IZU TRAIL Journey 伊豆トレイルジャーニー 2017 リザルト

【編者より:12月10日日曜日にIZU TRAIL Journeyが開催されました。来年5月のIAUトレイル世界選手権の日本代表選考レースともなっている今年のITJを制したのは男子が荒木宏太 Kota Araki、女子が福地綾乃 Ayano Fukuchiでした。この日の荒木はスタートからフィニッシュまで終始笑顔で絶好調といった様子で鮮やかな勝利。福地のタイム・8時間10分8秒は、若干コースは異なりますが大石由美子の大会記録を11分上回る新記録。このほか、上位選手の活躍は以下の記事で紹介している通りですが、昨年のITJで準優勝の三浦裕一 Yuichi MiuraはA3の土肥駐車場でトップと30分差の8位からフィニッシュでは21分差の4位となる快走ぶりでした。ITJは今回Asia Trail Masterのシリーズ戦に加わり、アジアからの有力選手も加わりました。当サイトでは大会のプレスリリースを元に以下のリザルト記事をお届けします。】

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(写真・笑顔でトップを快走する荒木宏太 Kota Araki。 by Koichi Iwasa, DogsorCaravan.com)

制限時間となる午後8時まで、修善寺(静岡県伊豆市)のゴール会場は71.7kmの完走を讃えあう選手たち、次々にフィニッシュする選手を迎える応援の熱気に満たされました。週末の12月10日(日)に開催されたIZU TRAIL Journey 2017(伊豆トレイルジャーニー 2017、ITJ)は天候に恵まれて1,589人の選手が午前6時に松崎新港(松崎町)をスタート。よく晴れた冬の青空の下、伊豆山稜線歩道からの富士山の眺めを楽しみながら伊豆半島の自然と歴史に触れる旅を楽しみました。有力選手が集まる中、男子は荒木宏太 Kota Araki、女子は福地綾乃 Ayano Fukuchiの両選手が優勝しました。両選手は来年5月にスペインで開催されるIAUトレイル世界選手権に日本代表として出場する見込みです。さらにトレイルランニングを通じて新しい伊豆の魅力を楽しめる本大会は海外からも注目を集めており、年々海外からの参加者が増加。今回はアジア各国の魅力的な大会で構成される「アジア・トレイルマスター」(Asia Trail Master)、大会スポンサーのレイドライトが選ぶ「レイドライト・ドリームトレイルツアー」(RaidLight Dream Trail Tour)にも加わっています。

有力選手が集まってレベルの高いレースに

この日優勝した荒木宏太 Kota Arakiはスタート直後から先頭集団をリードしたのち、紅葉の眺めが美しい未舗装林道の途中にあるこがね橋(24.9km)をこの大会の第一回大会優勝者である近藤敬仁と並んで通過します。その後、伊豆山稜線歩道のブナの原生林に入ると荒木は単独でリードし始め、仁科峠(43.5km)では後続に3分差、土肥駐車場(54.5km)では6分差とリードを広げて、そのまま修善寺総合会館にフィニッシュ。6時間43分48秒という好タイムで優勝しました。荒木は「とても走りやすいコースで自分の力が発揮しやすいコースで、最初から最後まで楽しみながら気持ちよく走れました」とレースを振り返りました。コースディレクターの鏑木毅は荒木選手の成績に加え、「先頭を走りながらも、コース上でハイキングをされている方を見つけると立ち止まってコースを譲り、トレイルランナーのマナーをレースでも実践していた」と讃えました。

午前6時に松崎新港をスタート。この日の朝は風も穏やかでコンディションに恵まれた。

優勝した荒木から7分差で2位になったのは 。前週にフルマラソンを走ったばかりですが、仁科峠では荒木に続く二番手になって荒木に続く快走でした。3位にはこの大会の第一回大会で優勝している近藤敬仁 Yoshihito Kondo。この日の近藤は腰に疲労が残る中での出場でしたが、終盤には2位の川崎との差を縮めるガッツをみせました。

達磨山へ向かう川崎雄哉。

女子優勝は福地綾乃 Ayano Fukuchiでした。昨年からトレイルランニングの大会に出るようになった福地は今年10月のハセツネCUPで2位になって注目されましたが、今回は終始女子のレースをリードして8時間10分8秒でフィニッシュ。コースは多少異なりますが、福地の優

この日は終始レースをリードした福地綾乃。

勝タイムは大会記録(8時間21分17秒、大石由美子<2013年>)を大きく上回る好成績。福地は「大会直前に胃腸の調子を崩して不安を抱えてスタートしましたが、すばらしい一日になりました」と話しました。

女子2位になった Kaori Asaharaは仁科峠では福地と8分差がありましたが、その後は先頭の福地を追ってフィニッシュでは3分差まで短縮。昨年に続いて今年のITJでも女子2位に入りました。

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3位になったコリーヌ・ウィリアムズ Corinne Williams(アメリカ)は沖縄在住で日本で各地のトレイルランニングの大会に参加して好成績を挙げています。この日も仁科峠のエイドで提供された「塩カツオうどんが美味しかった」と伊豆の山の旅を満喫していました。

アジア・トレイルマスターの一戦として国際的に注目を集める

Asia_Trail_Master今回の大会には「アジア・トレイルマスター」(Asia Trail Master)の最終戦として年間ランキングで上位に入っているアスリートが各地から参加しました。100kmを超える長距離のレースに強く、前週にフィリピンで開催されたATMの大会で優勝しているセフリ・アハー Sefli Ahar(ブルネイ)は序盤に上位を走った後にペースを落としましたが、8時間52分で完走。アハーは「慣れない寒さのせいか、走っている途中で体調を崩してしまったのが残念。ITJは大会のスタッフの皆さんが親切で感激しました」と話していました。

セフリ・アハーはAsia Trail Masterの年間ランキングで上位を競うスピードランナー。

ATMのディレクターとして今回来日したクリス・バンデベルデ Kris Van de Verdeさんは今回のITJについて、「選手のレベルの高さ、選手層の厚さにおいて伊豆はATMの中でナンバーワン、大会運営の質も非常に高い」といい、「これを機会に日本のトレイルランナーの皆さんにATMの他のレースに参加していただき、アジア各地のランナーとの交流が進むことに期待します」と感想を話しました。

今回のITJでは1,589人がスタートし、1,220人が制限時間の14時間以内に完走。完走率は76.8%となりました。

IZU TRAIL Journey 2017 リザルト

リザルトと速報値はこちらから。

男子

  1. 荒木宏太 Kota Araki 6:43:48
  2. 川崎雄哉 Yuya Kawasaki 6:50:20
  3. 近藤敬仁 Yoshihito Kondo 6:51:11
  4. Yuichi 7:08:23
  5. 辻友寛 Tomohiro Tsuji 7:12:31
  6. 久保隆史 Takashi Kubo 7:14:24
  7. Kazufumi Ose 7:16:08
  8. 木村隼人 Hayato Kimura 7:22:58
  9. 松永紘明 7:25:01
  10. 谷允弥 Nobuya Tani 7:25:30

男子の上位三人。左から3位の近藤敬仁、優勝の荒木宏太、2位の川崎雄哉。

女子

  1. 福地綾乃 Ayano Fukuchi 8:10:08
  2. 浅原かおり Kaori Asahara 8:13:09
  3. コリーヌ・ウィリアムズ Corinne Williams 8:31:23
  4. 太田美紀子 Mikiko Ota 8:39:03
  5. 矢田夕子 Yuko Yada 8:48:57
  6. 望月千幸 Chiyuki Mochizuki 8:53:43
  7. 池内明子 Akiko Ikeuchi 9:27:20
  8. 高澤真澄 Masumi Takazawa 9:30:43
  9. 内山みちこ Michiko Uchiyama 9:34:34
  10. 大石由美子 Yumiko Oishi 9:40:10

女子優勝の福地綾乃(中央)と2位の浅原かおり(左)。

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