コートニー・ドウォルター Courtney Dauwalter、800kmのコロラドトレイルのFKTに向けてスタート

レースが開催されない今年は世界各地から(最速記録)へ挑戦するというニュースが入ってきます。なかでもこの挑戦は今年のFKTの中でも記憶に残るものとなるかもしれません。

(写真・2018年で優勝して笑顔を見せるコートニー・ドウォルター。Photo by Koichi Iwasa /

link


昨年のUTMB®︎チャンピオンであり、2018年にUTMFで優勝、Western Statesで優勝(大会新記録)したコートニー・ドウォルター Courtney Dauwalterが自らが住むアメリカ・コロラド州のロングトレイルであるコロラドトレイルのFKTに挑戦するため、8月5日(水)にスタートしました。現在の最速記録は男性による8日0時間30分(2017年9月、ブライアン・ウィリアムズ Bryan Williams)。今回、この記録を上回って男女を通じた最速記録が生まれるとすれば、そのニュースが伝えられるのは日本時間で8月14日(金)午前5時30分ごろとなる見込みです。端末によるトラッキングはこちらのウェブサイトから。

ドウォルターがアメリカのウルトラランニングの世界で注目されるようになったのは2017年のMoab 240で男女を通じた総合優勝を果たしたあたりから。その後は海外のレースで勝利を重ね、昨年のUTMB®︎の勝利でその名は世界に知られることになりました。今年は7月に開催予定だったに参加する予定でしたが、大会は-19のため中止に。目標をコロラド州を代表するロングトレイルに切り替えることになりました。

コロラドトレイルのコース概要。

コロラドトレイルの概要。By Lou Sander – Own work, CC BY-SA 4.0, Link

コロラド・トレイル Colorado Trailはコロラド州の南西部にあるデュランゴ Durangoと中央部のデンバー Denverをつなぐ486マイル(782km)のトレイルで累積獲得高度は約3万メートル。最高標高は4,045mという山岳コースとなります。途中にあるCollegiate Peaksの東側を進むルートと西側を進むルートがあり、西側の方がやや距離が長く累積獲得高度も大きくなります。どちらの向きに進むかと東側ルートか西側ルートかでコースは異なるほか、走る間のサポートに関する制約(仲間によるサポートやペーサーが伴走するサポーテッド、予め水や食料を配置しておいたり買い求めたりするセルフサポーテッド、途中で人の手による一切の補給を受けないアンサポーテッド)によっても条件が異なります。今回、ドウォルターが挑戦するのはデュランゴからデンバーへ、西側ルートを辿るコースでサポーテッド、ということになります。これまでにデンバーに向かい東側ルートを通るコースではスコット・ハイミー Scott Jaimeが8日7時間40分(2013年8月)、デュランゴに向かい東側を通るコースではジョナサン・バシャム Jonathan Bashamが8日13時間28分(2006年7月)、ベッツィ・カルメイヤー Betsy Kalmeyerが9日10時間52分(2003年9月)、デュランゴに向かい西側を通るコースでジョー・グラント Joe Grantが8日20時間9分(2019年9月)を記録しています(FastestKnownTime.comより)。今回、ドウォルターが挑む8日0時間30分はこれらのいずれをも上回る記録ということになります。

ドウォルターは8月5日(水)午後2時(日本時間6日午前5時)ごろにデュランゴをスタートした模様。GPS端末によるコース上の現在地のトラッキングはこちらのウェブサイトから見ることができます。

 

この投稿をInstagramで見る

 

And so it begins…. 😂

Maggie Guterl(@maggatronruns)がシェアした投稿 –

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link