先週登場したHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)の新しいトレイルランニングシューズ・TenNine(テンナイン)。かかとのソールがグィーンとせり出している様子に目を奪われますよね。当サイトで紹介した記事にも読者の皆様から大きな反響がありました。HOKA ONE ONEによれば、これは単なるシューズではなくて「ギア」だと考えてほしいとのこと。スキーにスキーブーツ、サイクリングにサイクリングシューズがあるように、TenNineはトレイルランニングに最適化された道具(ギア)だというわけです。
飛ぶように山を駆け下る、という話題のこのシューズ(ギアですけどここでは便宜的にシューズと呼ばせていただきます)を、プロトレイルランナーの小川壮太選手はすでに履きこなしていると聞きました。そこで壮太選手を地元の山梨県甲州市に訪ね、TenNineを履くとどんな感じで走れるのか、見せてもらいました。
- 価格: ¥30,000+税(税込 ¥33,000)
- 発売: 2020年3月6日(金)
- 展開: Unisex(25.0 / 26.0 / 27.0 / 28.0cm ・ 1色 ・ 360g/27cm)※サイズは1cm刻みでの展開
- ソールスペック:オフセット4mm/ヒール33mm/フォアフット29mm
その様子は下の動画でご覧ください!でも、動画を見るのは面倒という方はさらに下から続く記事をご覧ください。
甲州市の里山、塩ノ山へ
小川壮太選手と待ち合わせた当日は雲ひとつない快晴。中央道を降りて甲州市塩山へと向かいます。前日には雪の残る富士山麓でトレイル整備をしてきたという壮太さんと合流。早速、TenNineを見せていただきました。
「この近くに小さな里山があって、僕もポイント練習で時々走っています。そこでこのTenNineで走ってみましょう」という壮太さんの言葉に従って、一緒に「塩ノ山」へ向かいます。
塩ノ山はJR塩山駅から北に歩いて15分、周囲を住宅や畑に囲まれた標高556mの山。自然遊歩道が整備されていて、遊歩道入口から1時間ほど歩けば山頂まで行けるそうです。山頂からは南側に富士山が見られるとか。
早速、塩ノ山を登り始めると、上から「ち・よ・こ・れ・い・と」といいながら中学生男子数人が階段を下りてきます。
階段を登るとトレイルとなり、軽く走り始めます。広い尾根沿いはゆるい傾斜のトレイルで木漏れ日を浴びながら楽しく走れます。一方、山頂から南側は日当たりのいい急な斜面に付けられた道をスイッチバックで登る感じ。山頂から東側を見ると、こちらはさらに急な落ち葉が敷きつめられた斜面で、ここはパワーハイクで登る感じ。山頂からは御坂山塊越しに富士山の姿が見えました。
かかとのソールの見た目はゴツいけど、意外と軽快に走れる
こうして塩ノ山を走ってから、小川壮太選手にTenNineを履いてみた印象を聞きました。
「かかとの見た目はインパクトがありますよね。こうしてソールを見ると、母趾球よりもかかとの方がソールがずっと広いでしょう?これのおかげでトレイルの下りは圧倒的に走りやすいですね。」
「ソールの見た目は重厚感がありますが、スペックはサイズが27.0cmで360gですから意外と軽いんです。だから登りでもフラットなセクションでも、スピーディな動きが損なわれる感じはしません。」
「トレイルの下りが苦手でいつも腰が後ろに引けてしまうランナーの方にとっては、TenNineのこのかかとの広さのおかげで下りで安定感が感じられると思います。」
「林道のような走れるセクションが多いレースとか、100マイルの山岳コースのレースで履けば、このTenNineが足をサポートしてくれるんじゃないでしょうか。」
「オーバーサイズのミッドソールをランニングシューズに持ち込んだHOKA ONE ONEがそのアイディアを突き詰めた感じです。まさにトレイルランニングのために作られた『ギア』ですね。」
日本では3月6日から公式サイトほかで数量限定で販売されている「TenNine」。その走りごこちが気になる方はどうぞお早めにお試しを!
《販売店舗》
(協力・HOKA ONE ONE)