UTMBワールドシリーズを企画運営するUTMB Groupは地球環境の再生、開催地コミュニティへの支援、トレイルランニングを全ての人のためのものとするための行動を柱とする行動計画であるロードマップを発表しました。「UTMB for the Planet」と呼ばれるこのロードマップはDacia UTMB Mont-Blancを始めとするUTMBワールドシリーズのイベント全てが取り組み、2025年までに40の主要な施策を展開します。その取り組みには女性と女性と男性のランナーを公平に比較できる新しいUTMBインデックスランキングの導入も含まれています。
「UTMB for the Planet」についての詳細はウェブサイトで閲覧できるほか、調査レポートがダウンロード可能となっています。
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環境：山岳の生態系の再生を支援
「UTMB for the Planet」は大会開催による環境への影響を最小限に抑え、山岳の生態系の再生を支援することで、将来世代がトレイルランニングの美しさと挑戦を続けて楽しめる状況を目指します。
UTMBワールドシリーズの大会では現在、96%のイベントが余った食料品を寄付し、88%がリユース可能なコースマーキングを使用、そして88%がイベント前後のトレイルのクリーンアップを行っていると言います。
Dacia UTMB Mont-Blancでは、2013年に「環境大使 environmental ambassadors」が導入され、25人の訓練を受けたボランティアが任命されています。イベント全体でトレイルをクリーンに保つだけでなく、すべてのランナーに山岳行動の倫理について教育する取り組みを続けている、と言います。
領域（テリトリー）：開催地への支援
UTMB Groupは、各大会の開催地のホスト・コミュニティを支援し、持続可能な観光を促進することを目指す、と言います。
現在までに、UTMBワールドシリーズのイベントの88％が地元の事業者に発注しているほか、66％は地元の文化を象徴する地元産の賞品を採用。58％が少なくとも3つの地元の非営利団体と提携しているとしています。
Paraty Brazil by UTMBは、開催地のパラティの地元の代表として2024年以降のモンブランに代表選手団を送ることを目標にしているといいます。具体的には地元の住人からなるグループにトレーニング、用具、栄養製品をサポートするほか、大会へのエントリーも提供します。
人々
「UTMB for the Planet」は、ランナーの健康、安全、および福祉を守ることに焦点を当てています。全体的な目標は、トレイルランニングを全ての人々のスポーツとして再定義することであり、戦略は女性と適応能力のあるアスリート、および現在のトレイルランニング界で代表性の少ないグループをサポートすることに焦点を当てています。
UTMB Groupが行った調査では女性ランナーがトレイルランニングに取り組む際の障壁として、トレーニングの必要性の他に、25％の女性が家庭生活との両立が困難との回答した、とのこと。今年導入された新しい妊娠に関するポリシーは、こうした状況にある母親とそのパートナーを支援することがねらいだとしています。
また、女性と男性のランナーを公平に比較できる評価システムとして、UTMBインデックスによるランキングの新しい制度を開発しており、これは2024年に導入されます。
