やはり世界のトップ選手は強い!
松永紘明 Hiroaki Matsunagaさんのプロデュースで4回目の開催となる大会はスカイレースも加わって二日間の「粟ヶ岳レース Mt. Awa Race」になりました。そして大会初日の4月21日土曜日は粟ケ岳バーティカルキロメーターが開催されました。2019年のバーティカルキロメーター・ワールドサーキット Vertical Kilometer World Circuit全8戦の開幕戦です。
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(写真・男子優勝のパスカル・エグリ Pascal Egliが粟ケ岳の雪の上を進む。All Photos by Sho Fujimaki)
今日の新潟県三条市は真っ青な空が広がる快晴。日差しが強く雪の多いコース上でも暑さを感じますが、ひとたび日陰に入ると吹く風が冷たく感じます。すでにお伝えしている通り、粟ケ岳山頂部の雪崩のリスクを考慮してコースは5.5km 1,100mD+から4.8km 1,000mD+に短縮。会場の八木ヶ鼻温泉・いい湯らていをスタートしたあと、北五百川登山口から計時をスタートし、粟ケ岳八合目の午の背の手前まででフィニッシュするコースとなりました。昨年よりも残雪は多く、春の日差しで緩んでいるため、雪に足を取られながら選手は進むこととなりました。
女子はスペイン・バスクのオイハナ・アスコルベベイシア Oihana Azkorbebeitiaが53分34秒で優勝。日本のバーティカルの女王、吉住友里 Yuri Yoshizumiは不慣れな雪上コースで検討しましたが、昨年のスカイランニング世界選手権で9位のアスコルベベイシアには1分差の54分34秒で2位。3位には昨年のこの大会でVKにデビューして2位だった立石ゆう子 Yuko Tateishiが続きました。4位には安ヶ平萌子 Moeko Yasugahira、5位に高橋友理奈 Yurina Takahashi、6位に滝澤空良 Sora Takizawaと若手選手が上位を占めることになりました。
男子は足を怪我していてまだリカバリーの途中だというスイスのパスカル・エグリ Pascal Egliと日本のバーティカルの皇帝・宮原徹 Toru Miyaharaの対決に。序盤では2人が並ぶようにして進みますが、後半になって残雪が増えてくるとエグリが先行し始めます。結果、42分52秒でパスカル・エグリが世界シリーズ開幕戦を制しました。宮原徹は1分37秒差の44分29秒でフィニッシュして2位。3位には宮原から1分18秒で新牛込崇史 Takashi Shinushigome。4位に和田陽太 Yota Wada、5位に藤飛翔 Tsubasa Fuji、6位にアントニー・カペリ Anthony Capelliが続きました。
後ほど優勝したアスコルベベイシア、エグリ、準優勝の吉住と宮原のインタビューをお届けします。
大会二日目の4月21日日曜日はミグラン・スカイランナー・ワールドシリーズ MIGU RUN Skyrunner World Seriesの開幕戦、「粟ヶ岳スカイレースレース Mt. Awa Race」が午前8時に八木ヶ鼻温泉・いい湯らていをスタートします。バーティカルキロメーターと同様に、コースは変更されて当初予定されていた33km 2,400mD+のコースは変更後は23km 1,600mD+になります。
リザルトはこちらから(掲載され次第リンクします)。
女子 Women
- オイハナ・アスコルベベイシア Oihana Azkorbebeitia (ESP) 53:34
- 吉住友里 Yuri Yoshizumi (大阪府)54:34
- 立石ゆう子 Yuko Tateishi (東京都)59:57
- 安ヶ平萌子 Moeko Yasugahira (北海道)1:01:32
- 高橋友理奈 Yurina Takahashi (宮城県)1:02:28
- 滝澤空良 Sora Takizawa 1:04:23
男子 Men
- パスカル・エグリ Pascal Egli (SUI) 42:52
- 宮原徹 Toru Miyahara (静岡県)44:29
- 新牛込崇史 Takashi Shinushigome (静岡県)45:47
- 和田陽太 Yota Wada (長野県)47:47
- 藤飛翔 Tsubasa Fuji (長野県)47:51
- アントニー・カペリ Anthony Capelli (FRA) 48:11
- 小幡利春 Toshiharu Obata 48:27
- 鈴木龍弥 Ryuya Suzuki 48:36
- 横山忠男 Tadao Yokoyama 49:02
- 星野誉貴 Yoshiki Hoshino 49:44