レポート・レイドライト RaidLight 新体制プレス発表会

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フランスのレイドライト / RaidLightはトレイルランニング・アドベンチャーレースに特化したブランドで、ユニークで独創的なバックパックやウェア、シューズは日本でも人気を集めています。今年3月にレイドライト・ジャパンが設立され、従来の輸入・販売体制が引き継がれることとなりました。

この機会にフランスからレイドライトの社長でありアスリートとしても活躍するベヌワ・ラヴァル / Benoit Laval氏が来日し、日本における新体制や、日本で新たに発足するアスリートチーム、そして3月20–21日に苗場スキー場で開催される5kmの雪上ダウンヒルレース、Snow Vertical Downについてもプレス向けに紹介がありました。

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3月から日本におけるレイドライトは新体制へ

日本では株式会社RUNXがレイドライトの販売代理店となっていましたが、3月から株式会社RUNXの代表取締役・笠原幹正氏が仏・RaidLightと共同出資で「RaidLight Japan株式会社」を設立し、笠原氏が代表取締役に就任したことが発表されました。

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RaidLight Japan株式会社の設立を発表する代表取締役の笠原幹正氏。

仏・RaidLightの社長であるベヌワ・ラヴァル氏は「日本でトレイルランニングの人気が年々高まっていることを実感しています。その日本でこの3年間予想を上回る成功をレイドライトがおさめることができたのは、パートナーであるRUNXのおかげです。今後、レイドライトの日本での成長のために当社としてもっと大きな投資をしていくために新体制に移行することを決意しました」と説明。新会社の代表取締役となる笠原氏は「この3年間レイドライトと仕事をしてきたが、派手な広告や出展よりもトレイルランニングのカルチャーを支えるような活動に力を入れる社風に共感している。新会社でこれから中長期的にレイドライトのトレイルランニング・カルチャーを日本に伝えていきたい」と抱負を語りました。

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フランスから来日した仏・RaidLightの社長、ベヌワ・ラヴァル / Benoit Laval氏(左)。自身もトレイルランニングの大会に参加して上位に入るアスリート。

レイドライトはギアだけでなく、トレイルランニングの楽しみ方を伝えていく

RaidLightJapan-Shoes-20160229続いて笠原氏からはRaidLight Japanの今シーズンの主な方針が説明されました。まず製品においては、3月に新たに二つのトレイルランニング・シューズの新モデルを発売。一方レイドライトのバックパックで人気の定番モデルであるUltra Olmoシリーズはフィット感を高めるために正常進化。マウンテンスポーツブランドのVerticalではハイキングやスキーといった分野にもより本格的に参入します。

さらに「トレイルランニングを楽しむカルチャーを日本に広げていくことにも積極的に取り組んでいく」として、3月20日〜21日に苗場スキー場で雪上の5kmのコースを一気に駆け下りるランニング・イベント「Snow Vertical Down」を開催することが紹介されました。

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雪上5kmのダウンヒル・ランニングレース。Snow Vertical Down – Naeba Rising 2016が3月20-21日開催。

2016.01.29

日本でもレイドライトのアスリート・チームが発足

イベントの後半には、レイドライト・ジャパンがサポートするトレイルランナーからなるアスリートチームが発足することがアナウンスされました。新チームのメンバーは、いいのわたる、小山田隆二、菊川惠大、代田渉の4人。

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レイドライト・ジャパンチームのメンバー。左からいいのわたる、代田渉、仏RaidLight社長のベヌワ・ラヴァル、菊川惠大、小山田隆二の皆さん。

アスリートチームについてベヌワ・ラヴァル氏は「レイドライトはフランスで8000人の一般のトレイルランナーからなるチーム・レイドライトを運営しているが、今年からトップ選手からなる『ドリーム・チーム』を立ち上げた。一般のランナーもトップ選手もトレイルを愛する価値観は共有していくようにしたい」とのこと。笠原氏は「日本でアスリートチームをスタートするにあたっては、レースでの成績といったことにはこだわっていない。トレイルランニングの楽しみを伝えていく、という理念を共有できるトレイルランナーに今回メンバーに加わってもらうことができ、これから様々な活動を行っていきたい。」と話しました。

マダガスカル・レース2位や1月のHong Kong 100で8位など国内外で活躍するいいのわたるは「サハラ砂漠マラソンに参加するために必要なギアを探していて出会ったのがレイドライト。このチームで、他のチームではできないようなレイドライトらしいチャレンジをしてみたい」と話しました。トレイルランナーとしてだけでなくスリーピークス八ヶ岳トレイルのディレクターとしても知られる小山田隆二は「トレイルを楽しむ文化を広げたいというレイドライトの理念に共感した。地元の山梨をベースにまだ知られていないトレイルで仲間と一緒に楽しいことをやっていきたい」と抱負を語りました。

高校生でスカイランニングなどの山岳レースにチャレンジして注目されている菊川惠大はこの春、高校を卒業して東海大に進学。「アスリートとして結果を出せるようチームレイドライトで頑張りたい」と話します。代田渉は昨年秋に笠原氏と出会って意気投合したといい、「レースやギアだけでなく、トレイルランニングをカルチャーとして根付かせようという思いに共感している」と笑顔で話しました。

ボーナス・ベヌワ・ラヴァルさんに聞きました

アスリート・ベヌワさんの活動

仏・RaidLight社長のベヌワ・ラヴァルさんは起業家として活躍すると同時に、学生時代から山岳スポーツに取り組んで、各地の大会で上位に入るアスリートとしても活動しています。今回のプレゼンテーションでは昨年秋に中国でベヌワさんが参加した400kmのシングルステージのランニングレース、Ultra-Trail Gobi Raceの模様が紹介されました。

また、ベヌワさんが参加する今年4月2日からアメリカ・テネシー州で開催される100マイルレース、バークレー・マラソンズ / Barkley Marathonsについても紹介がありました。このレースはエントリー方法も公表されておらず、わずか40人ほどが参加するレースで25年で完走者はわずか10人という伝説的なイベント。このレースについて話すベヌワさんは楽しみで待ちきれないといった様子でした。ベヌワさんのご好意でその紹介のためにイベント当日に上映された動画を以下からご覧いただけます。

ベヌワさんが語る雪上駆け下りレースに参加する皆さんへのアドバイス

苗場スキー場で3月20日、21日に開催される「Snow Vertical Down」は5kmにわたる雪上コース、しかも下りだけというランニングレース。このレースの元となったのはフランスのレイドライト本社の近くで開催した雪上駆け下りレースで、その発案者はベヌワさん。

ベヌワさんから苗場でのレースに参加する皆さんへのアドバイスは「雪面の下り坂を走る感覚はスキーに似ています。体を前傾姿勢にして体が倒れる力を活かすと転倒せずに走れます。一歩一歩の幅を大きくして飛ぶような感覚で走ることを勧めます」とのこと。「雪上の下りは普段では味わえないスピード感が楽しめます。怖がらないで、夢中になって是非楽しんでください」と話してくれました。

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