DC Weekly | 先週末はTJAR、Pikes Peak Marathon、今週はMatterhorn、Kima、水上マウンテンパーティーなど・2018年8月20日

当サイトではトランスジャパン・アルプスレース Trans Japan Alps Raceについて先週は毎日ダイジェスト記事をお届けしました。コース上で大会の模様を撮影しているプロ・フォトグラファーの皆さんの写真をご覧いただけます。海外ではGolden Trail SeriesのレースとなるPikes Peak Marathonがアメリカ・コロラド州で開催されました。今週末はミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズのレースとしてMatterhorn Ultraks(スイス)とKima Trophy(イタリア)が開催されます。

(写真・トランスジャパン・アルプスレースの今年のチャンピオン、垣内康介に望月将悟がインタビュー? Photo by (c) 藤巻翔 Sho Fujimaki)

Sponsored link


先週末のイベント

8月11日土曜日 – 19日日曜日:TJAR

  • トランスジャパンアルプスレース2018 (450k):今年のTJARは初挑戦の垣内康介 Kosuke Kaitoが6日1時間11分で優勝。無補給での完走に挑戦した望月将悟も、6日16時間7分で完走。当サイトでは4人のフォトグラファーの皆さんがコース上で撮影した写真とともに、大会期間中にダイジェスト記事を毎日お送りしました。掲載後に新しい写真を追加していますので、もうご覧になった方も是非ご覧ください。ダイジェスト記事の一覧はこちらから。

8月18日土曜日 – 19日日曜日:Pikes Peak, Leadville, Ultravasan

  • Pikes Peak Ascent & Marathon:アメリカ・コロラド州で開催。パイクス・ピークの麓の町、マニトウスプリングスから山頂までの約21kmのコースを往復する42kmのレースが前週のスイスのSierra Zinalに続いてGolden Trail Seriesの第4戦でした。リザルトはこちら
    • 男子優勝はダコタ・ジョーンズ Dakota Jonesで3時間32分20秒。ダコタは昨年のLake Sonoma 50で2位になっていますが、今回のような大きなレースでの優勝は久々です。登りは2時間18分26秒でトップのダーレン・トーマス Darren Beck Thomasから1分遅れの2番手。ちなみに2015年に宮原が登りだけのAscentのレースで優勝した際のタイムは2時間15分42秒でした。ダコタが強さを見せたのは下り。下りは1時間13分53秒でこれは下りで2番目に速かったオリオル・カルドナ Oriol Cardona Coll(スペイン)と比べて3分も速かったことになります。2位はオリオル・カルドナで3時間37分20秒、3位がダーレン・トーマスで3時間17分35秒でした。このほか、4位にスティアン・アンゲルムンド Stian Angermund-Vik(ノルウェー)、6位にセイジ・カナディ Sage Canaday、18位にマックス・キング Max King。レミ・ボネ Rémi Bonnet(スイス)は出場を見送った模様。
    • 女子はメーガン・キンメル Megan Kimmel(アメリカ)が4時間15分で優勝(そしてこの優勝タイムで37年ぶりに女子の大会記録を更新しました)、2位のラウラ・オルゲ Laura Orgue(スペイン)は15分差の4時間30分。キンメルは登りが2時間42分でオルゲに9分以上の差をつけてすでに圧倒していました。3位はクリスティーナ・マスカレナス Kristina Marie Mascarenasで4時間37分。マスカレナスは登りで出遅れたものの、下り区間では全女子選手でトップで下りで2番手のキンメルと4分も差をつけています。このほか、5位にセリーヌ・ラファイエ Celine Lafaye(フランス)。ルース・クロフト Ruth Croft(ニュージーランド)、スティービー・クレマー Stevie Kremmer(アメリカ)、エミリー・フォスバーグ Emelie Forsberg(スウェーデン)は出場を見送った模様。
  • Leadville Trail 100: アメリカ・コロラド州レッドビル。1983年に始まった歴史ある100マイルのトレイルレースで、コース全体が標高3000mから4000mという高所になります。男子はウェスタンステイツ二連覇のロブ・クラー Rob Krarが15時間51分で優勝、大会史上2番目の好記録でした。2位にライアン・カイザー Ryan Kaiserが17時間37分。3位はセス・ケリー Seth Kellyで18時間15分。女子は、ケイティ・アーノルド Katie Arnoldが19時間53分で優勝、2位にアディー・ブレイシー Addie Bracy(21:17)、3位はジーナ・スラビー Gina Slaby(23:13)でした。リザルトはこちら
  • Ultravasan (90k, 45k): スウェーデンで開催。ポイント・トゥ・ポイントの90kmのトレイルランニングレースです。男子はフリトホフ・ファガールンド Fritjof Fagerlund(スウェーデン)が6:01:56で優勝。2位にパトリック・レーガン Patrick Reagan(アメリカ)が6:10:30、3位にディドリク・ヘルマンセン Didrik Hermansen(ノルウェー)で6:15:27でした。女子はロシアのアレクサンドラ・モロゾバ Alexandra Morozovaがレースをリードして大会新記録の6:43:55で優勝。昨年優勝で大会記録保持者だったイーダ・ニルソン Ida Nilsson(スウェーデン)は7:06:16で2位。3位はサラ・バード Sarah Bard(アメリカ)で7:27:27でした。リザルトはこちら
これも読む
DC Weekly 2022年4月4日 Marathon des Sables/今週末は奥三河、希望が丘、ダイトレ、多良の森

8月18日土曜日: 富士見、Waldo 100k、Montcalm

  • Adventure in Fujimi (VK, MTB): 長野県・富士見町の富士見パノラマリゾートで開催。土曜日の「バーティカルKm」は富士見パノラマスキー場の山麓から入笠山山頂までの6.4km、標高差1,000mのコースで行われました。男子は宮川鉄也が48分54秒の大会新記録で優勝。2位は村田稔昭で49分22秒、3位は大沢正和で49分40秒。女子は吉住友里が53分13秒で優勝、男女総合で10位。三井由香里が2位で1時間5分41秒、錦織美智子が1時間5分53秒で3位でした。リザルトはこちら。翌日の19日日曜日にはマウンテンバイクのレースも開催されました。
  • Waldo 100k: アメリカ・オレゴン州のウィラメット・スキーエリアで開催される100kmのトレイルランニングイベント。西城克俊 Katsutoshi Saijoは男子15位で完走しています。リザルトはこちら
  • Marathon du Montcalm (42.2km):フランス・アリエージュで開催。VK、42km、25kmに加えて昨年から100km 11,000mD+のレースが加わっています。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Marathon du Montcalmのコースより。Photo by (c) Nahuel Passerat

アントワン・ギュイヨン Antoine GuillonもMarathon du Montcalmのレースに参加。Photo by (c) Nahuel Passerat

こちらは日本の野間陽子 Yoko Nomaさん!Marathon du Montcalmのレースのスタートを待つ。Photo by (c) Nahuel Passerat

8月19日日曜日: 十勝岳、赤城の森、富士山山麓一周

  • 十勝岳トレイル in かみふらの・びえい(55k, 15k): 北海道・上富良野町、美瑛町で開催。コースの一部が災害などの影響で一部変更となり、55kのコースは53.5km、15kのコースは18.5kmに変更されます。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。
  • 赤城の森トレイルラン(30k / 15k): 群馬県赤城高原の横浜市少年自然の家「赤城林間学園」を拠点に開催。今回が3回目の開催となります。30kのレースでは三浦裕一が1:47:13で優勝、1分あまりの差で嶋崎功一が2位、半田佑之介が3位で1:50:55でした。女子は石川奈都子が2:11:20で優勝、中野沙知が2:18:50で2位、狩野幸子が2:19:46で3位でした。リザルトはこちら
  • 世界文化遺産”富士山”山麓一周フットレース(100k): 山中湖をスタートし、時計回りで富士山山麓を一周する101.1km 2,150mD+のロードのウルトラマラソン。男子では依田光央が9時間34分で優勝。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末のイベント

8月19日日曜日 – 25日土曜日: 白山ジオトレイル

これも読む
DC Weekly 2023年10月26日 Grand Raid Reunion, GTWS Grand Final, Templiers, Seoul 100k, Big Dog’s Backyard Ultra, 御船ジュラシック、宇都宮、龍馬脱藩、Forestrail

8月23日木曜日 – 26日日曜日:Grand Raid des Pyrenees

  • Grand Raid des Pyrenees (167km, 123km, 82km, 43km):フランスのピレネー山脈で開催、ヴィエル=オール Vielle-Aureの町がメイン会場となります。2008年に始まった大会はコースやフォーマットで毎年新しい取り組みを続けており、昨年220kmに拡張されたコースは今年は167km 10,000mD+で制限時間52時間となっています。このほか、三日間で4ステージ(21km, VK, 32km, 43km)のステージレースも行われます。

8月24日金曜日 – 25日土曜日:Matterhorn Ultraks

8月25日土曜日 – 26日日曜日:Cascade Crest

  • Cascade Crest 100:アメリカ・ワシントン州のシアトル郊外で開催の100マイルのトレイルランニングレース。

8月25日土曜日: 立山

  • 立山登山マラニック(65k): 富山県。浜黒埼海岸をスタートして、弥陀ヶ原、室堂、一ノ越を経て標高3003mの北アルプス立山・雄山山頂でフィニッシュする65kmのコースで開催。今回が21回目の開催です。ゲストランナーとしていいのわたるが参加します。

8月26日日曜日: 筑波連山、水上マウンテンパーティー、Kima

  • 筑波連山天空ロード&トレイルランinいしおか大会(75km, 48km, 25km): 茨城県石岡市。ロードとトレイルが組み合わされたコースで75kmのレースではコース上の35kmのロード区間を走るためのシューズの履き替えが可能、というユニークな大会です。
  • Mizukami Mountain Party(60km, 25km): 熊本県水上村。宮崎県と県境を接する水上村の山間地で昨年初開催の大会で、今回は60kmの部が加わっています。
  • Kima Trophy (52km):イタリア北部・バルマジーノ Val Masinoで開催される52km 4,200mD+のコースは鎖や固定ロープのある岩稜帯など、非常にテクニカルな山岳コースで知られます。環境保護のため、開催は2年に一度で参加者は250人に限られます。90年代に元となる大会が始まり、現在のように2年毎の開催となったのは2008年。スカイランニングの象徴ともいえる大会はミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズのSky Extraシリーズの一戦で、順位に伴って得られるシリーズ戦ポイントが50%増しとなるボーナスイベントとなっています。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link