富士山麓をトレイルでぐるっと回るウルトラトレイル・マウントフジ ULTRA-TRAIL Mt. FUJI(UTMF)が開催されてから一ヶ月。当サイトでも京セラのタフなアウトドアスマホ「TORQUE®︎ G03(トルク ジーゼロサン)」を活用して今回のUTMFについてレポートをお届けしました。
今回のUTMFでは昨年に続いて2人の選手がTORQUE®︎ G03を手にしてレースに出場しました。それぞれのUTMFを終えた黒田清美さんと別府孝宣さんに今回の経験を振り返っていただきました。
今年も富士山の厳しさを見せつけられた一日に
DogsorCaravan(以下DC):黒田さんは昨年のUTMFで女子6位に。別府さんは今回UTMFに初挑戦ですが昨年のOSJ KOUMI100では男子4位。お二人とも実力のあるウルトラトレイルランナーです。今年のUTMFはいかがでしたか?
黒田さん:今回は二日目に雪が降り出したのでコース短縮されました。それで女子は9位まで大池公園にゴールして、私は10人目になり損ねました。
DC:実際、コースが短縮されるまではどんな経験をされたんですか?
黒田さん:あの日、二十曲峠(140km)をお昼過ぎに出て、雨の中を杓子山へ登っていましたがどんどん寒くなってきました。「これはまずい」と思って立ち止まり、エマージェンシーシートを取り出してジャケットの下に巻きつけました。そのうちに雨が雪に変わり、トレイルに雪が積もりはじめたんです。「これは夜になる前に中止になるかも」と思いました。杓子山みたいな岩場のあるところに雪が積もったら多くの選手には危険ですからね。
でも自分は大池公園でフィニッシュするつもりで富士吉田(A9)のエイドに向かっていたんです。ところがエイドについたところで「ここで終わりです」と。午後3時半くらいでしたね。大池公園まであと10kmちょっとでしたから残念でした。
別府さん:今回のUTMFは「なんとか完走できた」というのが本音ですね(編者注・大池公園に28時間12分、男子62位でフィニッシュ)。せっかく抽選で当たって出るんだから、チャンスを無駄にしない走りをしたいと思っていました。それに、僕が入っている「チーム100マイル」の中ではUTMFは大きな意味のある大会なので。まずは25時間以内で完走という目標を立てました。
DC:やっぱり初めてのUTMFは厳しいレースでしたか?
別府さん:スタートから天子山地まで、しばらくは黒田さんと一緒に走っていたんですが、スタートからあまり体調がよくありませんでした。だから早々に目標をただ完走することに切り替えて、無理しないでペースを抑えていくようにしました。この切り替えが遅かったらたぶん完走できなかったと思います。「チーム100マイル」でも最初から突っ込みすぎるのは失敗の元、と何度もいわれていましたから。
やっぱりUTMFは特別な存在
DC:お二人とも「チーム100マイル」のメンバーですよね(編者注・チーム100マイルはパワースポーツが主宰し、鏑木毅さんが指導するランニングチーム。長距離のトレイルランニングを楽しみながら実力アップしていこうというランナーが初心者から上級者まで幅広く集まっている)。やっぱり、メンバーにとってUTMFは特別な大会なんですか?
黒田さん:国内でも100マイルのレースは増えてきましたけど、UTMFは規模も大きいし海外でも注目されるという点で特別な存在だと思います。UTMFで自分の力を試したいというメンバーが多いと思います。
DC:黒田さんはUTMFでは昨年女子6位、2015年に7位、2014年に9位とトップ10入りを重ねていますよね。UTMFのコースは得意としていますか?
黒田さん:UTMFは全般に走れるコースだと思います。私は山の登り下りや岩場が好きなので、得意なレースではないですね。ただ、だからこそ自分の力を試すにはいい機会だと思っています。それに走力やスピードではおよばなくても、山の行動力や持久力が活かせる部分があるのが面白いところです。
DC:別府さんはOSJ KOUMI 100で100マイルにデビューされていますね。
別府さん:2015年のOSJ山中温泉トレイルレースが初めて走るロングレースでした。この山中温泉トレイルレースは必死の思いで完走したんですが、この時同じOSJのレースでKOUMI 100という100マイルのレースがあるという話を聞きました。KOUMI 100まではもう2ヶ月ほどしかなかったんですが、まだエントリーできるというので勢いに乗ってエントリーしたんです。結果は見事に撃沈、DNFに終わりました。でもこの時の経験はすごく刺激になりました。
チーム100マイルに入ったのは今年で三年目です。レースでメンバーの方と一緒になることも多くて、会場やレース中に声をかけあうことがますます増えています。夜になって暗闇の中からライトが近づいてきて「がんばって」と声が聞こえる。そうやって声をかけてくれる相手の方が自分よりも辛そうなこともあります。そんな時は胸が熱くなりますよね。
DC:お二人とも普段のトレーニングについてはどんなふうに取り組んでいるんですか?
別府さん:トレーニングについてもチーム100マイルの仲間からは刺激をもらっています。私と同じように、みんな仕事があって家族もいて、山の近くに住んでいるわけではありません。それでも少しでも強くなろうといろいろ工夫しています。そういう話を聞いていると、同じ1時間、30分でも工夫次第で自分だけのトレーニングができるんだ、と気付かされます。
黒田さん:私は鍼灸マッサージ士をしていますが、実は別府さんとは荒川を挟んで住んでいるところが近いんです。だから練習に使えるいい具合の坂道とか階段で約束もしていないのに出くわして、一緒に練習することもあるんですよ。
別府さん:黒田さんからいいところがあると教えてもらったので、僕も時々行くようになったんです。
トレイルランニングにとってスマートフォンは必要不可欠なギア
DC:UTMFでTORQUE®︎は役立ちましたか?
黒田さん:今回のUTMFではTORQUE®︎ G03は大活躍でした。ずっと雨が降っていましたが、最後まで全く不安なく携帯して、さっと取り出して使うことができました。普通のスマートフォンなら濡らさないように気を遣うし、使おうとしても雨で濡れた指ではうまく操作できないですからね*。コースから富士山が見られたらTORQUE G03でいっぱい写真を撮ろうと思っていたんですけど、お天気のせいで富士山が見られなかったのが残念です。
DC:トレイルランニングではやっぱりスマートフォンは大事なアイテムですか?
黒田さん:必要不可欠だと思いますよ。レースで必携装備だからというだけでなく、山に行くなら自分の安全を守るために大事な道具です。
別府さん:スマートフォンのGPSを使ったナビゲーション機能はよく知っている山でも役に立つ機能だと思います。今回のUTMFでも、杓子山からの下りで「もしかしたら道を間違えたかな」と思ったことがありました。すぐ取り出せるようにバックパックのポケットに入れていたTORQUE®︎ G03ですぐに間違えた分岐まで戻ることができました。雨が降っていたので、TORQUE®︎のように防水性の高いスマホじゃなかったら億劫で確認するのが遅れていましたね。
DC:レースでもそんなふうに活用するわけですから、レース以外でトレイルランニングに行く場面ではもっとTORQUE®︎は役立つ場面がありますよね。
高耐久スマホ「TORQUE® G04(トルク ジーゼロヨン)」が新登場!
UTMFが終わってしばらくした今月、auの2019年夏の新モデルとして「TORQUE® G04(トルク ジーゼロヨン)」が発表されました。落下や衝撃、水濡れや泥汚れといった厳しい条件でも高い耐久性を誇る現行モデルのG03のコンセプトはそのままに、基本となるスペックやタフネス性能を向上。加えてカメラ機能は約2,400万画素(メイン)+約800万画素(ワイド)と高画素化されたほか、撮影後にピントやぼかし具合を変更できる機能や暗所撮影機能が加わり、Action Overlayや手ブレ補正も強化されています。進化点の詳細を京セラのホームページでぜひ確認してみてください。
DogsorCaravanも楽しみにしている「TORQUE® G04」は今年8月以降にauから発売予定です。
(協力:京セラ株式会社)