DC Weekly 2022年10月13日 LAKE BIWA 100、OSJ Koumi 100、ハセツネ

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真 ハセツネCUPのスタート。Photo ©Kozo Okushima)

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トレイルランニング・ニュース

今年のSierre-Zinalの男子優勝者がドーピング検査で陽性に

仏Trails Endurance誌によれば、Athletics Integrity Unitは今年8月のSierre-Zinalの男子チャンピオン、マーク・カンゴゴ Mark Kangogo (KEN)がWADAの禁止リストにある二つの物質(ノルアンドロステロンとトリアムシノロンアセトニド)の陽性反応があったとのこと。これにより審査手続きが開始され、Sierre-Zinalの優勝は取り消しになる可能性があります。

先週末開催のイベント

10月5日水曜日 – 8日土曜日

Otter African Trail Run (42k)

南アフリカのツィツィカマ国立公園の海岸沿いのトレイルで開催。木曜日に制限時間11時間のOtter Challenge、土曜日に制限時間9時間のOtter Raceが行われます。リザルトはこちら(ChallengeRace

10月7日金曜日 – 9日日曜日

LAKE BIWA 100

三重県菰野町をスタート、滋賀県大津市へ至る169km、10,500mD+のコースは鈴鹿山脈、湖南アルプス、比叡山系、比良山系を超えていく屈指の難コース。2回目の開催となった今年は中谷亮太がスタートからフィニッシュまで単独でリードして27時間22分で優勝。昨年の優勝タイム(27時間28分、土井陵)を上回る大会新記録となりました。1時間46分後に福井哲也が2位でフィニッシュ(29時間8分)。今年のSHIGA1チャンピオンが再び滋賀県で好成績を記録しました。3位は長尾暁人で29時間24分でした。女子は昨年のチャンピオン、板垣成美が31時間27分で優勝。昨年の自身の優勝タイム(30時間47分)には及ばなかったものの男女総合8位となる好記録で、レース後半までは総合トップ3に入る気迫のこもった走りを見せました。2位には夏目泰子が37時間22分、3位は黒田清美が37時間45分で続きました。リザルト速報はこちら

100 Miles Sud de France (170km, 120km, 80km)

ピレネー山脈のフランス側にあるフォン・ロムーを出発して地中海の海岸までの170km 8,500mD+のレース。リザルトはこちら

Gran Trail Penalara (116k, 65k, 10k)

スペイン・マドリード近郊の名山、ペニャララ山(2428m)のピークを踏む山岳トレイルレース。リザルトはこちら

10月8日土曜日 – 10日月曜日

OSJ Koumi 100

八ヶ岳の東麓、松原湖高原スケートセンターを会場に、35kmの周回コースを5周する175kmのレース。女子のレースは大淵千鶴が31時間03分で優勝。昨年に続いての連覇です。鎌倉明子(34時間0分)、吉田ゆかり(35時間23分)がトップ3。吉田のフィニッシュから3分差で4位の甲斐愛子が続きました。男子では昨年のこの大会の4位、澤柳匠が後半に強みを発揮して22時間41分で優勝。昨年の23時間18分を上回りました。2位には当サイトのポッドキャストのレギュラーメンバー、矢崎智也が24時間54分で続きました。岡田裕也が25時間7分で3位という結果になりました。 リザルトはこちら

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DC Weekly 2023年2月27日 Transgrancanaria、Oxfam Trail Walker Hong Kong、Nedbank Runified 50km

10月8日土曜日 – 9日日曜日

Trans Jeju (100km, 50km, 10km)

韓国の最南端に位置する火山の島、済州島(チェジュ島)で開催。リザルトはこちら

Ultimate Trails Of Penang (100k, 60k, 40k, 20k, 12k)

マレーシア・ペナンで開催のトレイルランニングレース。Asia Trail Masterのシリーズ戦でした。105kmのレースはいくつかのループから構成されますが、レース序盤で上位選手の多くがエイドステーションで大会スタッフが間違った方向に誘導したことからコースをロスト。気づかないままかなりの距離を進んでしまい、ロストした選手には棄権を選んだ選手もいた様子です。誤誘導の影響を受けなかったジェフリー・ブディン Jeffery Budin(マレーシア)が優勝。ロスト下にもかかわらず諦めずにレースを続けたウィルセン・シンギン Wilsen Singginが2位。クアラルンプール在住の諸藤青児 Seiji Morofujiが3位で続きました。女子のレースはシオクハル・リン Siokhar Limが優勝。レンチー・ウン Lem Chee Ngイリッシュ・グロリオス Irish Gloriosがそれぞれ2位、3位で表彰台に登りました。

Indiana 100

アメリカ・インディアナ州アルビオンのChain O’ Lakes State Parkで開催される100マイル。リザルトはこちら

10月8日土曜日

Gorbeia Suzien (31km)

スペイン・バスクのビスケー県セアヌリ Zeanuriで開催。31km 2,400mD+のレースが今年のスカイランナー・ワールドシリーズの最終戦、SKYMASTERSでした。男子のレースはニコ・モリナ Nico Molina (ESP)が3時間8分で優勝、ロイク・ロベール Loïc Robert (FRA)が3時間11分が準優勝。レース中盤までリードしながらも後半にペースを落としたバーナード・チェルイヨット Bernard Cheruiyot (KEN)が3時間14分で3位でフィニッシュ。女子は最後の下りセクションでの急迫を逃げ切ったノエミー・バション Noémie Vachon (FRA)が3時間49分で優勝。続いたオンディッツ・イトゥルベ Onditz Iturbe (ESP)は16秒差の3時間49分で2位。3位はリンゼイ・ウェブスター Lindsay Webster (CAN)で3時間51分でした。スカイランナー・ワールドシリーズの年間チャンピオンは ニコ・モリナとリンゼイ・ウェブスターと決まりました。リザルトはこちら

Kilometro Vericale Chiavenna-Lagunc

イタリア・キアベンナで開催されるバーティカルキロメーターのレースで、WMRAによるマウンテンランニングW杯の最終戦です。男子はジャコブ・アドキン Jacob Adkin (GBR)が32分11秒で優勝。マテオ・エイダリン Matteo Eydallin (ITA) が32分23秒で2位、アンリ・アイモノド Henri Aymonod (ITA)が32分29秒で3位でした。女子はアンドレア・マイアー Andrea Mayr (AUT)が36分34秒で圧勝、スカウト・アドキン Scout Adkin (GBR)が38分55秒、エリサ・ソルティニ Elisa Sortini (ITA)が39分0秒でトップ3に入りました。W杯年間チャンピオンはパトリック・キプンジェノ Patrick Kipngenoジョイス・ンジェル Joyce Njeru と決まりました。リザルトはこちら

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DC Weekly 2022年8月15日 Sierre-Zinal、TJAR

Cuyamaca 100k

アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ郊外で開催。三つのループコースからなる100kmのレース。リザルトはこちら

10月9日日曜日 – 10日月曜日

ハセツネカップ・日本山岳耐久レース(71k, 143k)

東京の奥多摩、あきる野で開催されるクラシック・レース。71.5kmのレースは高村貴子 Takako TAKAMURAが8時間41分49秒でこの大会で4回連続の優勝、さらに大会記録(8時間54分7秒、櫻井教美、2008年)を更新しました。男子は序盤からリードした吉野大和 Yamato YOSHINOが7時間25分56秒で優勝。女子では秋山穂乃果が2位、相原千尋が3位、男子は2016年大会優勝の川崎雄哉が2位、大瀬和文が3位に。レース展開は当サイトのリザルト記事でご覧いただけます。

30回大会を記念して開催されたコース2周の「ダブル」は30名(男子29人、女子1人)がスタート。第4関門となった五日市会館には22人が関門時間をクリア。うち、16人がその先へ進んで第五関門(浅間峠)に到着。第6関門(月夜見)に到着したのは8人に絞られ、この8人が24時間の制限時間以内にダブルを完走しました。優勝は小原将寿で20時間38分。小原に第5関門までほぼ並んで進んでいた万場大が21時間17分で2位。3位に三浦裕一という結果でした。完走者は次のとおりです。

  1. 小原将寿 20:38:13
  2. 万場大 21:17:08
  3. 三浦裕一 21:31:03
  4. 矢嶋信 22:02:08
  5. 山本諒馬 22:22:01
  6. 奥宮俊祐 23:22:44
  7. 西方勇人 23:31:56
  8. 山本健一 23:52:52

10月9日日曜日

霧島登山マラソン(9k)

宮崎県高原町。標高1,574mの高千穂峰の山頂まで往復の9.0km / 1,200mD+のレース。20回目の男子チャンピオンは大戸 強平で1時間12分。2位争いは仁田脇健が わずか1秒差で松園書幸を制しました。大戸から仁田脇が19秒差の1時間13分でした。女子は仁田脇裕香里が1時間26分で優勝、中野しのぶが1時間30分で2位、野村叶枝が1時間33分で3位でした。リザルトはこちら

今週末開催のイベント

10月15日土曜日 – 16日土曜日

Salomon Cappadocia Ultra-Trail (119k, 63k, 38k)

トルコでも最も有名な観光地、世界遺産のカッパドキアを走る大会です。

10月15日土曜日

峨山道トレイルラン(73km, 25km)

石川県。古道「峨山道(がさんどう)」をベースとしたコース。今回は輪島市をスタートして羽咋市の永光寺へ向かう「クラシカル73km」(2,900mD+) と志賀町から永光寺を「

ミドル25km」(1,300mD+)の二つのレースが行われます。

Forestrail Shinjo-Hiruzen(67km, 38km, 16km)

岡山県新庄村・真庭市の蒜山周辺の山岳エリアで開催。以前の夏から時期を移しての開催です。

Big Dog’s Backyard Ultra Satellite Team Championships

Barkley Marathonsを主催するラザルス・レイク Lazarus Lakeがアメリカ・テネシー州で開催するBig Dog’s Backyard Ultra。一週4.1667マイルの周回コースを1時間おきにスタートすることを繰り返し、最後の一人になるまで続けるバックヤードウルトラの創始者による世界選手権というべき存在です。昨年はテネシーに世界から選手が集まりましたが、今年は各国に設けられるサテライト大会をオンライン上で結ぶ形で開催sれます。日本を含む37カ国の各サテライト大会には15人が参加でき、各サテライト大会は最後の一人となった時点で終了というユニークなルールのもとで行われます。スタートは15日土曜日午前7時(アメリカ中部時間、日本時間同日午後9時)。Facebookグループで開催中のアップデートが発信される模様です。

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マイク・フート Mike Foote・弾みで挑戦した100マイル、危機を乗り越えて見つけたトレイルランニングの魅力【THE NORTH FACEアスリート・インタビュー】

Seoul 100k (100k, 50k)

韓国の首都・ソウルの都心部間近に広がるプッカンサン(北漢山)国立公園をグルリと時計回りで一周する100km 4,400mD+のコースで開催される大会。日本から鏑木毅 Tsuyoshi KABURAKIが参加します。

Autumn 100

イギリス・ロンドンから西に行ったテムズ川に面したGoringとStreatleyの二つの村を拠点にした100マイルのレース。累積獲得高度は1,170mD+となっています。

Oil Creek 100

ペンシルベニア州のオイルクリーク州立公園で開催。クリーク(川)の両岸のトレイルを一周する約50kmの周回コースを3周する100マイルです。

10月16日土曜日

AKITA TRAIL RUN FESTIVAL in まんたらめ(22km, 4km)

秋田市の大平山スキー場を会場に開催される22kmと4kmの二つのレースが行われる大会です。

常陸の国トレイルラン大会(31.8km、14.2km、8.9km)

茨城県石岡市。朝日里山学校を会場に行われるロング、ミドル、ショートの各レースが予定されています。

富士山原始林トレイルラン in 精進湖・本栖湖(20k/17k)

山梨県富士河口湖町の旧精進小学校を会場に開催。福田六花さんがプロデュースする大会で富士の樹海の中を走るコースとなっています。

小辺路 TRAIL JOURNEY in 十津川(57.8km、28km)

奈良県十津川村。熊野古道・小辺路の一部をコースとするレース。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

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