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菊嶋啓 / Kei Kikushima

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西城克俊 / Katsutoshi Saijo

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中野正道 / Masamichi Nakano

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石井克弥 / Katsura Ishii

さらに表彰台に登るトップ6圏内には次の皆さんにも注目です。

  • 三浦誠司 / Seiji Miura (RUN-WALK Style):信越五岳では2013年9位、昨年7位。昨年のスパトレイル6位。今年に入ってOSJ山中温泉9位。先月のウルトラトレイル・デュ・モンブランではOCC(53k)で21位でした。
  • 田坂洋範 / Hironori Tasaka (HOKA):昨年2014年のOSJおんたけ100kのチャンピオン。今年はIzu Trail Journeyで10位、OSJ新城ダブル64kで3位、富士五湖チャレンジ100kで5位、いわて銀河100kで2位。
  • 西原隆之 / Takayuki Nishihara:昨年の信越五岳では8位。今年はOSJ奥久慈3位、OSJおんたけ100kで3位。
  • 大河内宏幸 / Hiroyuki Okouchi:昨年の信越五岳で10位。信越五岳では2012年に11位。他に2014年のOSJ那須ロング100kで4位。
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三浦誠司 / Seiji Miura

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田坂洋範 / Hironori Tasaka

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西原隆之 / Takayuki Nishihara

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