キリアン・ジョルネ Kilian JORNET、今年のUTMB®︎ Mont-Blancに出場

今年のUTMB®︎ Mont-Blancも目が離せない大会になりそう。(以下写真はいずれも © UTMB®︎ Mont-Blancより)

UTMB®︎ Mont-Blancは今年8月22-28日に開催される大会の100マイルのレース、UTMB®︎にキリアン・ジョルネ Kilian JORNET(スペイン・カタルーニャ)が参加することを発表しました。キリアンは2008年に大会史上最年少の20歳でUTMB®︎で優勝。続いて2009年、2011年と3度にわたって頂点に立った経験を持ちます。キリアンは「今年もUTMB®に参加することになりました。なぜかって?私は痛みに耐えるのも、自分を追い込むのも好きだから。(中略)加えて、UTMB®では世界のトップアスリートと素晴らしいレースができるから。(中略)この神話的なレースにまた戻ってこられてうれしいです。」とコメント。

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当サイトでも伝えたとおり、キリアンは2月12日にスウェーデンで行われた100マイルのトレイルランニングレースで優勝。UTMB®︎ではエリート選手についてもエントリー資格を満たすことを求めており、キリアンはこのレースを完走したことで「10ポイント」を満たしました(資格に認められるポイント獲得の期限は優勝経験者への特典として一般選手よりも延長されています)。

この大会で過去にキリアンは7度出場して3回優勝。UTMB®︎で複数回優勝した経験を持つのは男子ではフランソワ・デンヌ François D’Haene(フランス)が4回(2012年、14年、17年、21年)、グザビエ・テベナール Xavier Thevenard(フランス)が3回(2013年、15年、18年)。女子ではリジー・ホーカー Lizzy Hawker(イギリス)が5回(2005年、08年、10年、11年、12年)、クリッシー・メール Krissy Moehl(アメリカ)が2回(2003年、09年)、ローリー・ボジオ Rory Bosio(アメリカ)が2回(2013年、14年)、コートニー・ドウォルター Courtney Dauwalter(アメリカ)が2回(2019年、21年)となっています。

大会史上最高にハイレベルなレースと注目された2017年のUTMB®︎男子のレース。

大会史上最高にハイレベルなレースと注目された2017年のUTMB®︎男子のレース。

今年のUTMB®︎男子のレースにはキリアン、グザビエのほか、2019年優勝のパウ・カペル Pau Capell(スペイン・カタルーニャ)、2021年3位のマシュー・ブランシャール Mathieu Blanchard(フランス)、2016年と2017年に3位のティム・トレフソン Tim Tollefson(アメリカ)、そして2017年に5位となったのちに18年と21年にDNFのジム・ウォルムズレイ Jim Walmsley(アメリカ)、さらに数多くの有力選手がエントリー済み。なかでもウェスタン・ステイツで3度優勝して大会記録を持つジム・ウォルムズレイは、今年5月からシャモニーに長期滞在してトレーニングに取り組む予定といいます。やはり今年の夏もモンブランは熱くなりそうです。

キリアン・ジョルネの過去のUTMBでのリザルト

  • 2008年 優勝(20:56:59)
  • 2009年 優勝(21:33:18)
  • 2010年 悪天候のためサンジェルべでレース打ち切り
  • 2010年 打ち切り翌日のやり直しUTMBにDNS
  • 2011年 優勝(20:36:43)
  • 2017年 準優勝(19:16:59)
  • 2018年 DNF(ボナッティ小屋で棄権)
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