DC Weekly 2023年5月15日 Zegama-Aizkorri、Skyrace des Matheysins、Australia、Snowdonia、Valhöll、比叡山、FTRみなの

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・雨でウェットなトレイルにもかかわらず、今年も多くの観衆がコース上で歓声を送ったZegama-Aizkorri。Photo @GoldenTrailSeries | @Zegama Aizkorri | @Martina.Valmassoi)

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ニュース

アレクサンドル・ソロキン、自らの100km世界記録を更新

iRunFarによれば、アレクサンドル・ソロキン Aleksandr Sorokin (LTU)が5月14日にリトアニア・ヴィリニュスで開催された100kmウルトラマラソンで6時間5分35秒を記録しました。ソロキンは昨年4月に当時の世界記録(6時間9分14秒、風見尚、2018年サロマ湖)を上回る6時間5分41秒を記録して公認されていました。今回は自らの世界記録を6秒縮めたことになります。ソロキンの記録は今後IAUによる審査を経て公認となることになります。

現在ソロキンは100kmのほか100マイル(10時間51分39秒)、12時間(177.41km)、24時間(319.6km)の世界記録も保持しています。

先週末開催のイベント

5月11日木曜日 – 14日日曜日

Ultra-Trail Australia by UTMB (100k, 50k, 22k, 11k)

オーストラリア・シドニーの郊外のブルーマウンテンズ国立公園で開催されます。UTMBワールドシリーズのイベントでした。

100kmの「UTA100」はエミリー・ギルモア=ウォルシュ Emily GILMOUR-WALSHが11:33で女子優勝。ギルモアはこのレースは3度出場経験があり2019年には13:29で16位でしたが、今回は見事に頂点に立ちました。19分差の2位はルーシー・バーソロミュー Lucy BARTHOLOMEWで11:52、3位はルー・クリフトン Lou CLIFTONで12:05。トップ3はオーストラリアの選手で占めました。男子のレースはジョージ・マレイ George MURRAY (NZL) で9:32で優勝。こちらも昨年10月に開催されたこの大会の100kmで11位、今年2月のTarawera TUM102で10位となっていましたが、一気に頂点に立つ快挙です。2位はマイク・カーロル Mike CARROLLが9:44 、3位はピオトル・バビス Piotr BABIS (POL) が10:01でした。

50.3kmのUTA50の女子はベトナムのハウ・ハー Hau HAが4:47で優勝(総合5位)、ステファニー・オーストン Stephanie AUSTONが4:54で2位、レネー・カーディナールス Renee CARDINAALS (NED)が2位に48秒差の4:54で3位に。男子はブレイク・ターナー Blake TURNER (4:20)、チャールズ・ハミルトン Chales HAMILTON (4:24)、ベン・ダフース Ben DUFFUS (4:37)とオーストラリア勢がトップ3を占めました。

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5月12日金曜日 – 14日日曜日

Ultra-Trail Snowdonia by UTMB(168km, 107km, 55km, 25km)

イギリス・ウェールズのランベリス Llanberisを拠点に開催されるトレイルランニング・イベント。こちらもUTMBワールドシリーズの大会です。

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168kmのUTS100Mはエンマ・ステュアート Emma STUAT (GBR) が28:23で女子優勝、サブリナ・スタンレー Sabrina STANLEY (USA) が31:09で2位、クレア・バンワート Claire BANNWARTH (FRA) が31:54で3位に。このレースには日本から丹羽薫 Kaori NIWAが参加して34:54で5位でフィニッシュしています。男子の100マイルはこの大会の100kmのレースで一昨年2位、昨年優勝のジョシュ・ウェイド Josh WADE (GBR) が22:51で制しました。25:15で2位のグレゴワール・キュルメール Gregoire CURMER (FRA)が2021年UTMBで8位となった選手。3位は26:36でデビッド・ヘッジス David HEDGES (USA) でした。

103kmのUTS100Kはリジー・アトキンス Lizzie ATKINS (GBR) が16:44、ジャン・フィリップ・チュミ Jean-Philippe TSCHUMI (SUI)が13:27で女子、男子のそれぞれのレースで優勝。男子ではトム・オーウェンス Tom OWENSが13:31で2位になっています。

55kmのUTS50Kはトム・エバンス Thomas EVANS が5:27、ジョアンナ・ゲルフグレン Johanna GELFGREN (SWE) が7:17で男女それぞれのレースで優勝しました。

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Valhöll Argentina by UTMB(125k, 80k, 50k, 33k, 22k, 11k)

アルゼンチン中部、コルドバ州にある山村、 ビージャ・ヘネラル・ベルグラノ Villa General Belgranoで開催。今週末のUTMBワールドシリーズ・トリプルヘッダーのレースの一つです。

129kmの「EPIC 125K」はベテランのミゲル・ヘラス Miguel HERAS (ESP)が14:51で男子優勝。クリストファー・クレメンテ Cristofer CLEMENTE MORA (ESP) が15:11で2位。3位はゴンザーロ・カリスト Gonzalo CALISTO (ECU) でした。女子のレースはアルゼンチンの選手が上位を占めました。ベロニカ・ラミレス Veronica RAMIREZ が21:20、マリエラ・ビグリオッコ Mariela VIGLIOCCOが21:47、ロレナ・サラビア Lorena SARAVIAが23:36でトップ3となりました。

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81kmの「ADVANCE 80K」はコディ・リンド Cody LIND (USA) が7:43、ヘレン・ミノ Helen MINO FAUKNER (USA) が8:30で男女のレースで優勝。49kmの「CHALLENGE 50k」はディエゴ・シモン Diego Ramon SIMON (5:24)、ミログロス・パレラ Milagros PARERA (6:53)が優勝という結果でした。

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5月13日土曜日 – 14日日曜日

みなかみTrailRace(100k、80k、40k、20k)

GONTEXが主催するトレイルランニングイベントで、群馬県みなかみ町のノルン水上スキー場に設定された24kmの周回コースで開催されました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Aso Volcano Trail (110km)

熊本県の阿蘇市、高森町、南阿蘇村にまたがる約110kmのコースで今回が初開催でした。男子は長田豪史がリードを守って13:58で優勝、76分差の15:14で牧野公則が2位、石尾和貴が16:09で3位となりました。女子のレースは今田麻紀子が20:57で勝利、67分差で鈴木潤子が22:04で2位、折笠青希が24:26で3位でした。リザルト速報はこちら

5月13日土曜日

比叡山インターナショナルトレイルラン (23k, 50k, 50mile)

滋賀県大津市。比叡山延暦寺をスタート、フィニッシュとするコースで開催。50km女子は赤松祥江が7:12で優勝、助川すみれ子が7:25、田中吉美が7:27で2位、3位でした。50km男子は宮川朋史が後続に25分の大差となる5:41で勝利、豊島正士が6:06で2位、森田公平が6:27で3位。50マイルの女子では吉住友里が10:53、木下久美が11:22で完走。50マイル男子は矢部達也(9:20)、板垣渚(9:51)、古賀聖(10:02)がトップ3でした。23kmの女子は岸川真澄(2:49)、アナイス・ヨウセフィ Anais Youseefi(2:50)、棚田のぞみ(2:53)、男子は沖和彦(2:10)、島野拓実(2:32)、川村啓太(2:41)が上位を占めました。リザルトはこちら

Photo by Mt. Hiei International Trail Run

Photo by Mt. Hiei International Trail Run

Ice Age (50m, 50k, 21k)

アメリカ・ウィスコンシン州のアイス・エイジ・トレイルで1982年から続く歴史ある大会です。フラッグシップの50マイルのレースはティファニー・シュワルツ Tiffany Schwartz(8:15)、シドニー・ノーブル Sydney Noble(6:32)が女子、男子それぞれのチャンピオンとなりました。リザルトはこちら

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5月14日日曜日

Skyrace des Matheysins (26km)

フランス・グルノーブルの南30kmの山岳エリア、メテイザンで開催。スカイランナー・ワールドシリーズの第二戦がこの大会の25km 2,000mD+のレースで行われました。女子のレースはクレメンティーヌ・ジョフレイ Clémentine GEOFFRAY (FRA)がリードをキープして2:54でフィニッシュ、ウィナーズジャージを獲得しました。2位は5分半の差でノエミー・バション Noémie VACHON (FRA) で2:59。3位にヒラリー・ジェラルディ Hillary GERARDI (USA) が3:02で入りました。日本からは髙村貴子 Takako Takamuraが3:21で11位でフィニッシュしています。男子ではレース後半に先頭に立ったフレデリック・トランシャン Frédéric TRANCHAND (FRA)が2:25で勝利。レース前半をリードしたロベルト・デロレンジ Roberto DELORENZI (SUI) は4分差の2:29で2位。アントニオ・マルチネス Antonio MARTÍNEZ PÉREZ (ESP) が2:30で3位でした。リザルトはこちら

スカイランナー・ワールドシリーズの次のレースはオーストリアで6月3日に開催されるHochkönig Skyrace(35.18km 2,720mD+)です。

Maraton Alpina Zegama-Aizkorri (42.2k)

スペイン・バスクで開催される山岳マラソンで今年もGolden Trail World Seriesの開幕戦でした。この季節のバスクはウェットなコンディションで知られますが、今年の大会当日は大雨で42.195kmで累積獲得高度が5,472mD+のコースも一部が変更されて開催されました。

女子のレースはダニエラ・オームス Daniela Oemus (GER) が4:31で制しました。オームスは昨年のMarathon du Mont-Blancで4位になっていますが、国際的なトレイルランニングイベントで頂点に立つのは今回が初めてとなります。2分余りの差となる4:34でケイトリン・フィールダー Caitlin Fielder (NZL)が2位、テレス・レブーフ Theres Leboeuf (SUI)が4:37で3位でした。レース序盤をリードしたブランディーヌ・リロンデル Blandine L’Hirondel (FRA)が5位でフィニッシュしています。

Zegama-Aizkorriで女子優勝のダニエラ・オームス。Photo @GoldenTrailSeries | @Zegama Aizkorri | @The Adventure Bakery

Zegama-Aizkorriで女子優勝のダニエラ・オームス。Photo @GoldenTrailSeries | @Zegama Aizkorri | @The Adventure Bakery

男子のレースはマヌエル・メリャス Manuel Merillas (ESP) が3:42で優勝。レース序盤をレミ・ボネ Remi Bonne (SUI) がリードする中、トップ10圏内を走っていたメリャスですが徐々に順位を上げていき、34kmのチェックポイントでは僅差ながら首位に。数秒差で続いていたエルハウジン・エラザウィ Elhousine Elazzaoui (MAR) と最後まで競り合いますが、27秒差で勝利を手にしました。メリャスは昨年のこの大会で3位でした。2位となったエラザウィは昨年の4位から今年は準優勝を手にしました。3位にはジョン・アルボン Jonathan Albon (GBR、ノルウェー在住)が3:45で続きました。レミ・ボネは4位でフィニッシュしています。日本から参戦した上田瑠偉 Ruy UEDAは中盤の28km付近まではトップ10圏内を走りましたが、その後順位を落とし、4:21で42位でした。今回がGolden Trail World Seriesのデビュー戦となった小笠原光研 Koken OGASAWARAは4:19で38位でした。

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リザルトはこちら。Golden Trail World Seriesの次のイベントは6月25日のMarathon du Mont-Blanc(フランス)となります。

Zegama-Aizkorriで男子優勝のマヌエル・メリャス。Photo @GoldenTrailSeries | @Zegama Aizkorri | @The Adventure Bakery

Zegama-Aizkorriで男子優勝のマヌエル・メリャス。Photo @GoldenTrailSeries | @Zegama Aizkorri | @The Adventure Bakery

Da MONDE TRAIL Challenge(3時間)

愛知県新城市。愛知県民の森の2.5kmの特設周回コースで3時間耐久レースが行われました。男子は米倉健人が16周、女子は矢田英恵が12周で首位となりました。リザルトはこちら

FunTrails Round みなの 50K/30K

埼玉県皆野町の皆野スポーツ公園を会場に開催される50Kと30Kのレース。50Kの女子は石原菜美(6:42)、金原佳代子(6:53)、フィエルド花(7:24)がトップ3に。男子では横内佑太朗笠木肇が5:01のタイで優勝。二人に16秒差の3位は大西元気(5:01)でした。30Kは沼田夏楠(3:12)、野田舞子(3:36)、寿賀本恵(3:41)が女子トップ3。男子は青木純(2:38)、小牧弘季(2:45)、牧野高大(2:45)がトップ3を占めました。リザルトはこちら

SAIOTO COLORS ~Green Ver.~ (52K, 31K)

広島県北広島町才乙で開催の52Kと31Kのレース。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

TOKYO成木の森トレイルラン(21k)

東京都青梅市成木で開催。高水山、岩岳石山を通るコースで行われた21kmのレース、女子では野永美咲が1:42で優勝。2位は嶋崎恵美で1:55、3位は中田蕗子で1:56でした。男子は乾碩が1:11で優勝、6分差の1:17で佐谷尚紀、1:23で栗原孝浩がそれぞれ2位、3位に入りました。リザルトはこちら

ふどうの森トレイルラン(44k, 22k, 9k, 3k)

岐阜県関市。44km男子は河内陽介が5:12、22km男子は加藤聡が2:16、22km女子は大掛柚奈が2:56、9km男子は水口駿介が1:06、9km女子は村井愛佳が1:23がそれぞれ優勝しました。リザルトはこちら

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今週末開催のイベント

5月18日木曜日 – 21日日曜日

Trail Alsace Grand Est by UTMB (175km, 109km, 50km, 34km)

フランス北東部のアルザス地方で新たに開催される大会で、UTMBワールドシリーズのシリーズ戦となっています。コースはヴォージュ山脈とその周辺の城塞や村々をつなぐトレイルで構成されています。大会当日はライブ配信が行われます。

5月19日金曜日

Volvic-Volcanic Experience (224k, 110k, 80k, 43k, 25k, 15k)

フランス・ピュイ=ド=ドーム県ヴォルビック。ミネラルウォーターの採水地として知られるヴォルビックで開催。トレイルランニングの他にもノルディックウォーキングなども行われます。

5月20日土曜日

白馬五竜ナイトバーティカル(2.8km / 850mD+)

長野県白馬村で開催。今回は2.8km、標高差850mのスキーゲレンデを駆け上るレースが20日土曜日の夜、開催されます。V GAMES JAPANの第二戦、スカイランニング中日本選手権のレースとなります。

トレニックワールド 100mile & 110km in 彩の国

埼玉県越生町など。ニューサンピア埼玉おごせを拠点に奥武蔵、秩父のトレイルをコースとする大会。首都圏で唯一の100マイル・トレイルランニングレースとタフなコースで知られます。100マイル、100kmのそれぞれについてソロとリレーのレースが行われます。

経ヶ岳バーティカルリミット (21km, 12km)

長野県南箕輪村。中央アルプスの一角をなす経ヶ岳の山頂まで往復するコースでレースが行われます。

Kobo Trail(55.7k/43.2k)

奈良県の金峯山寺と金剛峯寺を繋ぐ55.7kmの「弘法大師の道」で行われるトレイルランニング・イベント。

Bryce Canyon Ultra (50m, 60k, 50k, 30k)

アメリカ・ユタ州で開催の100マイルなどのレース。

Eco Trail Oslo (80k, 50k, 31k, 21k, 10k)

ノルウェー・オスロで開催の都市型トレイルランニングレース。

Massanutten 100

アメリカ・バージニア州で開催の100マイルトレイルレース。

North Downs Way 50m

イギリス・イングランドのロンドン南郊で開催される50マイルのトレイルランニングレース。

5月21日日曜日

RedBull 400

札幌市の大倉山ジャンプ競技場で開催されるラージヒルを駆け上る距離400mのレース。

星の郷八ヶ岳野辺山高原 100kmウルトラマラソン(100k / 71k / 42k)

長野県・野辺山を会場に開催されるロードのウルトラマラソンでコースのアップダウンが大きいコースで有名です。

宮崎鏡洲の森トレイル(26k, 13k)

宮崎市鏡洲の宮崎自然休養林で開催。26kmのロングと13kmのショートの二つのレースが行われます。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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