「YAMAP」はトレイルランニング大会の主催者向けに、ランナーの位置情報を集約・可視化することで大会の安全な運営を支援する「YAMAPトラッキングシステム」の提供を開始しました。あわせてコロナ禍でニーズが高まっているバーチャルレースの開催をサポートする「YAMAPバーチャルレースサポーター」の提供も始めます。
「YAMAPトラッキングシステム」は、大会に対して電波の届かない山の中でも現在地がわかる「大会専用のコース地図」と、選手の位置情報がリアルタイムで分かる「トラッキングシステム」をセットで提供。選手の側では道迷いによる遭難を防ぐことができます。主催者側では選手をトラッキングすることで通過タイムを予測するほか、エイドで通過確認できなかった選手の安否や救護の要否の判断に活用できます。
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サービスを提供する株式会社ヤマップでは昨年から国内の10大会で先行導入し、改良を進めてきたといいます。主催者からは「選手だけでなく運営スタッフの位置情報も把握できるので的確な配置の指示ができる」、ランナーからは「自力でコースに戻れ、大会からも位置を把握してもらっていることが安心感につながり、冷静に判断して遭難を防げる」というフィードバックがあった、とのこと。
「YAMAPトラッキングシステム」の導入費用はコース地図の作成費(1コースあたり10万円)とシステム利用費からなるとされています。
一方、「YAMAPバーチャルレースサポーター」はヤマップが制作する「大会専用のコース地図」により、特定のコースを選手が指定期間中に走ることでいつでもレースに参加できるというしくみ。ランナーが計測した記録をもとにリザルトの集計もできるサービスです。
昨年9月の白馬国際トレイルランは選手が密になる状況を避けるため、予選をバーチャルレースで行い、その記録をもとに本大会をリアルのレースで行いました。この予選では「YAMAPバーチャルレースサポーター」、本大会では「YAMAPトラッキングシステム」を採用。ヤマップのサービスはコロナ禍での新しい大会のかたちを示すことになりました。
(Source: YAMAP)