8月28日月曜日の朝8時、シャモニーのPTLのスタートラインに立ったDacia UTMB Mont-Blancのレースディレクター、イザベル・ヴィシュー=ポレッティ Isabelle Viseux-Polettiさんは、「雨はトレイルにいる人々を幸せにします」と話しました。強い雨が降る中でも。PTLに参加する2人または3人のランナーで構成される113チームの気勢を削ぐことはありませんでした。チームで一緒にコースを進み、最長151時間で25,000m以上の累積標高の登りを300kmにわたって走り続けるチャレンジに意欲を燃やしていました。シャモニーに集まった観衆の声援が選手を送り出して、今年のUTMBは開幕しました。
(写真は今日のPTLのコースから。Photo © UTMB)
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続いて午前10時にはスイスのマルティニー・コンブ Martigny-CombeでMCCがスタートしました。累積標高差2,300mD+で距離40kmのコースは今日は冷たい雨が降るというコンディションでしたが、1,130人のランナーがシャモニーを目指して走りました。男子の表彰台はフランス人が占める結果で、シモン・パカール Simon PACCARD(UTMBインデックス858)で3時間20分52秒で優勝。パカールは過去2回このMCCに参加しており、自己ベストでの勝利でした。2位には地元オート=サヴォワのクロヴィス・シャヴェロ Clovis CHAVEROT(UTMBインデックス870)が3時間22分01秒でフィニッシュ。わずか30秒の差でフルーリー・ルー Fleury ROUX(UTMBインデックス834)が3位で続きました。
女子ではフランス勢が光り、こちらも地元となるオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ在住のクレマンティーヌ・ジェフレー Clémentine GEOFFRAY(UTMBインデックス795)が3時間47分02秒で優勝、スペインのヴァージニア・ペレス・メソネロ Virginia PEREZ MESONERO(UTMBインデックス740)、アヌシーのマチルド・クーロン Mathilde COULON(UTMBインデックス654)が4時間05分37秒でトップ3に入りました。
次は深夜の23時50分(日本時間29日火曜日午前6時50分)には、クールマイユール Courmayeur で1,250人以上のランナーが13回目となるTDSをスタートしました。距離145km、累積標高 9,100mD+のコースは美しくテクニカルで、ワイルドなトレイルを進みます。スタート地点のヴァル・ダオスタ Val d’Aosta の雰囲気に後押しされたランナーたちは、この後ボーフォルタン Beaufortainの格別な景観を目にすることでしょう。ブール・サン・モーリス Bourg Saint Maurice (51km) を過ぎると、グランド・モン・ダレーシュ Grand Mont d’Arêchesやピエラ・メンタ Pierra Mentaなど、美しく神秘的な山々が連なる様子に圧倒されます。このエリアでは冬には世界で最も有名なスキー・マウンテニアリングのレースが開催されています。ボーフォルタンの山間地にはオーテルーチェ Hauteluceのような村も点在し、住民は先頭を走る選手から最後尾の選手まで、熱い声援で選手を迎えます。プラロニャンのル・パスール Le Passeurだけは、今回は厳しい気象条件となるため、コースに含まれません。深い山の中の大自然に分け入ったランナーたちは、レ・コンタミーヌ Les Contaminesを経由してシャモニー・モンブランに到着します。
TDSに参加している有力選手については当サイトの紹介記事をご覧ください。
TDSと他のすべてのレースは、live.utmb.worldと大会のSNSで大会開催期間中を通してフォローすることができます。TDSの最初のフィニッシャーは8月29日火曜日の18時(日本時間30日水曜日午前1時)ごろにシャモニーに到着する見込みです。