ダイジェスト・Day 4 舞台は南アルプスへ #TJAR2016

現在開催中のトランスジャパンアルプスレース/Trans Japan Alps Race(TJAR) についてその日の進捗をまとめてお伝えしています。今日8月10日水曜日は大会四日目。この日も天気は快晴。多くの選手が進むこととなった駒ヶ根市内は最高気温が33℃に達し、舗装路上の体感気温はそれ以上という厳しいコンディションでした。次の関門が設けられているのは市野瀬(224km)で、明日五日目の正午が制限時間となりますが、この調子であれば現在コース上にいる28人全員が時間内に通過できそうです。当サイトのダイジェストをお送りするにあたっては、トレイルランニングの撮影で著名なフォトグラファー、藤巻翔 / Sho Fujimaki、後藤武久 / Takehisa Goto、小関信平 / Shimpei Koseki、宮上晃一 / Koichi Miyagamiの皆さんに写真をご提供いただいています。

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(写真・四日目の夜明け前の宝剣岳から見る星空。Photo by © Shimpei Koseki)

トランスジャパンアルプスレース/Trans Japan Alps Raceの概要については当サイトの記事もご覧ください。

本日深夜12時スタート・期間中のダイジェストはD/Cで。トランスジャパンアルプスレース / Trans Japan Alps Race #TJAR2016

2016.08.06
TJAR-logo

前日の15:36に市野瀬(224km)に到着した望月将悟。2010年に自身が大会新記録で優勝(5日5時間22分)した時のタイムを2時間上回るタイムで走る望月はこの日、順調に南アルプスを進み、三伏峠(263km)に12:32に到着。荒川小屋(276km)には17:55に到着し、食事と仮眠をとって21:24に出発しています。この調子だと、茶臼小屋(296km)には明日五日目、8月11日(木)の未明に到着し、昼前には畑薙第一ダムに。ここからは約85kmの舗装路で大浜海岸に向かうことになり、大会新記録の更新の可能性が高くなります。

望月に続くのは紺野裕一。その後には渡部祥、朽見太朗、石田賢生が続いていて3人は三伏峠小屋付近で仮眠を取っている模様です。

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灼熱の駒ヶ根市内を進む男澤博樹。Photo by © Shimpei Koseki

現在のところ、29名の参加者中、28人がリタイアせずにコースを走っているという状況で、このまま残る28人全員が大浜海岸までフィニッシュできるかどうかにも注目したいところです。明日5日目の正午に市野瀬での関門を迎えた後、次の関門は三伏峠(263km)での6日目(金曜日)午後5時となります。

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市野瀬に到着した仙波憲人。 Photo by © Shimpei Koseki

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必要な着替えなどを事前に置いておける市野瀬は各選手にとっての生命線。しっかり準備を整えます。Photo by © Shimpei Koseki

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つかの間の仮眠をとるのは吉藤剛。Photo by © Shimpei Koseki

三伏峠(263km)到着順位

  1. 望月将悟(四日目12:32、12:47発)
  2. 渡部祥(四日目20:45)
  3. 石田賢生(四日目21:54)*望月と渡部の間に紺野裕一、渡部と石田の前後に朽見太朗も三伏峠に到着している模様です。

 市野瀬(224km)到着順位

  1. 望月将悟(三日目15:36、17:20発)
  2. 紺野裕一(三日目18:39)
  3. 朽見太朗(三日目19:52)
  4. 渡部祥(三日目20:29)
  5. 石田賢生(四日目0:31)
  6. 北野聡(四日目6:13)
  7. 船橋智(四日目6:17)
  8. 斉藤聡之(四日目6:24)
  9. 新藤衛(四日目8:03)
  10. (この間に数人が到着している模様)
  11. 米田英昭(四日目17:23)
  12. 仙波憲人(四日目17:25)
  13. 吉藤剛(四日目18:57)
  14. 男澤博樹(四日目20:41)

 

宝剣山荘(180km)出発順位

  1. 望月将悟(三日目3:14)
  2. 朽見太朗(三日目6:34)
  3. 紺野裕一(三日目7:00)
  4. 渡部祥(三日目7:02)
  5. 石田賢生(三日目10:55)
  6. 新藤衛(三日目12:18)
  7. 船橋智(三日目12:19)
  8. 北野聡(三日目12:21)
  9. 斉藤聡之(三日目12:57)
  10. 雨宮浩樹(三日目15:29)
  11. 佐幸直也(三日目15:29)
  12. 大原倫(三日目15:45)
  13. 松浦和弘(三日目17:24)
  14. 吉藤剛(三日目19:42)
  15. 柏木寛之(四日目1:18)
  16. 江口航平(四日目2:01)
  17. 男澤博樹(四日目2:26)
  18. 仙波 憲人(四日目2:26)
  19. 米田 英昭(四日目2:26)
  20. 桑山史朗(四日目 2:26)
  21. 栗原葉子(四日目3:43)
  22. 田中尚樹(四日目6:29)
  23. 恵川裕行(四日目8:10)
  24. 村上貴洋(四日目10:22)
  25. 内山雄介(四日目10:22)
  26. 岡田泰三(四日目11:47)
  27. 竹内雅昭(四日目12:00)
  28. 岩崎勉(四日目12:16)
これも読む
スカイランニング・マスターズ世界選手権 Masters Skyrunning World Championshipsが7月30日開催、40歳以上が表彰対象に

上高地(105km)通過順位

  1. 紺野裕一(二日目7:37)
  2. 望月将悟(二日目8:01)
  3. 朽見太朗(二日目10:05)
  4. 渡部祥(二日目11:38)
  5. 石田賢生(二日目13:00頃?)
  6. 斉藤聡之(二日目14:43)
  7. 船橋智(二日目15:10)
  8. 新藤衛(二日目15:29)
  9. 北野聡(二日目16:05)
  10. 雨宮浩樹(二日目15:47)
  11. 大原倫
  12. 佐幸直也(二日目16:53)
  13. 松浦和弘(二日目17:14)
  14. 吉藤剛(二日目18:46)
  15. 江口航平(二日目19:12)
  16. 柏木寛之(二日目19:22)
  17. 米田英昭(二日目21:14)
  18. 仙波憲人(二日目21:26)
  19. 桑山史朗(二日目21:26)
  20. 栗原葉子(二日目22:31)
  21. 男澤博樹(三日目1:23)
  22. 田中尚樹(三日目3:58)
  23. 岡田泰三(三日目4:13)
  24. 内山雄介(三日目6:22)
  25. 恵川裕行(三日目6:41)
  26. 村上貴洋(三日目7:02)
  27. 竹内雅昭(三日目7:23)
  28. 岩崎勉(三日目7:23)

リタイア

4日目午後11時過ぎ時点の各選手の状況は次の通りでした。

  • 荒川岳(274km)の先:望月将悟
  • 三伏峠(263km)の先:紺野裕一
  • 三伏峠(263km):渡部祥、朽見太朗、石田賢生
  • 仙丈ケ岳(237km)から10km:北野聡、新藤衛、斉藤聡之、船橋智
  • 仙丈ケ岳(237km)から5km:大原倫
  • 仙丈ケ岳(237km)手前2km:雨宮浩樹、松浦和弘、佐幸直也
  • 市野瀬(224km):男澤博樹
  • 市野瀬(224km)手前1km以内:栗原葉子、田中尚樹、柏木寛之、江口航平
  • 市野瀬(224km)手前7-8km:恵川裕行
  • 駒ヶ根市内:内山雄介、岡田泰三
  • 菅の台バスセンター(199km)付近:村上貴洋、竹内雅昭、岩崎勉
  • トラッキングエラー:米田英昭、仙波憲人、吉藤剛、桑山史朗

五日目は南アルプスへ、望月の優勝タイムは?

8月12日(金)は大会5日目、全選手が南アルプスに入ります。深く静かな南アルプスが大会後半で疲労もたまる各選手を迎えます。トップを走る望月将悟の優勝タイムの予想でもファンは盛り上がりそうです。すでにご紹介している通り、望月が2012年に5日6時間24分で完走した際には、5日目の12:25には南アルプスの登山道を下りて畑薙第一ダム(306km)に到着しています。今年の畑薙第一ダム通過タイムがどのようになるかに注目です。

参考

さらに写真

当サイトのFacebookページではフォトグラファーチームから提供していただいた写真をご紹介しています。記事では紹介しきれないものも多数ありますのでぜひご覧ください。

  • (New)#TJAR2016 Day 4 – 中央アルプス、駒ヶ根、市野瀬:スタートから4日目となる8月10日水曜日は多くの選手にとって中央アルプスを経て、南アルプスの手前のチェックポイントとなる市野瀬に到着することが目標となりました。中央、南の両アルプスをつなぐ駒ヶ根市内の日中の最高気温は33℃でした。Photo by Shimpei Koseki
  • #TJAR2016 Day 3 – 木曽谷 熱波に見舞われた三日目の8月9日(火)。多くの選手は上高地から舗装路で木曽谷へ向かいました。選手を温かく見守る木祖村薮原の 木祖村薮原 スーパーマーケットまると は選手にとってオアシスといえる存在です。ここから選手は旧木曽駒高原スキー場を経て、中央アルプス・木曽駒ヶ岳に向かいます。 Photo by Sho Fujimaki
  • #TJAR2016 Day 3 – 池山小屋 上位を走る選手は三日目に中央アルプスを縦走しました。木曽駒ヶ岳から空木岳へと南下し、駒ヶ根市へと降りる途中にあるのが池山小屋で、ここには水場もあります。ここまでくれば駒ヶ根の街はもうすぐ。Photo by Takehisa Goto
  • #TJAR2016 Day 3 – 宝剣岳 TJARのコースの中で中央アルプスは比較的短い山岳パートですが、宝剣岳の手前にはスリリングな岩場があります。宝剣山荘にはチェックポイントがあり、山小屋で一息つける場所となっています。 Photo by Shimpei Koseki
  • #TJAR2016 Day 2 – 上高地、スーパーまると、旧木曽駒高原スキー場 大会二日目、北アルプスの最後の山となる槍ヶ岳を未明に通過した上位選手は朝には上高地へ。舗装路で木曽谷へ向かい、途中で補給します。その日の夜には次に控える中央アルプスの麓に到着です。 Photo by Sho Fujimaki
  • #TJAR2016 Day 2 – 薬師岳 Mt. Yakushi 大会二日目に入って剱岳と槍ヶ岳の間になる薬師岳を進むのは全体の真ん中から後を走る選手たち。今日も快晴で美しい山の眺めが広がりますが、3日目の午前8時が上高地の関門締め切りとなるので、あまりのんびりとはしていられません。 Photo by Shimpei Koseki
  • #TJAR2016 Day 1 – 一服劔 Ippuku-Tsurugi 最初の難所となる剱岳を過ぎると、選手はしばし北アルプスの深い山岳エリアを楽しむことになります。Photo by Kozo Okushima
  • #TJAR Day 1 – 五色ヶ原 Goshikigahara 剱岳を過ぎ、スタートから44-5kmにある五色ヶ原は高山植物の美しい山上の楽園。夏らしい青空の下を各選手とも笑顔で進みます。 Photo by Takehisa Goto
  • #TJAR2016 Day 1 – 剱岳 / Mt. Tsurugi スタートから約30kmの舗装路を走って馬場島へ。そこから早月尾根で選手は剱岳へ向かいます。日本で最も難度が高い山の一つですが、TJARの選手にはまだ入り口にすぎません。 Photo by Sho Fujimaki
  • #TJAR2016 Day 1 – Start 2016年8月6日土曜日の深夜12時、8回目のトランスジャパンアルプスレース( Trans Japan Alps Race (TJAR))が富山県魚津市の早月川河口をスタート、静岡市大浜海岸までの415km、日本アルプスを縦走する旅に29人が旅立ちました。 Photo by Shimpei Koseki
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