Sierre-Zinal シエール・ジナール、50回大会は緊迫したレースに、オンボゴとラウクリが勝利 #GTWS

8月12日にスイスで50回目を迎えた山岳ランニングの名レース、Sierre-Zinal シエール・ジナールが開催されました。距離31km 累積獲得高度 2,200mD+のコースで行われた歴史的な大会を制したのは男子ではフィレモン・オンボゴ Philemon OMBOGO (KEN) 、女子ではソフィア・ラウクリ Sophia LAUKLI (USA) でした。

（写真　女子優勝のソフィア・ラウクリ Sophia LAUKLI © @GoldenTrailSeries | @Sierre-Zinal | @the adventurebakery）

女子部門：ラウクリの2勝目

今日のソフィア・ラウクリは完璧なレースを展開。序盤はあえて先頭に立たず、最初の登りを終えたところでは3番手でした。その後、先行していた選手を追い詰めたのちに先頭に立って、2時間53分17秒で優勝。6月のモンブラン・マラソンに続いて今年のGTWSで2勝目を挙げました。

© @GoldenTrailSeries | @Sierre-Zinal | @Martina Valmassoi

レース後に「今日はねらい通りのレースとすることができて、とても誇りに思っています。スタートからはリラックスして登りで無理をしないようにしました。戦略的なレース運びができた最初のレースにすることができました！」とラウクリは振り返りました。

2位は約4分の差でジョイス・ムトニ・ンジェル Joyce Muthoni NJERU (KEN) が2位でゴールしました。「シエール・ジナールを完走したのは今回が初めてで、この2位に本当に満足しています。途中で失速してレースをダメにしないようにすべてをコントロールすることを心がけました。来年、もっと強く戻ってくるためにもっとトレーニングしたい！」と話しました。3位はフィラリーズ・ジェルト・キサン Philaries Jeruto KISANG (KEN) でした。「登りでは良い感じだったが、平坦な部分でフラスコを落として水がなくなってしまいました。でも、カムバックして表彰台に上がることができたことを嬉しく思っています。」と振り返りました。

今年のSierre-Zinalの女子トップ5。© @GoldenTrailSeries | @Sierre-Zinal | @the adventurebakery

日本から参加した吉住友里 Yuri YOSHIZUMIは3時間35分でレースを終え、女子47位でした。

男子：オンボゴが感動的な勝利

フィレモン・キリアゴ・オンボゴは先頭集団で走りましたが、中盤では2番手となるシーンもありました。しかし、レースの後半では力強い走りを見せ、最後は2時間27分27秒でジナールにフィニッシュ。チームメイトであるパトリック・キプネゲノ Patrick KIPNGENO (KEN) が1分半の差で2位に。3位はケビン・キベット Kevin KIBET (KEN) が3位に入りました。トップ3はケニア勢が独占という快挙です。

男子優勝のフィレモン・オンボゴ Philemon OMBOGO © @GoldenTrailSeries | @Sierre-Zinal | @the adventurebakery

優勝したオンボゴは「パトリックは自分よりも強い選手で、勝てるとは思っていなかった。しかし18キロ付近で追い越すチャンスがあったので、そこで挑戦した。この信じられない勝利に興奮している」とコメントしました。キプネゲノは「オンボゴと私は賢いレースをしました。上り坂では自分のほうが強いとわかっていましたが、下り坂でも彼が私よりも強かった。彼が優勝であれば自分が2位でも全く失望していない！」と話しました。キベットは今回が母国ケニア以外で初めてのレースでした。「パトリックは私のコーチで、オンボゴは私の親友なので、一緒に走れて幸せです。来年さらに強くなって戻ってくるためにトレーニングを続けるつもりです。」とレース後にコメントしています。