自然環境に配慮して飛行機の旅は最小限に。今年のキリアンは二つのレースと個人プロジェクトに集中。

レースで活躍する姿を見る機会は少なくなりそうですが、キリアンが発信するメッセージにはますます注目が集まることになるかもしれません。

(写真・2019年、ヒマラヤでのキリアン。 by © Philipp Reiter)

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トレイルランニングだけでなく、山岳スキーや各地の高山での最速登頂記録でも知られるのがキリアン・ジョネット 。カタルーニャ出身の彼は、パートナーのエミリー・フォルスベリ 、そして昨年産まれた娘とともにノルウェーで暮らしています。そのキリアンの今年の予定についてプレスリリースが発表されました。

レースは3月のスキーマウンテニアリングのビッグイベント、ピエラ・メンタ Pierra Menta(フランス)と8月のトレイルランニングレース、パイクスピーク・アセント&マラソン Pikes Peak Ascent & Marathon(アメリカ)に絞り込むとのこと。キリアンはこれまでピエラ・メンタでは4回、パイクスピークではマラソンで2度、優勝しています。レースの他にはヒマラヤとノルウェーでのプロジェクトを予定。昨年公開されたノルウェーでのスキー滑降「Troll Wall」、自宅からスタートして山の中を168km、22,000mD+を56時間かけて走り続けた「A Long Day Out」に続くエピソードが今年も生まれることでしょう。さらに、自然環境に配慮してレースなどは大事なものに絞りこんで可能な限り飛行機の旅を避ける、としています。

キリアンは自然環境についての自身の向き合い方について次のようにコメントしています。

「山は私の生きる場所であり、遊び場でもあります。この山を未来に世代にそのまま残していきたい。山と自然を守るためにできる限りのことをすることが大切だと考えています。今年はレースや登山のための旅をするにあたってはこれまで以上に慎重に考えたいと思います。遠くに旅をする場合には、エミリーと一緒にやりたいことをできるだけまとめて、長期間の旅にします。そうすれば、飛行機で頻繁に移動を繰り返さずに済みます。可能な限り、飛行機よりも自動車や列車での旅を選びます。私たちにとって本当に大切なレースやプロジェクトは何か。そう自問して納得できる場合にだけ旅をするつもりです。」

10年以上、世界トップの山岳アスリートとして高みに立ち続けているキリアンは現在32歳。アスリートとしての力には全く衰えは見えませんが、これからどんなテーマに向き合い、どんなメッセージを我々に伝えてくれるのか。世界のファンの注目を集めることになるでしょう。

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