アメリカのスポーツシューズのスタートアップ、「Speedland」(スピードランド)が日本で製品の販売を開始します。その第一弾として、テクニカルな路面を想定したトレイルランニングシューズ「SL: HSV」が発売されます。国内で取り扱うRufus & Company 合同会社のオンラインストアの他、さかいやスポーツシューズ館などで販売されます。
「Speedland」はオレゴン州ポートランドに本拠を置く、スポーツシューズブランドで、ナイキ、プーマ、アンダーアーマーでシューズのデザインを手がけたデイブ・ドンブロウ Dave Dombrowとケビン・ファロン Kevin Fallonが共同で創業し、昨年最初の製品となる「SL:PDX 」を発表。最先端のマテリアルとテクノロジーを妥協することなく盛り込んだカッティングエッジなシューズで注目を集めました。今年春、2018年UTMF優勝で日本でも知られるディラン・ボウマン Dylan Bawmanが契約アスリートに加わっています。
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今回日本に登場するのは契約アスリートのリズ・キャンティ Liz Canthyの住むアラバマ州ハンツヴィル Huntsvilleからその名を取られた「SL: HSV」で、アメリカ南部のテクニカル、ウェットなトレイルに適したトレイルランニングシューズです。
一見しただけで他のブランドとは違う雰囲気を持ったシューズですが、特徴としてはまず、シューレースを使わずBOA Li2フィットシステム搭載のPerformFit™ラップを採用。シューズの履き口にはダイニーマニットカラー。ミッドソールには取り外し可能なカルビテックス・カーボンプレート。アウトソールのラグ(突起)は「カッタブルブロック」システムとなっていて、3mm分切り取ることができるようになっています。
先鋭的な技術やプレミアムな素材を駆使したトレイルランニングシューズですが、ブランドのウェブサイトによれば重きを置いているのは持続可能性に配慮した製品であること。シューズを最後まで履いたらそれをメーカに送り返してもらい、それを分解してリサイクルできるようにしている、としています。シューズのアッパーとソールの間にあるダイニーマモカシンステッチはランニングシューズには珍しいですが、これも接着剤を使わないことで分解を容易にするのがねらい。シューズの一部は交換することでさらに長く履くことができるとしています。
お値段は破格の水準となりますが、ランニングのパフォーマンスだけでなく、環境の持続可能性にも大きく踏み込んだ製品であることを考えれば、他のブランドとは単純に比較するわけにはいかなさそうです。もし機会があれば、手にとって試してみたい一品です。
Speedland SL:HSV
- 希望小売価格: 59,800円(税込)
- サイズ: 23cm – 31cm (ユニセックス)
- 重さ: 303グラム (27cm)
- カラー: ブラック
- ソール: ドロップ 5mm(23mm – 28mm)