IZU TRAIL Journey 伊豆トレイルジャーニー 2017 プレビュー

【追記・有力選手の紹介に数人の選手を加えました。2017.12.08】【編者より:今週末の12月10日日曜日にIZU TRAIL Journeyが開催されます。今年からAsia Trail Masterのシリーズ戦に加わり、今回は2017年の最終戦となっています。大会のプレスリリースを元にまとめたプレビュー記事をお送りします。当サイトではいつものようなライブ速報はお届けできませんが、大会のFacebookページなどでは大会の模様がリアルタイムで発信される予定です。】

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今年は「Asia Trail Master」最終戦として海外からの有力選手も参加

Asia_Trail_Master伊豆半島の自然と史跡をつなぐトレイルランニングの旅、IZU TRAIL Journey 2017(伊豆トレイルジャーニー 2017、ITJ)の開催が今週末の12月9日(土)~10日(日)に迫りました。松崎新港(松崎町)から宝蔵院、二本杉峠(旧天城峠)を経て修善寺総合会館(伊豆市)へゴールするコースの累積獲得高度は4,408mに達する難易度の高いレース。温暖な伊豆とはいえ、12月は冷え込み、強風が吹きつける伊豆山稜線歩道の体感気温は連日氷点下という厳しさです。大会当日となる10日日曜日は概ね天気に恵まれ、コース上の達磨山からは富士山の美しい眺めが楽しめそうです。5回目の開催となる今回は「アジア・トレイルマスター」(Asia Trail Master)の最終戦として、インドネシアなどから年間ランキング上位の選手が参戦。さらに今回は来年2018年のIAUトレイル世界選手権(スペイン)の日本代表選考レースの一つとして、国内の有力選手も顔を揃えます。さらに本大会は「レイドライト・ドリームトレイルツアー」(RaidLight Dream Trail Tour)にも日本から唯一、登録されました。

バラエティに富んだ伊豆のトレイルの旅

首都圏のトレイルランナーの間ではアクセスしやすくスケールの大きな眺望が楽しめることで人気の伊豆山稜線歩道を中心とするこの大会のコースをご紹介しましょう。

1,500人の選手は10日日曜日の午前6時に漆喰のなまこ壁の建物が多く残る町並みが魅力的な松崎町の松崎新港をスタート。約3kmの舗装路を経てウォーターステーションのある宝蔵院(W1-8.4km地点)への登りのトレイルに入ります。宝蔵院からはエイドステーションのあるこがね橋(A1-24.9km地点)を経て二本杉峠への登山口(約31km地点)まで、通常は立ち入ることができない未舗装林道で紅葉を楽しみながら進むことになります。

二本杉峠(32.3km地点)からはコースは伊豆山稜線歩道に合流。ここから滑沢峠、コース最高地点の猫越岳(1.035m)、後藤山を経て仁科峠のエイド(A2-43.5km)まではブナの巨木林が広がる豊かな森の景観をみながら進みます。富士箱根伊豆国立公園の特別保護地区ともなっている独自の貴重な植生を守るため、大会では滑沢峠から後藤山までの約7kmは「追い越し制限区間」とし、原則として他の選手を追い越すことを禁止しています。

Photo courtesy of

仁科峠からはササ原が広がる見晴らしのいいトレイルを楽しみながら進みます。眺めがよく爽やかなトレイルですが、時折長い階段の登りがあるほか、12月は強風のために日中でも体感気温は氷点下となることが多く、走る選手はもちろん応援する人たちも防寒対策が必要です。土肥駐車場のエイド(A3-54.5km地点)を出て達磨山(982m)を過ぎるとコースは下り基調に。快適なトレイルのダウンヒルを楽しみながら、修善寺総合会館のゴールゲートを目指します。 会場では伊豆の味覚や地元で人気の食べ物の出店があるほか、選手は修善寺温泉の外湯である筥湯(はこゆ)を無料で利用することができます。

IZU TRAIL Journeyの高低図。大会ウェブサイトより。

今年の伊豆にも国内外から有力選手が集まる

国内のシーズン最終盤に開催される長距離トレイルランニング・レースとして今回もIZU TRAIL Journeyには各地の大会で活躍する有力選手が出場します。さらに今回からIZU TRAIL Journeyはアジア各地の魅力的なトレイルランニング大会によって構成される「アジア・トレイルマスター」(Asia Trail Master、ATM)に加盟。東南アジア各国や中国を中心に40以上の大会からなる年間シリーズ戦の最終選となるため、現在年間ランキング上位の選手も海外から出場します。

男子 Men

男子では2013年の第一回大会で優勝した近藤敬仁 Yoshihito Kondoが伊豆に戻ってきます。今年は3月にOSJ新城32kで優勝、5月に比叡山50kで優勝、6月のIAUトレイル世界選手権(イタリア)で17位、7月のびわ湖バレイ13kで優勝、10月の南アルプスマウンテンラン46kで優勝と安定した実力を発揮していて、今回のITJでも活躍が期待されます。ハセツネCUPで昨年2016年に優勝し、今年2017年は4位の川崎雄哉 Yuya Kawasakiも今回の優勝候補の一人。6月には初の海外レースとなる世界選手権で30位となっています。昨年のITJで準優勝の三浦裕一 Yuichi は今年9月の上州武尊山120kで優勝。先週末には香港のMSIG Lantau 50で2位となったばかりですが、今年のITJに帰ってきます。このほか、2016年のハセツネCUP3位で最近では6月にIAUトレイル世界選手権で40位、11月に神宮外苑50kで2位の荒木宏太 Kota Arakiや、UTMBをはじめとする海外の長距離トレイルレースで活躍する松永紘明 Matsunaga Hiroakiにも注目です。

近藤敬仁 Yoshihito Kondo

川崎雄哉 / Yuya Kawasaki

三浦裕一

海外からは今年のアジア・トレイルマスターのシリーズ戦であるMt. Apo 70k(フィリピン)やMesastila Peaks Challenge 65km(フィリピン)で優勝しているパブロ・ディアゴ Pablo Diago Gonzales(スペイン)が参戦。同じくATMのレースで11月に開催されたBTS Ultra 170kで優勝したアリエフ・ウィスモヨノ Arief Wismoyono(インドネシア)、2月のBeach Bunch’s 100kと8月のThe Magnificent Merapoh Trail 100kで優勝しているセフリ・アハー Sefli Ahar(ブルネイ)が上位を目指します。

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このほか、日本の有力選手では細山雄一 Yuichi Hosoyama、辻友寛 Tomohiro Tsuji、木村隼人 Hayato Kimura、山谷良登 Yoshito Yamatani、久保隆史 Takashi Kubo、外池快太郎 Kaitaro Toikeが出場。一方、エントリーしていた選手のうち、 Miki Ushida、奥宮俊祐 Shunsuke Okunomiya、大杉哲也 Tetsuya Osugi、大瀬和文 、吉原稔 Minoru Yoshiharaは出場を見合わせます。

【追記・本稿執筆後に最新の参加者リストを確認したところ、長田豪史 Goshi Osada、名取将大 Masahiro Natori、貝瀬淳 Jun Kaise、石田賢生 Kensei Ishida、アイザック・ユアン Issac Wan Ho Yuen(香港)の各選手も本欄に加えたいと思います。】

女子 Women

女子はITJでは2013年の第一回、2016年の第三回の各大会で優勝している大石由美子 Yumiko Oishiが参戦。今シーズンの大石はOSJ新城64kや上州武尊山129kで優勝して、今年もレースをリードしそうです。望月千幸 は2014年IAU100k世界選手権で準優勝しているロードのウルトラマラソンのトップ選手で、今シーズンからトレイルに挑戦。5月に比叡山50k、9月に白馬国際50kで優勝しており、今回のITJでも活躍が期待されます。同じくロードのウルトラマラソンである八ヶ岳野辺山100kで昨年優勝、今年準優勝の矢田夕子 Yuko Yadaも今回のITJに出場します。昨年のITJで3位で今年のハセツネCUPで3位の星野緑 、昨年のITJで2位で今年のハセツネCUPで4位の浅原かおり Kaori Asaharaも優勝候補に加わります。

大石由美子 Yumiko Oishi

望月千幸 Chiyuki Mochizuki

星野緑 Midori Hoshino

海外から参加する女子選手では今年2月のUltra-Trail® Unseen Koh Chang 100kで優勝しているタヒラ・ナジムニサ Tahira Najmunisaa Muhammad Zaid(マレーシア)、 2月のBeach Bunch’s 100kで優勝と10月のMesastila Peaks Challenge 65kmで2位のルース・テレジア Ruth Theresia(インドネシア)、5月のPenang Eco 100の3位で10月のMesastila Peaks Challenge 65kmで5位のリリー・スルヤニ Lily Suryani(インドネシア)、5月のPenang Eco 100で6位のシンディ・パトリシア Shindy Patricia(インドネシア)に注目です。

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【追記・女子についても最新の参加者リストを確認したところ、太田美紀子 Mikiko Ota、福島舞 Mai Fukushimaの各選手も本欄に加えます。】

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