スロベニアの壮大な山々で開催、Julian Alps by UTMBでハラストヴェツとパスカルが勝利

先週末の9月8 – 10日、スロベニアのクランスカ・ゴラ Kranjska Goraで「Julian Alps Trail Run by UTMB」が開催されました。スロベニアにおける最大のトレイルランニングイベントであり、この大会の完走者は来年のUTMB ワールドシリーズ・ファイナルへのエントリーで抽選チケットとなるランニングストーンを獲得することができます。

(Photo © Simon Zupan / UTMB)

Sponsored link


イヴァン・ハラストヴェツ Ivan Hrastovec (SVN)は、170kmのレース “I Feel Slovenia Ultra Trail” の2021年のチャンピオンです。今回は前回の記録をほぼ2時間短縮して、2位のケビン・ビッグス Kevin Biggs (CAN) および3位のフェルナンド・アルヴァレス Fernando Alvarez (ESP) に2時間の差をつけて、自国のビッグイベントで再び優勝を果たしました。

「 ”Julian Alps by UTMB” がUTMBワールドシリーズのイベントとなったことで、ここでの優勝はシャモニーのUTMBワールドシリーズファイナルへの出場資格を意味するようになりました。私もその資格を手にしたので、おそらくUTMBに挑戦するでしょう!」とハラストヴェツは興奮気味に話しました。

(Photo © Simon Zupan / UTMB)

(Photo © Simon Zupan / UTMB)

この週末のベスト・パフォーマンスとなったのは女子優勝のフィオナ・パスカル Fiona Pascall (GBR) です。24時間39分7秒で、ハラストヴェツに次いで総合2位でフィニッシュしました。パスカルは今回が初めての100マイルレースでした。

「私は以前スロベニアを訪れたことがありますが、ジュリアンアルプスは初めてです。UTMB ワールドシリーズに挑戦するため、このスロベニアの大会を選びました。期待通りの結果になりました。」とパスカルはコメントしました。

「コースで気に入った場所は約50km地点の小さな村でした。ストリートパーティーが開催されており、高齢者から子どもたちまで地元の人たちが私とハイタッチして、カウベルを鳴らしてくれました。熱心に応援してくれてとても素晴らしい光景でした。」

先月のTDSでDNFだったエスター・フェルホファー Esther Fellhofer (AUT) は2位で復活し、バラバラ・ヨリッチ Barabara Jolić (SVN) が3位で表彰台に立ちました。

100kmの “Ultra Sky Trail” はスタートからフィニッシュまでバトルが続き、トップ5のランナーがわずか15分でフィニッシュに揃うことになりました。レースの途中で先頭を走っていたアレクサンダー・バドフスキー Aleksander Badowski (POL) は二人の選手に抜かれますが、すぐにリードを奪回します。バドフスキーが優勝、マーカス・ミンゴ Markus Mingo (GER) とアレクサンドロス・カリカス Alexandros Karykas (GRE) が続きました。

ユリアーネ・レスラー Juliane Rössler (GER) が100kmのデビュー戦となった今回のレースで女子優勝。レンカ・ヒクロバ Lenka Hiklová (SLO) およびタイダ・クナフェリ Tajda Knafelj (SVN) の前でフィニッシュテープを切りました。レスラーは “Restonica Trail by UTMB” の50Kカテゴリーで2位になっており、トレイルランニングでの実力を示しています。

これも読む
ルーマニアのマダリーナ・フロレアがグランドファイナルを制覇、ソフィア・ラウクリが年間タイトルを獲得・Golden Trail World Series Grand Final 三日目

50kmの ”Sky Trail” では、トビアス・ガイザー Tobias Geiser (ITA) が優勝、ヤネズ・クランチニク Janez Klancnik (SVN) が2位、アンドレイ・ガブリエル・ドラガン Andrei Gabriel Dragan (ROU) が3位で続きました。ガイザーはUTMB ワールドシリーズのレースへの挑戦を続けており、Mozart 100 by UTMBでの優勝のほか、Istria 100 by UTMB、Transvulcania La Palma Island by UTMB、およびEiger Ultra-Trail by UTMBを完走しています。

50km女子のレースでは、サビーネ・ウルムサム Sabine Wurmsam (GER) が優勝。バルボラ・チハ Barbora Cicha (CZE) とオリヴィア・テイラー Olivia Taylor (GBR) がそれぞれ2位と3位でフィニッシュしました。

20Kカテゴリーの “クランスカ・ゴラ・トレイル” はサボ・シャンドール Szabo Sandor (HUN) が1時間50分51秒で男子優勝。ディミトリ・シャペル Dimitri Chapelle (FRA) とエドアルド・ロッサノ Edoardo Rossano (ITA) がそれぞれ2位と3位で表彰台に加わりました。

女子優勝はトラック競技選手のマルグリット・リシャール Marguerite Richart (FRA) で、キティ・ポジトス Kitti Posztós (HUN) との差は1分以内とタイトなレースを制しました。3位はバルボラ・マルコヴァ Barbora Marková (CZE) でした。

「私の専門はトラックの1,500mですが、ヨーロッパを旅しており、今、スロベニアに1か月滞在しているので、ここにいる間にこのレースに参加してみようと考えました。やってみて良かったです。」と女子優勝のリシャールは語りました。

(Photo © Bine Mekina / UTMB)

(Photo © Bine Mekina / UTMB)

大会の最後のフィニッシャーとなったのはソフィヤ・ヴゥソヴィッチ Sofija Vušović (SVN) で45時間55分34秒で170kmを完走しました。世界各地から集まったトレイルランナーのコミュニティがフィニッシュラインを囲んで、今年の “Julian Alps by UTMB” の成功を祝いました。

これも読む
上田瑠偉が37kmのスカイで3大会連続となる銅メダル獲得、国別団体で日本が銅メダル獲得。【2024スカイランニング世界選手権】

大会のリザルトはこちら

この記事が気に入ったらDogsorCaravanをBuy Me a Coffeeで直接サポートできます!

Buy Me a Coffee

Sponsored link