1MORE ComfoBuds Mini レビュー:コンパクトなのに強力なノイキャン機能、睡眠時や旅のお供にぴったりな完全ワイヤレスイヤホン

から今年春に発売された完全ワイヤレスイヤホンが「ComfoBuds Mini」。最大40dBのノイズキャンセリング性能と片耳が3.7gという軽さが話題の製品です。

メーカーからレビューのためのサンプルをご提供いただき、3週間使ってみました。耳につけている負担感が少なく、ノイズキャンセリングに加えて外音取り込み機能も強力。旅行や通勤でポッドキャストのような音声コンテンツを聴いたり、睡眠時に落ち着いて床に就くのに最適だと感じました。

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完全ワイヤレスイヤホンはシーンに応じて使い分ける

左右のイヤホンがそれぞれ独立した完全ワイヤレスイヤホンは、今や高機能なものから入門モデルまで様々なメーカーから発売されています。

筆者もいくつかの完全ワイヤレスイヤホンを試してきましたが、今のところはAppleのAirPods Proに落ち着いています。評価の高い製品ですが、とりわけiPhone、iPad、Macのエコシステムとの連携が便利です。ただ、ランニングの時はShokzのAeropexを使うことが多いです。これは左右のピースがつながっているので完全ワイヤレスではないのですが、骨伝導型なので耳の穴を塞がないのが特長です。このほか音楽をしっかり聴きたいとか、通話や会議アプリでマイクの音質をよくしたい場合には、ワイヤレスはあきらめて有線接続のヘッドホンやマイク付きのヘッドセットを選びます。

1MORE ComfoBuds Mini (右上)と筆者が最も使う機会の多いApple AirPods Pro(下)とランニング中にポッドキャストなどを聴くShokz Aeropex。

ComfoBuds Mini (右上)と筆者が最も使う機会の多いApple AirPods Pro(下)とランニング中にポッドキャストなどを聴くShokz Aeropex。

AirPods Proは優れたオールラウンダーですが、全てのニーズを満たしてくれるわけではない。今回レビューする「ComfoBuds Mini」はAIrPods Proにはない機能や魅力があるのでしょうか。実際に試してみて「ある」と感じました。

軽さは正義、着用感も外見もスマート

「ComfoBuds Mini」をケースから取り出してまずはその小ささと軽さに驚きます。片方のイヤホンが3.7g、サイズは耳に入れた時に外から見える長い方の径が17mmというスペックなのですが、実際に手に取ってみるととても小さく感じます。

充電ケースを開けたところ。無駄なくコンパクトに収まっている。

充電ケースを開けたところ。無駄なくコンパクトに収まっている。

丸みを帯びた充電ケースは手になじむ。

丸みを帯びた充電ケースは手になじむ。

シリコン製のイヤーチップを耳に入れて気づくのは耳道を圧迫する感じがあまりしないこと。耳栓をするようにイヤーチップを耳の中に入れるカナル型のイヤホンはこの圧迫感が気になって不快なことがありますが、「ComfoBuds Mini」は3.7gという軽さのためかこの圧迫感がありません。また、耳の外に出る部分もコンパクトなため耳に当たる感じがしないのも快適です。耳の穴からイヤホンが出ている部分が少なく、見た目にすっきり収まって目立たないのも好印象です。小さいので耳にはめる向きがちょっと分かりにくいのですが、外側のマイクの穴が空いている方を口元に向ける感じではめます。ケースから取り出すときの持ち方を決めるようにしたら、簡単に着けられるようになりました。

装着のイメージは1MOREの資料から。耳からの出張っている部分が少ない。

装着のイメージは1MOREの資料から。耳からの出張っている部分が少ない。

イヤーピースは最初から本体に付いているものがMサイズで、付属の三つのサイズ(XS、S、L)のイヤーピースに付け替えて装着感を調整できます。

最初から取り付けられているMサイズのイヤーピースの他にXS、S、Lのイヤーピースが付属している。

最初から取り付けられているMサイズのイヤーピースの他にXS、S、Lのイヤーピースが付属している。

イヤホン本体はIPX5の防塵防滴性能となっているので、汗や雨でも安心。ランニングで使った後に水で軽くすすいでみましたが問題ありませんでした。

本体と同様に充電ケースも非常にコンパクト。丸みを帯びたケースは手になじみ、ポケットやバッグから取り出しやすいデザインです。イヤホン自体が小さくても充電ケースが大きい製品も多いので、これは好印象です。

強力なノイズキャンセリング、本体長押しで外音取り込みと切り替わるのが便利

「ComfoBuds Mini」の機能面での目玉となるのは強力なノイズキャンセリング。1MOREの「QuietMaxデュアルフィードインテリジェントノイズキャンセリングテクノロジー」により、最大で40dBのノイズ低減が可能としています。小さなイヤホンの中に二つのマイクが入っており、耳の内側と外側のノイズを分析して周囲のノイズを除去します。

こちらも1MOREの資料から。ディープニューラルネットワークラーニングにより高精度なノイズキャンセリングが可能となっている。

こちらも1MOREの資料から。ディープニューラルネットワークラーニングにより高精度なノイズキャンセリングが可能となっている。

デフォルトの設定では左右いずれかのイヤホンの表面を指で長押しすると、アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)、トランスペアレント、ノイズキャンセリングオフ(Off)の三つに順に切り替わります。

さらにANCには三つのモードがあり、これはスマホアプリで設定できます。「ストロングモード」と「快適なノイズリダクションモード」はノイズを抑える程度の差が違うのですが、「ストロングモード」は電車や賑やかなカフェの中でも一気に静寂に包まれる感覚。夜に寝るときに物音が気になる場合も一気に静かになります。あまりに静かすぎると周りの様子に気づかず困るような場面では「快適モード」にした方がよさそう。メーカーの資料によれば「快適モード」は「騒がしいカフェ、ショッピングセンター、オフィスなどの中音域の環境に適しています」とのこと。もう一つのモードは「風切り音防止モード(WNR)」で、これは屋外で風が吹いているときに聞こえ得る「ボボボ」という風切り音を抑える機能。実際に使ってみると、確かにかなり風切り音が小さくなりますが、音楽や音声の歪みもはっきり感じられます。音楽を聴くには厳しい感じですが、外でポッドキャストやラジオ、トーク主体の動画を聴くには便利でした。

ノイズキャンセリングとは逆に、周囲の音をイヤホン上のマイクから取り込んで聴くことができるのが「トランスペアレントモード」です。このモードにすると、周囲の音が自然に聞こえてこの外音取り込み機能が働いているのに気づかないほどですが、ノイズキャンセリングオフ(イヤホンで耳栓をしているだけの状態)に切り替えると差は明らか。電車内や駅のアナウンスを聞いたり、人から話しかけられたときにはイヤピースを長押しするだけでスムーズに切り替えることができます。

コンパクトなのにバッテリー持続時間は十分、最大で24時間

イヤホンも充電ケースも小さいので、どれくらいバッテリー持続時間があるのかは気になるところ。スペック上ではANCをオンにした状態で5時間となっており、実際に試した感じでも同じくらいでした。充電ケースでの充電容量は13時間分とのことなので、合わせて18時間の使用が可能。ANCをオフにすると持続時間は6時間に延び、充電ケースの18時間分と合わせて24時間使用可能。バッテリーが切れた場合でもUSB-Cケーブルで5分間充電すれば1時間のリスニングが可能となっています。

さらに、イヤホンを充電ケース本体に入れてQi規格のワイヤレス充電も可能。イヤホンを取り出した充電ケースのみでも充電可能でした。

いつもAirPods Proを乗せている充電パッドでComfoBuds Miniも充電できた。

いつもAirPods Proを乗せている充電パッドでComfoBuds Miniも充電できた。

スマホアプリでカスタマイズ可能、Sound IDで自分に合わせた音質も

1MOREのスマホアプリを使って「ComfoBuds Mini」の機能をカスタマイズすることができます。

ANCの三つのモード(ストロング、快適、風切り音防止)はこのスマホアプリ上で設定を切り替えます。また、イヤホンを取り外したときに音声の再生を一時停止し、また付け直すと再生を改正する「スマートプレイバック」機能もアプリでカスタマイズできます。

左:ANC、トランスペアレント、ANCオフのほか、ANCに三つのモードを切り替え可能。中:再生中にイヤホンを外した時に再生を止めるスマートプレイバック。右:イヤホンをタップして動作をコントロールできるがその設定もアプリで可能。

左:ANC、トランスペアレント、ANCオフのほか、ANCに三つのモードを切り替え可能。中:再生中にイヤホンを外した時に再生を止めるスマートプレイバック。右:イヤホンをタップして動作をコントロールできるがその設定もアプリで可能。

また、イヤホンを2度タップ、3度タップしたときの動作をカスタマイズすることも可能。デフォルトでは左右ともに2度タップで再生・一時停止、3度タップでSiriなどのボイスコントロールを呼び出します。このほかに、曲の先送りと巻き戻し、音量の上げ下げをそれぞれ左右に割り当てることも可能となっています。

もう一つの目玉機能はサウンドを個人の聴覚の特性に合わせてカスタマイズできる「Sound ID」機能。これはアプリ内で同じ曲の二つのアレンジを聴いてどちらが好みかを選ぶことを7、8回繰り返すとカスタマイズされたサウンドプロファイルが作られて、それをイヤホンにアップロードできるというもの。おそらくは音声の高音域、中音域、低音域について強調したり抑制したりすることで好みのパターンを探すということでしょう。この辺りは、一般的なイコライザを使って設定できる方がわかりやすいという人もいるかもしれません。サウンドプロファイルはアプリ上で適用する、しないを切り替えることができるほか、作り直しもできるようになっています。

個人の聴覚の特性にカスタマイズした音質の調整が可能なSound ID機能。

個人の聴覚の特性にカスタマイズした音質の調整が可能なSound ID機能。

快適な睡眠に導く「睡眠イヤホン」としても充実

1MOREにはこの製品よりさらに小さくて軽い「ComfoBuds Z」というモデルがあり、「睡眠イヤホン」とアピールされています。この「ComfoBuds Mini」もコンパクトで耳からの出っ張りが小さいので、ベッドに寝転がりながら枕に耳を押し付けても圧迫感があまりありません。実際に試してみるとストレスなく快適に眠りにつくことができました。

睡眠時にはもちろん何を聴いてもいいのですが、スマホアプリには雨、焚き火、微風、川のせせらぎといった癒しサウンドと30分から150分まででタイマー再生する機能もあります。また、テスト段階のラボ機能として睡眠検知機能も用意されています。これは癒しサウンドを再生しているときに40分以上、イヤホンが動きを検知しなかった場合にはイヤホンの電源を自動的に切るというものです。

癒しサウンドを選ぶとイヤホンから雨の音や風の音が聞こえてくる。タイマーでオフにすることができる。

癒しサウンドを選ぶとイヤホンから雨の音や風の音が聞こえてくる。タイマーでオフにすることができる。

まとめ・軽くて小さい完全ワイヤレス、用途に合うなら快適なサブ・イヤホンになる

筆者としては「ComfoBuds Mini」はこれほど小さくて軽いのに、いつも使っているAirPods Proに匹敵するほどのアクティブノイズキャンセリング機能を備えていることに驚き、魅力に感じました。

メインのイヤホンにはない、コンパクトで強力なANCが魅力。

メインのイヤホンにはない、コンパクトで強力なANCが魅力。

耳の形は人によって違うので装着感に個人差はあるでしょうが、AirPods Proがよくフィットする筆者の耳には「ComfoBuds Mini」も快適に装着できるだけでなく、長い時間付けていても圧迫感や耳が痛くなる感じがしません。通勤や旅行で電車やバス、飛行機に乗る場合によさそうです。睡眠時にストレスなく眠りに入れる「睡眠イヤホン」としての機能も実際に試してみて実感することができました。

ランニングにも使ってみましたが、小さくてブレが少ないので快適です。トランスペアレントモードにすれば周りの音も聞こえ、耳からの出っ張りが小さいのでイヤホンが目立たないのも良いと思いました。ただ、見た目に耳を塞いでいるのは変わりないので、ランニングには適さない場面もあるでしょう。

音質については日常的に使っているAirPods Proとの比較になりますが、通話アプリなどの圧縮された音声については「ComfoBuds Mini」の方がより圧縮されているような感じはしました。また操作性ではANC、トランスペアレント、オフの三段階の切り替えを、ANCとトランスペアレントの二つの切り替えもできたらと思います。

総合的な評価ではさらに優れた完全ワイヤレスイヤホンはあります。しかし、そうしたオールラウンダーよりもずっとコンパクトでありながら強力なノイキャンと外音取り込み機能を備える「ComfoBuds Mini」にはオールラウンダーにはない快適さと便利さがあります。すでにお気に入りの完全ワイヤレスイヤホンを持っている人にも、サブのイヤホンとして持っておきたい製品だと感じました。

ComfoBuds Mini
イヤホン重量(片方): 3.7 g Bluetooth仕様: Bluetooth® 5.2
充電ケース重量: 34.9 g 対応Bluetoothブロファイル: HFP / A2DP / AVRCP
総重量: 42.3 g 使用可能時間(ANC OFF)
イヤホンサイズ: 17 × 15 × 13 mm イヤホン(片方): 6時間
充電ケースサイズ: 56.5 × 50 × 24.5 mm 充電ケース使用: 24時間
イヤホンバッテリー容量(片方): 34 mAh 使用可能時間(ANC ON)
充電ケースバッテリー容量: 440 mAh イヤホン(片方): 5時間
イヤホン充電時間: 70 分間 充電ケース使用: 20時間
充電ケース充電時間(ケーブル): 90 分間 BLEモードイヤホン(片方)再生時間: 8時間
インピーダンス: 32 Ω 入力: 5V 0.7A
通信距離: 30 m(見通しの良い状態で) 作動温度: 0 °C – 45 °C
周波数帯域: 2.400 GHz – 2.4835 GHz

 

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