8月11日土曜日の深夜12時に2018年のトランスジャパンアルプスレース Trans Japan Alps Race(TJAR) が富山県魚津市の早月川河口をスタートしました。当サイトでは大会の制限時間(8日間)となる8月19日日曜日まで、およそ一日一回のペースでその日のTJARのダイジェストをお送りします。このダイジェストをお送りするにあたっては、トレイルランニングの撮影で著名なフォトグラファー、小関信平 Shimpei Koseki、後藤武久 Takehisa Goto、藤巻翔 Sho Fujimaki、茂田羽生 Hao Modaの皆さんに写真をご提供いただいています。
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(写真・応援の人たちに迎えられる雨宮浩樹。Photo by © 茂田羽生 Hao Moda)
トランスジャパンアルプスレース Trans Japan Alps Raceの概要については当サイトの記事もご覧ください。
初日は各選手とも順調な様子
大会初日は今年も大きく天候は崩れることはなかった様子。日付が変わると同時に各選手は早月尾根の登山口となる馬場島まで30kmの登り坂のロードへ。早朝には早くも剱岳を通過していきます。この日は一の越山荘などにはTJARの選手を応援する登山者のみなさんがたくさんいらっしゃった様子です。
四連覇の望月将悟は今回、大会ルールでは認められている山小屋や商店での食料の購入・補給をあえて行わない「無補給」での完走に挑戦。携行する食料により前回の3倍となる15キロを背負う望月は今回は先頭を走っていません。1日目に先頭を走ったのは4回目の出場で2度完走している石田賢生。この日の終わりには前回の望月と同じく黒部五郎岳付近に到達しています。続く選手の皆さんは薬師峠やスゴ乗越あたり一旦休止していて、これも前回とだいたい同じ展開です。
1日目深夜0時ごろの各選手の状況は次の通り。
- 黒部五郎岳付近(74-5km):石田賢生
- 北ノ俣岳付近:吉藤剛
- 太郎山付近:船橋智
- 赤木岳付近(72-3km):石田賢生
- 薬師峠(62km):江口航平、男澤博樹、垣内康介、近内京太、片野大輔、佐幸直也、有吉俊博、雨宮博樹
- 間山付近:福山智之、望月将悟
- スゴ乗越小屋付近(55km):星加博之、古澤法之、高島伸介、鹿野颯太、原一平、阿部公一、前田圭紀、大坪穂高、岡田泰三、細田典匡、中野洋平、柏木寛之、岩崎勉
- 越中沢岳付近(52km):竹内雅昭、秋元恒郎、高田全希
- トラッキングエラー:及川耕太郎(GPS端末からの信号の受信が途絶えていますが、順調に行動していると推測されます)
二日目には選手は上高地を通過する見込み
二日目となる13日月曜日は大きく天候が崩れることはなさそうですが、局地的な大雨という予報もあり、選手も油断はできません。二日目はリードしている石田賢生や吉藤剛が未明から行動を開始すれば未明に槍ヶ岳(85km)を通過し、午前中には上高地に到着するかもしれません。上高地からは木曽谷への舗装路約70kmが待ち受けます。中央アルプスの入り口となる旧木曽駒高原スキー場(172km)で休憩する選手が多いですが、二日目夜にここまでたどり着ける選手がいるかどうかにも注目です。
参考
- 大会サイト
- 大会からのお知らせ
- 大会サイトによる各選手の状況についてのアップデート
- 大会による全選手の現在位置がリアルタイムで把握できるマップ(大会開催中に掲載)
- Twitterのハッシュタグ #TJAR2018 のタイムライン