上田瑠偉、富士山の四登山道を連続で駆け登るプロジェクト「One Stroke」を9時間55分でコンプリート、ギネス世界記録に成功

7月13日水曜日、プロ山岳ランナーの上田瑠偉 Ruy UEDAが富士山の四つの登山道(富士宮、御殿場、須走、吉田)で富士山山頂までそれぞれ往復するプロジェクト『ONE STROKE – 富士山4往復 – 』がに挑戦し、9時間55分41秒で完走しました。距離57.06km、累積獲得高度6,772mD+のこのコースでの最速記録を更新し、ギネス世界記録となります。

All photos courtesy of RedBull Content Pool

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上田選手はこの日、濃い霧と小雨の中を午前4時51分に富士宮口五合目をスタート。スタートから1時間1分で富士山山頂に到着して最初の登りを終えると、次は山頂から御殿場口新五合目まで駆け下ります。続く御殿場ルートでの山頂への登りは4つの登山ルートの中で最も長く標高差も大きいですが、2時間12分ほどで終え、次は須走口へ下ります。須走口五合目から山頂へは1時間59分。さらに吉田口のスバルライン五合目へと下り、ここからは1時間45分で山頂。最後に山頂から富士宮口五合目に戻ったのは午後2時46分でした。

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上田瑠偉選手の今回の記録の内訳(IBUKIのトラッキングより当サイトが作成)

累計距離 累計タイム 区間距離 区間タイム
富士宮口五合目 0km 0:00:00
山頂(富士宮) 3.7km 1:01:21 3.7km 1:01:21
御殿場新五合目 11.2km 1:37:53 7.5km 0:36:32
山頂(御殿場) 20.8km 3:50:29 9.6km 2:12:36
須走五合目 27.4km 4:28:26 6.6km 0:37:57
山頂(須走) 33.5km 6:27:02 6.1km 1:58:36
スバルライン五合目 40.8km 7:14:10 7.3km 0:47:08
山頂(吉田) 46.7km 8:59:44 5.9km 1:45:34
富士宮口五合目 52km 9:55:41 5.3km 0:55:57

このコースではトレイルランナー、近藤敬仁さんが2013年8月26日に11時間53分44秒を記録して以来、記録は破られていませんでした。今回、約2時間最速記録を更新したことになります。上田選手はスタート前には10時間でフィニッシュする予定でそれぞれのポイントの通過予定タイムを設定していたといい、前半の富士宮口ルートと御殿場口ルートは予定タイムよりも早く終えられたといいます。先月末にフランスの伝統ある山岳マラソンイベント、Marathon du Mont-Blancで3位となったのちに帰国してから2週間足らずながら、ベストのコンディションで今回のチャレンジに臨みました。

ギネス世界記録ホルダーとなった上田選手は「世界に日本のトレイルの美しさを伝えたいという思いでこの『ONE STROKE』に挑みました。これをきっかけにトレイルランニングに関心を持つ人が増えたら、なおうれしい」と話しました。

上田瑠偉選手は1993年長野県生まれ。学生時代にトレイルランニングに出会い、2014年にはハセツネCUPを大会新記録で優勝。その後はプロ山岳ランナーとして2016年にCCC®︎で準優勝など海外でも活躍し、2019年にはスカイランナー・ワールドシリーズで年間チャンピオンに。昨年2021年はスペインで行われたスカイランニング世界選手権で金メダル(VK)を獲得しています。

今回のプロジェクトについての密着映像はRedBullより11月に公開予定となっています。

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