DC Weekly 2023年5月1日 Canyons、Calamorro、Korea 50K

国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーでは今年の予定を随時アップデートしています。まだ掲載していない大会についての情報のご提供、掲載済みの大会についてのご指摘を歓迎いたします。

(写真・Canyons Endurance Run by UTMBの100マイルのレースのスタート。Photo by UTMB World Series)

Sponsored link


【お知らせ】ポッドキャスト「Run the World, by DogsorCaravan」はAnchor.fmで公開し、Apple PodcastやSpotifyなどの各種プラットフォームで配信しています。ポッドキャストへのメッセージ、感想、リクエストをお待ちしています。エピソードやウェブサイトの中でご紹介します。投稿フォームはこちら。DogsorCaravanのライブ配信イベントの予定はGoogleカレンダーで公開しています。登録すると見逃しを防げます。

先週末開催のイベント

4月28日金曜日 – 29日土曜日

Canyons Endurance Run by UTMB (100M, 100K, 50K, 25K)

アメリカ・カリフォルニア州オーバーン。UTMB World Seriesのメジャーレーベルに位置付けられており、100マイル、100km、50kmの男女それぞれトップ10の選手はUTMB Mont-BlancのUTMB、CCC、OCCのそれぞれの出場権を獲得します。

100マイルの男子のレースでは中盤からはロー・カンファ Canhua-Luo (CHN) がリードし、そのすぐ後ろにマチュー・クレマン Mathieu Clément (SUI) が付くというレースが長く続きました。しかし、フィニッシュテープまであとわずかというところでスパートをかけたクレマンがわずか数メートルの差でローより先にフィニッシュ。タイムの17時間5分16秒という数字こそ同じですが、クレマンが優勝、ローが準優勝となりました。3位にはキャニオン・ウッドワード Canyon Woodwardが17時間46分で続きました。女子ではアリッサ・クラーク Alyssa Clarkが序盤から安定したリードをキープ、20時間13分で優勝。アレクシス・クレリン Alexis Crellinが20時間55分、アニー・ヒューズ Annie Hughesが21時間26分でトップ3に続きました。昨年のUTMF165kで2位の矢野淳子 Junko YANOは28時間55分、女子14位でした。

100kmのレースは今年6月のWestern States 100への出場権をかけたGolden Ticket Raceの最終戦ともなっていて、より注目を集めたようです。男子ではコール・ワトソン Cole Watsonが後半に順位を上げるスマートな走りで 8時間34分 で優勝。同じく後半に順位を上げたアダム・メリー Adam Merryが8時間50分で2位。3位はジャスティン・グリュンワルド Justin Grunewaldで8時間53分でした。女子はイーダ・ニルソン Ida Nilsson (SWE) が9時間51分で勝利、ゴールデンチケットを手にしました。2位にはプリシラ・フォーギー Priscilla Forgie (CAN) が10時間0分、3位はアロア・シオ Aroa Sio (ESP) が10時間11分。12月のアジア・メジャーとなったDoi Inthanon by UTMB 100k女子優勝の吉住友里 Yuri Yoshizumiは11時間21分で9位でした。

これも読む
HOKA TECTON X 2が4月3日発売・カーボンプレート搭載のトレイルランニングシューズ

リザルトはこちら

4月29日土曜日 – 30日日曜日

ヤリカン12時間耐久&100mile

石川県能美市仏大寺町の遣水観音山を会場に一周約8.7kmの周回コースで開催されたイベントです。本稿執筆時点では100マイルのリザルトが公表されていて、男子では廣瀬康一が27時間53分、女子は加藤美代が35時間7分でそれぞれトップで完走しました。リザルトはこちら

4月29日土曜日

いしおかトレイルラン大会(50k, 24k, 15k, 9k)

茨城県石岡市。50kmのスーパーロングは菊池尚美 (5:51) 、成田力 (5:07) が女子、男子のレースで優勝。27kmのロングは川西美穂 (2:31) 、ごとうのりひと (2:05) 、17kmのミドルは阪本奈々 (1:43) 、古宇田貴史 (1:17)が女子、男子のそれぞれチャンピオンとなりました。リザルトはこちら

Calamorro Skyrace (27.5km)

スペイン南部のアンダルシア州、ベナルマデナ Benalmádenaで開催。気温が32℃を超える暑さの中で27.5km 2270mD+のレースがSkyrunner World Series の開幕戦として開催されました。女子ではイリス・パッセー Iris Pessey (FRA)が3:21で勝利、マルセラ・バシノバ Marcela Vasinova (CZE) が3:24で2位、イクラム・ラーサラ Ikram Rharsalla (ESP) が3時間26分で3位に続きました。男子のレースは先頭が入れ替わる激しい展開でした。中盤までリードしたアレハンドロ・フォルカデス Alejandro Forcades (ESP)を交わして先頭に立ったダニエル・オサンス Daniel Osanz (ESP) がそのまま勝利するかに見えましたが、最後に先頭に立ったのはアントニオ・マルチネス Antonio Martinez Perez (ESP)でした。マルチネスが大会新記録となる2時間39分で優勝、2位はオサンスが約2分差の2時間40分、3位はフレデリック・トランシャン Frederic Tranchand (FRA)で2時間45分。フォルカデスは5位でした。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。スカイランナーワールドシリーズの次のレースは5月14日のSkyrace des Matheysins (FRA)となります。また、今回のCalamorro Skyraceでの開幕戦に先立って、今年のシリーズ最終戦となる「SKYMASTERS」が10月28 – 29日開催のLimone Xtremeとなることが発表されています

Calamorro Skyraceの女子トップ3。Photo © Skyrunner World Series

Calamorro Skyraceの女子トップ3。Photo © Skyrunner World Series

Calamorro Skyraceの男子トップ3。Photo © Skyrunner World Series

Calamorro Skyraceの男子トップ3。Photo © Skyrunner World Series

Korea 50k (50k, 25k, 10k)

韓国・ソウル近郊の東豆川(Dongucheon)市で開催された、Asia Trail Masterの大会。スタート前夜に大雨が降り、大会当日も雨模様の中でレースが開催されることとなりました。Asia Trail Masterのレポートによれば、50kmのレースは序盤から小笠原光研 Koken Ogasawaraがリードします。この日は大雨のためかコースをロストする選手が続発し、小笠原もその一人となってレースはDNFという結果になりました。男子優勝はジャンタラブーン ”ジェイ” キアンチャイパイファナ Jantaraboon Kiangchaipaiphana (THA) で5時間50分で優勝、2位はキム・ジス Jisu KIM (前週のKAIで3位のキム・ジソプ Jisub KIMとは別の選手です)で6時間15分。途中7位まで順位を上げていた喜多村久 Hisashi KITAMURAはその後コース上で転倒。出血のほか腕を骨折する怪我を負うことになりました。女子はチョン・セラ SEL A Joungが7時間43分で優勝。日本の安ヶ平萌子 Moeko Yasugahiraは9時間20分で8位でした。リザルトはこちら

これも読む
DC Weekly 2024年8月26日 Grand Raid des Pyrenees、Matterhorn Ultraks、L'Echappee Belle、富士山山麓一周、Trofeo Kima、筑波連山天空ロード&トレイルラン

3 Peaks Race (37.4km)

イングランド北部、ヨークシャーデールズ国立公園の中にある三つの山をコースにしたフェル・ランニングのレースは1954年に最初のレースが開催された歴史ある大会です。今年のレースは一部でコースが長くなって約39kmのコースで開催されました。結果はトーマス・ローチ Thomas Roachが2時間53分、キャサリン・テイラー Catherine Taylorが3時間34分で男女それぞれのレースを制しました。このレースは6月にインスブルックで開催されるWMTRC世界選手権の英国代表選考レースともなっていました。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

Ultra Race of Champions (UROC) 100k / 50k /25k

アメリカ・バージニア州で開催。リザルトはこちら

4月30日日曜日

信夫山パークランニングレース(15k, 5k, 3k)

福島市の中心に位置する信夫山をコースに街とトレイルの両方を楽しめるイベント。リザルトはこちら(公開され次第リンクします)。

今週末開催のイベント

4月30日日曜日 – 5月5日金曜日

日本横断川の道フットレース(514km/254km)

東京から新潟を目指す513kmの「日本横断ステージ」が4月30日にスタートしており、スポーツエイド・ジャパンのFacebookページにアップデートが投稿されています。小諸(長野県)から新潟の251kmの「千曲川〜信濃川ステージ」は5月3日にスタート。

5月1日月曜日 – 6日土曜日

Cocodona 250

アメリカ・アリゾナ州ブラックキャニオンシティからフラッグスタッフへと北上する距離250.1マイル(402km)、累積獲得高度39,410フィート(12,012m)、制限時間125時間のレース。スタートは5月1日午前5時(日本時間同日午後9時)。今回で3回目の開催となり、Arivaipa RunningのYouTubeチャンネルでライブ配信も行われます。エントリーリストには村井絢子の名前も。ライブトラッキングはこちら

5月3日水曜日

いいづなトレイルランニングレース(20km, 10km)

長野県飯綱町を会場に三登山(みとやま)・髻山(もとどりやま)周辺のトレイルで開催されます。

5月3日水曜日 – 4日木曜日

上田バーティカルレース/スカイレース(太郎山登山競走)

長野県上田市で開催。1日目は太郎山でフィニッシュする5kmと3.7kmのバーティカルレースが開催され、5kmのレースはV GAMES JAPANの開幕戦です。2日目は25kmと18kmのスカイレースで前者がスカイランナー・ジャパンシリーズの開幕戦となります。

5月4日木曜日 – 5日金曜日

Transvulcania by UTMB (72k, 48k, 28k, VK)

スペイン・カナリア諸島ラ・パルマ島で開催。昨年10月にコロナ禍と2021年の火山噴火を経て3年半ぶりの大会が開催されました。また、この時からUTMBワールドシリーズにも加わっています。今年の大会は以前のようにシーズン前半の5月に開催時期を戻して開催されます。

5月5日金曜日- 6日土曜日

Ultra Blue Island (118k, 65k, 42k, 25k, 11k)

北大西洋のアソーレス諸島(ポルトガル)のファイアル島で開催されるトレイルランニング・イベント。これまでWhalers’ Great Route Ultra-Trailとして開催されていた大会が里ブランドされています。

5月6日土曜日 – 7日日曜日

軽井沢トレイルランニングレース (45km, 21km, 5km)

長野県軽井沢町、群馬県安中市、長野原町。リゾート地として名高い軽井沢で昨年に続いて2回目となる大会が開催されます。

Miwok 100k

アメリカ・カリフォルニア州。スティンソンビーチ Stinson Beachを拠点にサンフランシスコの北側に広がるトレイルをコースに開催されます。

これも読む
DC Weekly 2022年6月20日 mozart100 by UTMB、武尊スカイラン、山中温泉、Broken Arrow、Fairy Trail

5月6日土曜日

Thames Path 100

イギリスのロンドンからオックスフォードまで、川沿いの道を遡る100マイルのランニングレース。

前週末の主な大会のリザルトと、今週末の国内外のトレイルランニング大会の予定をお伝えしているニュース記事・DC Weeklyへ、皆様からの情報や写真の提供を歓迎します。下のコメント欄もぜひご活用ください。国内、海外の主なトレイルランニング、ウルトラマラソンの大会日程を網羅する当サイトのレースカレンダーにもぜひご利用ください。

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link