今年8月にピレネー山脈で開催されるこのレース。当サイトの読者にも気になる存在ではないでしょうか。アンドラの北側となるピレネー山脈のフランス側、アリエージュ県を舞台とするトレイルランニングの大会、チャレンジ・ド・モンカルム Challenge du Montcalmに今年から距離100kmで累積獲得高度11,000mD+という山岳レースが加わります。コース・プロデュースは2016年のアンドラ・ウルトラトレイルで優勝しているナウエル・パサラ Nahuel Passerat。山岳レースの第一人者が地元の山で作ったレースは、現在エントリー受付中です。
ピレネー山脈といえば、トレイルランニングの世界ではスペイン側のカタルーニャで開催される大会が知られていますが、フランス側にも美しく険しい山々があり、大会が開催されています。チャレンジ・ド・モンカルム Challenge du Montcalmの元となっているマラソン・ド・モンカルム Marathon du Montcalmは1990年に第一回大会が開催され、今年で29回目となる歴史ある大会です。毎年8月中旬に42km(2,580mD+)、25km(1,250mD+)、13km(650mD+)、KV(1,080mD+のバーティカルキロメーター)のレースが開催されてきました。
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https://www.youtube.com/watch?v=nx_u_uU4KdM
この大会に今年からピカピカ PICaPICAという名前の100kmのレースが加わります。大会のメイン会場となるフランス側のオザ Auzatをスタート・フィニニッシュ地点とし、スペインやアンドラの国境と接するエリアのテクニカルな山々を縦走。標高3,000mを超えるピークを4つ超えるコースとなっています。エイドステーションはフィニッシュ地点を含めて10箇所、トップの選手の完走タイムの見込みは20時間強、制限時間は50時間となっています。
このレースをプロデュースするのはこの地が地元のナウエル・パサラ Nahuel Passerat。隣接する山域で行われるアンドラ・ウルトラトレイルでは2016年に100マイルのレースで2位になった山本健一を制して優勝、昨年2017年は同じくアンドラ・ウルトラトレイルで初開催の233kmのレースで優勝している屈強な山岳アスリートです(そして日本の文化をリスペクトする彼からのリクエストで当サイトはこのレースを紹介している次第)。
このレースには「標高差が8000mを超える少なくとも1つのイベントを完了しているか、高山での昼と夜の環境について十分な経験を有していること」という参加資格があります。上で紹介した大会のコースや、コース上の動画をみた上で、本当に自分に十分な経験があるか自問自答する必要はあると思いますが、今年の夏休みはこんな山を駆け抜けてみたいと思わずにはいられないレースとなりそうです。
- 大会名:チャレンジ・ド・モンカルム Challenge du Montcalm
- レース名:ピカピカ PICaPICA
- 距離:100km(累積獲得高度11,000mD+)
- コースマップ:こちらから(Openrunner.comへのリンク)
- 開催地;フランス・アリエージュ Ariège県 オザ Auzat
- 制限時間:50時間
- エントリー:1月15日から大会ウェブサイトにあるリンクからオンラインエントリーの受付中
- エントリー料:7月1日まで110ユーロ、以降は150ユーロ、8月1日にエントリー締め切り