いよいよ来週はUTMB®︎ウィークです!コロンビアのご協賛でお送りしている「私とUTMB®︎」は、今年のUTMB®︎に出場する方を紹介する連載記事。第二回はコロンビアスポーツウェアジャパンの 乙部晴佳 Haruka Otobeさんにお話を伺いました。コロンビアに入社して前回登場の新木知範さんに刺激を受けたのをきっかけにトレイルランニングを始めたのは5年前。「楽しんで走りたい」とフルマラソンを超える距離には興味がなかった乙部さんはある経験がきっかけで、100kmのトレイルランニングレースを目指すように。そして今回は満を持して、CCC®︎に挑戦します。
仕事のために始めたトレイルランニング
元々はスノーボードが大好きで冬の間は週末になると雪山に通っていたという乙部さんは、やがてシーズンオフの夏もフェスやハイキングへ山に行くようになります。一年を通じて山を楽しむライフスタイルを楽しむうちに、やがてアウトドア業界に進むことに。5年前に入社したコロンビアスポーツウェアジャパンでは、前回登場の新木知範さんとともにコロンビアのシューズの商品担当となりました。
「入社したその日の職場の仲間とのランチで、自宅まで走って帰る『帰宅ラン』というものがあると聞いてびっくりしました。ランニングシューズの仕事をするならやっぱりそれくらいやらないといけないんだな、と。自分の言葉でシューズの魅力を伝えられるようになりたいと思って走り始めました。毎日ではありませんが、今はCCC®︎に向けた練習で今は週に二回くらいは通勤ランをしています。」
仕事がきっかけで走るようになった乙部さんですが、トレイルランニングを始めてからは山の楽しみ方の新しい世界が広がったといいます。
「トレッキングのスタイルだったら2日かかるコースでも、荷物の少ないトレイルランニングだったら1日で回れることもあります。それまでよりも週末の土日で行ける山域が広くなって、もっと自由に山を楽しめることに気づきました。もちろんずっと走り続けなくても気持ちよく走れるところだけ走ってもいい。今までとは違う山の楽しみ方の選択肢が増えてトレイルランニングにハマるようになりました。」
みんなでゴールを目指す一体感に引き寄せられて100kmへ
5年前にトレイルランニングを始めてからしばらくは、一回に走るのは15kmとか20kmくらい。乙部さんにとっては50kmや100kmのレースに出るランニング仲間の話を聞いても、そんなに長い距離を走るなんて自分には無理だし関係ない世界でした。しかし、4年前の信越五岳トレイルランニングレースに出る仲間のサポートをしたことが転機になります。
「トレイルランニングチーム『トレイル鳥羽ちゃん』のメンバーと一緒に信越五岳のサポートに行って、初めて100kmを超えるレースを目の前で見ました。苦しそうに身を削るような思いで走っている人たちばかりなんだろうな、と思っていたら全然違ったんです。エイドでサポートの仲間に支えられたり、ペーサーに励まされたり。選手だけじゃなくてみんなでお祭りを楽しむような雰囲気が新鮮でした。その中で一番楽しそうなのはやっぱりレースを走る選手です。」
それ以来、乙部さんは信越五岳の完走を目指します。50kmや70kmと少しずつより長い距離に挑戦して、ついに昨年9月に信越五岳で110kmを完走します。
「110kmを選手として走ってみると、自分一人で走ってるんじゃない、みんなに支えられて走っているんだ、と改めて感じました。それに苦しいだけじゃなく、走っている間も大きなお祭りに参加している楽しさがありましたね。お祭りでは出店で買い物をするのもお神輿を担ぐのもどっちも楽しい。そう気づきました。」
トレーニングも楽しみながら、私流でCCC®︎完走を目指す
乙部さんの今年の大きな目標はいよいよ来週に迫ったUTMB®︎の101kmのレース、CCC®︎。世界最高峰のトレイルランニングレースを控える乙部さんですが、いたって自然体です。
「私は山に登るのが好きだし、走ることよりも登ることが得意です。なので今回CCCにでるにあたっては、とにかく得意を伸ばそうと思い、できるだけ毎週末、CCCの舞台を想定した2000m以上の山にでかけて累積標高差をかせぐトレーニングをしました。速く走れなくても、最後まで楽しく走れたらいいなと思っています。」
CCC®︎のスタートは8月30日金曜日の午前9時(日本時間同日午後4時)。
「無事完走できたらいいですね。タイムは全く意識していません。ヨーロッパの山は初めてなのでワクワクしています。」
(協力:コロンビアスポーツウェアジャパン)