DC Weekly 2020年6月17日 – スカイランニングでレース再開、アメリカでレース再開、マウンテンランニングの最優秀選手

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・マウンテンランニングの最優秀選手に選ばれたジョー・グレイは2017年に来日、尾瀬岩鞍VKに参加し子供たちと走ったことも。by DogsorCaravan)

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トレイルランニング関連ニュース

日本のスカイランニングでレース開催のニュース

日本国内ではスポーツイベント再開のニュースが増えてきていますが、スカイランニングでも相次いで大会開催のアナウンスがなされています。6月27-28日に高社山バーティカルキロメーター(長野県)、7月からは嬬恋スカイラン(群馬県、定員50人の小規模な大会を7月5日から8月10日にかけて8回開催)、7月19日には牛松山バーティカルレース(京都府、近畿選手権VK)、8月2日に天塩岳速登競争(北海道、北海道選手権VK)、9月12-13日に蔵王スカイランといった大会が予定されています。

スカイランナー・ワールドシリーズは中止に

一方、今年のスカイランナー・ワールドシリーズは中止とすることが6月10日に発表されました。4月の開幕戦、粟ケ岳スカイレースからシリーズ戦の中止が続き、当初は7月以降に開催・延期されるレースでシリーズ戦とすることがアナウンスされていました。

アメリカで開催の50マイルレース、ヘイデン・ホークスが大会新記録で優勝

アメリカでもすでにトレイルランニング、ウルトラランニングのレースの中には開催するところが現れていますが、先週はトップクラスの選手による記録も生まれました。ユタ州で開催のSquaw Peak 50が6月13日に開催され、2017年CCC®︎優勝のヘイデン・ホークス Hayden Hawksが7時間18分を記録。大会記録の7時間35分(2002年、カール・メルツァー)を上回る新記録となりました。レースの形式はソーシャルディスタンスに配慮して、50人以内のグループに分かれてのウェーブスタート、選手間は6フィートの間隔を維持、選手はマスクと消毒液を携帯、エイドステーションでの応援、私的サポートは不可、などのルールのもとに行われました。

WMRAが「Greatest Mountain Runners Of All Time」を発表

世界マウンテンランニング協会(WMRA)は6月11日に過去から現在に至るまでを振り返って最も優れたマウンテンランナーとして「Greatest Mountain Runners Of All Time」を発表しました。ノミネートと投票による選考をへて選ばれたのは女子ではアンドレア・マイヤー Andrea Mayr(オーストリア)。マウンテンランニングでは世界選手権で6度、W杯で4度優勝し、しばしば男子選手を上回って総合優勝を果たした経験も。陸上競技でも活躍し、リオ五輪、ロンドン五輪でマラソンに出場。マラソンPRは2時間30分43秒。1979年生まれで現在40歳。男子はジョー・グレイ Joseph Gray(アメリカ)が選ばれました。2016年と2019年のマウンテンランニング世界選手権チャンピオンで、全米選手権では18回の優勝。女子ではメリッサ・ムーン Melissa Moon(ニュージーランド)が第二席、アンジェラ・マッジ Angela Mudge(スコットランド)が第三席に。男子はキリアン・ジョネット Kilian Jornet(スペイン)、ジョナサン・ワイアット Jonathan Wyatt(ニュージーランド)がそれぞれ二席、三席でした。

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今週末開催のイベント

6月14日日曜日

トレイルランニングin山の里(30kなど)

兵庫県赤穂郡上郡町で開催。リザルトが大会ウェブサイトからのリンク先に掲載されています。

今週末開催のイベント

6月18日木曜日 – 20日土曜日

(中止)Broken Arrow Skyrace(VK、52k、26k、11k)

アメリカ・カリフォルニア州スコーバレーで開催される大会で、これまでマウンテンランニング・ワールドカップやアメリカのスカイランニング・ナショナルシリーズの大会となってきたレース。今年の大会は中止となっています。

6月19日金曜日 – 21日日曜日

Dalat Ultra Trail (70k)

ベトナム南部の高原都市、ダラットで開催のトレイルランニングレース。今年の3月13-15日に開催予定でしたが、新型コロナウィルスのため延期になり、今週末に開催される予定です。Asia Trail Masterのシリーズ戦で、シリーズにとっては今年2月以来の大会開催となります。Asia Trail Masterによれば海外からベトナムへの入国は制限された状況が続いており、大会は海外からの参加はできない状況での開催となるようです。

(中止)Bighorn 100

アメリカ・ワイオミング州のビッグホーン国立森林公園で開催される歴史あるトレイルランニングレースです。

(中止)Zugspitz Ultratrail (100k)

ドイツ南部のオーストリアの国境の町、グライナウを拠点に開催される今年で9回目の大会。大会は中止ですが、バーチャルレースが行われており、今週末にはライブ配信イベントが予定されています。

6月20日土曜日 – 21日日曜日

(延期)Mohican 100(100m, 52m, 32m, 18m)

アメリカ・オハイオ州で開催の100マイルトレイルランニングレース。大会は10月31日-11月1日へ延期と発表されています。

(中止)West Highland Way 95m

イギリス・スコットランドのグラスゴー近郊で開催の95マイル(153km)、累積獲得高度は4,500mD+。今年の大会は中止ですが、6月11日から95マイルのバーチャルレースが開催されているほか、6月20日にはFacebook Liveでオンラインイベントが予定されています。

6月20日土曜日

(中止)湯沢スカイエクストリーム(55k、27k、15k)

ガーラ湯沢スキー場をメイン会場にした55kmと27km、15kmのレース。

(中止)“ROCKIN’ BEAR”黒姫トレイルランニングレース(42k/13k)

長野県信濃町。黒姫高原をスタートし、新潟県妙高市の笹ヶ峰牧場などをめぐって黒姫に戻るコースでの開催が予定されていました。

(中止)San Juan Solstice 50m

コロラド州レイクシティで開催。コロラドでも非常に山深く、美しい高山帯が広がるサンフアン山地をコースとする大会です。昨年の大会が積雪の多さから中止となったのに続いて、今年は新型コロナウィルスのために2年連続の中止に。

(中止)Livigno Skymarathon (34k、17k)

アルプス山脈の山中の村、リヴィーニョで開催。スカイランナー・ワールドシリーズの一戦ともなっていましたが、大会は中止となりワールドシリーズも中止に。代わってスカイランナー・バーチャルシリーズのイベントが開催され、現在エントリー受付中です。

(中止)mozart 100 (109k, 63k, 42k, 32k, 21k, 9k)

オーストリアの古都でモーツアルトの生地、世界遺産の街として知られるザルツブルグを拠点に開催。今年の大会は中止に。Ultra-Trail World Tourのシリーズ戦です。

6月21日日曜日

(中止)Echigo Country Trail (53k, 15k, 2.5k)

新潟県長岡市小国町。今年から新体制で開催が予定されていた大会ですが中止となっています。

(中止)OSJ山中温泉トレイルレース(80k, 30k)

石川県加賀市。山中温泉を拠点に富士写ヶ岳、大日山、鞍掛山からなるコースで行われる大会ですが、今年は中止に。

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DC Weekly 2023年6月27日 Western States、Marathon du Mont-Blanc、Deep Japan Ultra、サロマ湖

(中止)FAIRY TRAIL びわ湖高島トレイルランニングinくつき(60k, 40k, 20k)

滋賀県高島市。滋賀県の西部、高島市朽木で開催される大会は来年のトレイル・マウンテンランニング世界選手権の日本代表選考レースともなっていました。

(中止)三原・白竜湖トレイルランレース(22k)

広島県三原市。今年の大会は中止に。2016年は雨のためコースを一部短縮、2017年、2018年は台風などで中止、前年の豪雨の被害から昨年ようやく大会が開催されていました。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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