DC Weekly 2021年8月9日 TJARが台風のため中止に、Sierra-Zinal、嬬恋スカイラン、野沢トレイルフェス

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

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(写真・今年のTJARのスタート前に。Photo by © 後藤武久 Takehisa Goto)

先週末開催のイベント

8月5日木曜日- 7日土曜日

Tromsø SkyRace (57k, 32k, 15k, VK)

ノルウェー・トロムソで開催。スカイランナー・ワールドシリーズ Skyrunner World Series第6戦のHamperokken Skyrace (57km 4,800mD+)には77人が参加して44人が完走。ラースオラフ・ハーハイム Lars Olaf Haaheimが8時間17分、テレーズ・アービック Therese Årvikが9時間45分で男女それぞれで優勝しています。リザルトはこちら

8月6日金曜日- 8日日曜日

Iznik Ultra (160k, 90k, 55k, 35k, 25k)

トルコ・ブルサ県の湖畔の町、イズニックを拠点に開催。湖の周囲のオリーブ畑や小さな街をめぐるコースで100マイルから25kmまでのレースが行われました。リザルトはこちら

8月7日土曜日- 15日日曜日

トランスジャパンアルプスレース

日本海から日本アルプスを縦走して太平洋までの415kmを8日以内で完走を目指す山岳耐久レース。2年に一度の開催で昨年予定されていた大会が今年に延期されて7日深夜12時にスタートしました。初日は天候に恵まれましたが、九州に上陸した台風9号の影響で槍ヶ岳などでは二日目の9日月曜日は早朝から強い雨風に。大会は午前7時半ごろ中止とすることが発表されました。単独トップを走っていた土井陵 Takashi Doiは二日目の午前6時には上高地に到着していました。

8月7日土曜日- 8日日曜日

嬬恋スカイラン(SKYEPIC・ロング)

群馬県嬬恋村。日曜日のスカイ・ロング(24km)の女子は木下久美が3時間36分で優勝。齋藤磨実(3時間47分)、高橋友理奈(3時間59分)がトップ3に。男子は吉野大和が2位以下に15分差をつけて2時間35分で圧勝。小幡利春(2時間50分)、宮川朋史(2時間57分)が続きました。このほか、土曜日のバーティカル(4km)は宮川朋史(25分47秒)と小林華蓮(34分0秒)、日曜日のスカイ・ミドル(16km)は傳田翁玖(2時間5分)と小林華蓮(2時間31分)、スカイ・ショート(9km)は小川哲平(57分38秒)と冨田にこ(1時間8分49秒)がそれぞれ男女の優勝者となっています。この大会がスカイランニングジュニア選手権、関東選手権となる予定でしたが、大会前週に新型コロナウィルスの感染拡大のため選手権は開催しないこととなりました

スカイ・ロング優勝の木下久美 Photo by © 計測工房

スカイ・ロング優勝の木下久美 Photo by © 計測工房

スカイ・ロング優勝の吉野大和 Photo by © 計測工房

スカイ・ロング優勝の吉野大和 Photo by © 計測工房

野沢トレイルフェス(27k/12kなど)

長野県・野沢温泉スキー場で開催。27kmロング女子では吉住友里が2時間35分で後続に12分半の大差で優勝。太田美紀子が2時間48分で2位、澤田由紀子が2時間58分で3位でした。男子のレースを制したのは横内佑太朗で2時間12分、2位の青木純(2時間20分)に8分近い差をつけました。3位は金澤拓則(2時間21分)。ほぼ下りのみというショート12kmは田中耕造(47分46秒)、春原なつみ(59分32秒)が男女それぞれの優勝を勝ち取りました。リザルトはこちら

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8月7日土曜日

Sierre-Zinal (31k)

スイス南部、シエラ Sierraからツィナル Zinalへの31km・2200mD+/1100mD-の山岳マラソン。コロナ禍にも関わらずタイムトライアル形式で開催された昨年に続いて、今年も8月4日から9月12日に同様の形式でレースを開催中です。しかし今年は先週末に男子200名、女子80名を招待したエリートレースが行われ、これがGolden Trail World Seriesの第4戦、Mountain Running World Cupの第5戦でした。レースの結果は女子はモード・マシス Maude Mathys(スイス)が2時間46分、男子がキリアン・ジョネット Kilian Jornet(スペイン)が2時間31分でそろってそれぞれ女子、男子のレースで三連覇を果たしました。一昨年には揃って大会記録を更新している二人は今回も最初からレースをリードし続けてトップでフィニッシュ。キリアンにとってはこの大会で九度目の優勝です。

9度目の優勝を果たしたキリアン。Photo Jordi Saragossa / Sierra-Zinal / Golden Trail World Series

9度目の優勝を果たしたキリアン。Photo Jordi Saragossa / Sierra-Zinal / Golden Trail World Series

しかし2位以下はGTWSでおなじみの上位常連がその座を譲ることになりました。女子はニンケ・ブリンクマン Nienke Brinkman(オランダ)がマシスに3分弱の差で2位(2時間48分)に入りました。3位はアナイス・サブリエ Anaïs Sabrié(フランス)で2時間55分。シリーズの上位常連では4位にブランディーヌ・リロンデル Blandine L’Hirondel(フランス)、5位にカンボカ・オモサ・テレジア Kwamboka Omosa Teresiah(ケニア)、6位にマルセラ・バシノバ Marcela Vasinova(チェコ)、10位にジュディス・ワイダー Judyth Wyder(スイス)という結果でした。

三連覇のモード・マシス。Photo Jordi Saragossa / Sierra-Zinal / Golden Trail World Series

三連覇のモード・マシス。Photo Jordi Saragossa / Sierra-Zinal / Golden Trail World Series

男子ではキリアンは序盤にレミ・ボネ Remi Bonnet(スイス)、ペトロ・マム Petro Mamu(エリトリア)と3人でレースをリードしますが、12km過ぎから単独リード。2位以下は順位が激しく入れ替わり、結局2位でフィニッシュしたのは後半に一気に順位を上げたロビー・シンプソン Robbie Simpson(イギリス)でキリアンとは42秒差の2時間32分でフィニッシュ。3位はチェーザレ・マエストリ Cesare Maestri(イタリア)で2時間33分。4位にレンゲン・ロルクラル Lengen Lolkuraru(ケニア)、5位にダビデ・マニーニ Davide Magnini(イタリア)、6位にティボー・バロニアン Thibaut Baronian(フランス)、7位にダニエル・オサンス Daniel Osanz(スペイン)といった名前が続きます。レミ・ボネは9位、ペトロ・マムは29位でした。リザルトはこちら

Sierra-Zinalの男女トップ5。Photo Martina Valmassoi / Sierra-Zinal / Golden Trail World Series

Sierra-Zinalの男女トップ5。Photo Martina Valmassoi / Sierra-Zinal / Golden Trail World Series

今回のレースでは女子のスタートの15分後に男子がスタートしました。これにより、男子と女子の優勝選手がほぼ同じタイミングでフィニッシュし、ライブ配信での取り上げ方も男女が同等になるというねらいによるものです。

Golden Trail World Seriesは9月4日のChiemgau Trail(ドイツ)へと続きますが、10月16日のカナリア諸島エルイエロ島でのファイナルに向けて新しい選手が上位に入ってくるかもしれません。Mountain Running World Cupは下記で紹介している通り、8月15日に第6戦のKrkonossky Half Marathon がチェコで行われます。

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Eco Trail Oslo (80k, 50k, 31k, 21k, 10k)

ノルウェー・オスロで開催の都市型トレイルランニングレース。5月29日に予定されていた大会が延期して開催されました。80km男子では、UTWTのレースで活躍していたディドリク・ヘルマンセン Didrik Hermansenが6時間50分で優勝しています。80km女子優勝はリセ・ラボル・ボルゲン・ヨハンセン Lise Lavoll Borgen-Johansenで8時間10分でした。リザルトはこちら

North Downs Way 100m

イギリス・ロンドン南郊のノースダウンズウェイ・トレイルで開催の100マイルのトレイルレース。ノーベルト・ミハリク Norbert Mihalik(16時間34分)、ハンナ・リックマン Hannah Rickman(20時間56分)がそれぞれ男女のチャンピオンとなりました。リザルトはこちら

8月8日日曜日

(中止)西原村モーニングトレイル(16k)

熊本県西原村。ASO ROUND TRAILの会場ともなっている「俵山交流館 萌の里」で行われる16kmのレースですが、熊本県にまん延防止等重点措置が出され、県境を超える移動の自粛が呼びかけられていることを受けて、8月5日木曜日に大会は中止とすることが発表されました

Ubaye Trail Salomon (42k, 23k, 12k)

フランス南部のバルスロンネットを拠点に開催。42km 2,500mD+のレースがGolden Trail National Seriesのレースでした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

8月11日水曜日

(中止)Mongolia Sunrise to Sunset (100km, 42km)

モンゴル・フブスゴル国立公園で開催される100km、42kmのレースが行われる大会。昨年に続いて今年も大会は中止となりました。8月7-14日の期間にバーチャルイベントが開催されています。

8月12日木曜日- 15日日曜日

Challenge du Montcalm (109k, 73k, 42k, 25k)

ピレネー山脈のフランス側、アリエージュでVKから109kmまでのレースに今回は新たに73kmのレースが加わります。

Quebec Mega Trail(100m, 110k, 80k, 50k, 25k, 15k, 6k, 3k, 1k Vertical)

カナダのケベック州ボープレのスキーリゾート、モンサンアン Mont-Sainte-Anneで開催。昨年は中止となり、今年は7月1-3日から延期されていた大会が2年ぶりに行われます。今回は新たに100マイルのレースが加わりました。

8月13日金曜日- 17日火曜日

Bigfoot 200 (200m)

アメリカ・ワシントン州のカスケード山脈で開催の200マイルのトレイルランニングレース。コースは206.5マイル(332km)、12,802mとなります。この大会も2年ぶりの開催。

8月13日金曜日- 14日土曜日

Eastern States 100

アメリカ・ペンシルベニア州北部のLittle Pine State Park。164km 6,116mD+のシングルループのトレイルランニングレースです。

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8月13日金曜日

Swiss Alps 100 (50k, 100k, 160k)

スイス・ヴァレー州の東端にあり、地中海に注ぐローヌ川の源流部で開催。2017年に始まった大会はユネスコの世界遺産をコースに含み、100マイルのレースを含めた3つのレースが行われます。

8月14日土曜日

Iron Legs (60k, 80k, 100k)

カナダ・アルバータ州で開催。こちらも昨年の中止を経て2年ぶりの開催。

8月15日日曜日

Krkonossky Half Marathon 21km

チェコのフラデツ・クラーロヴェー州ヤーンスケー・ラーズニェは温泉による療養地として知られますが、今週末はこの地で行われる21kmのレースがMountain Running World Cupの第6戦となります。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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