オープンイヤー型で外音が自然に聞こえ、イヤーフックで耳からずり落ちない安心感。ランニングにはピッタリの完全ワイヤレスイヤホンです。
オーディオ機器ブランド「1MORE」はブランド初のオープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン「1MORE フィット オープン イヤーバッズ S50」を発売しました。 オープンイヤー型なので音楽と周囲の音を同時に楽しめ、屋外やスポーツでの使用に適したイヤホンです。IPX7の優れた耐汗設計となっています。
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9月15日発売で価格は税込19,990円となります。1MOREの公式オンラインストアのほか、発売記念セールとして、Amazon.co.jpと楽天市場の1MORE公式ストアでは10月31日までの期間限定で4,000円の割引クーポンが配布されています。
このほか、シリコンドームを省き防水等級がIPX5の「1MORE フィット SE オープン イヤーバッズ S30」も同時に発売されました。詳細は記事の最後をご覧ください。
1MOREのイヤホン、ヘッドホンといえばアクティブノイズキャンセリングやハイレゾ対応といった音響技術のトレンドを価格とのバランスをとりながら盛り込んでくる注目のブランド。そのほかにも小型化を追求して寝る時にイヤホンをつけたまま枕に耳を押し付けても違和感がない「寝ホン」でも人気を集めてきました。そんな1MOREの新作は耳を密閉しないオープンイヤー型の完全ワイヤレスイヤホンです。イヤホンといえば耳の穴にシリコンのチップを耳栓のように入れ込むカナル型が主流となっている中、装着した時に開放感があり、音質も抜けがよいと言われるオープン型のイヤホンが最近注目されています。そんなトレンドに対する1MOREの提案がこの S50 ということになります。今回もメーカーの「1MORE INTERNATIONAL LIMITED」からサンプルをご提供いただき、1週間にわたって試してみました。
耳の穴を塞がないので装着の負担が少ない、外すと再生が止まるスマート再生、タッチコントロールも備える
S50 はイヤーピースが左右に分かれたいわゆる完全ワイヤレスのイヤホンです。イヤーピースからはしなやかなシリコンのフックが延びており、このフックが耳たぶを後ろから巻き込みます。実際に耳につけてみるとフィット感は高く、耳たぶに当たりを感じることもありません。筆者はメガネをかけていますが、メガネのテンプルとフックの干渉も気になりませんでした。頭をどんなに振ってもイヤホンが落ちることはなさそうです。これはカナル型のイヤホンにはない安心感です。
イヤーピースには透明なシリコンドームが取り付けられていて、これを耳の穴に入れるのかな、と思うかもしれません。しかしそうではなく、シリコンドームは耳の穴の入り口のくぼみにはめる感じで装着します。オープンイヤー型のイヤホンなので、音が出るドライバーユニットと外耳道をの間は完全に塞がない、というのが特徴です。よくみるとシリコンドームには切り欠きが設けられています。シリコンドームを耳の穴の入り口のくぼみに入れればそれで装着完了なのですが、耳栓をするように耳の穴に入れてしまうカナル型と比べると最初は装着感がちょっと頼りなく感じるかもしれません。慣れると、耳の穴に圧迫感がないので装着感が軽く、長時間つけていても違和感を感じません。
最初にスマートフォンなどとBluetooth接続をしておけば、次からはケースから取り出すだけで自動的にスマホに接続します。音声を再生中にイヤホンを取り外せば、自動的に再生が一時停止するスマート再生機能も備えます。装着中はイヤホンのタッチコントロールも可能。音楽の再生・停止、通話の応答・停止、Siriなどの音声アシスタントの起動などが可能です。
オープンイヤーの軽い装着感に対して、低音もしっかり聞こえる音質に驚く
S50 は「1MORE ピュアパワードライバー」に「DLC(ダイヤモンドライクカーボン)振動板」を採用。最大の特徴はオープンイヤー型なので、ドライバーから発生した音が密閉されない空間を伝わって聞こえるということ。最近のイヤホンはカナル式で耳を密閉して低音から高音まで鼓膜に忠実に伝える、さらにはANCを駆使してノイズをしっかり抑えるというものが多いですが、この S50 はアプローチが大きく異なります(もちろん S50 にはANC機能はありません)。
しかし実際に音を聞いてみると耳栓のようなカナル式のイヤホンと同じように聞こえることに驚きました。手元にあるAirPods Proと聴き比べましたが、静かなところであれば高音のきらめきから、低音の重厚感まであまり差を感じません。オープンイヤー型は低音が弱くて軽い音になるのでは、という先入観がありましたが、よい意味で裏切られました。
外音がナチュラルに聞こえ、イヤーチップを落とさない安心感があるのでランニングにも適している
オープンイヤー型のイヤホンは耳を塞がないので、ランニングに適しているはず。というわけで S50 を耳につけて走りに出かけました。耳につけていても、耳の穴を完全に塞いでいないので、外の音は違和感なく聞こえます。ランニング中に周囲の音が聞こえずに危険を察知できないという心配は軽減されます。
イヤホンから延びるフックのおかげで耳からイヤホンが落ちるのでは、という不安は全く感じません。カナル型でもフィットしていればランニング中に耳から落ちることはまずありませんが、耳の形状によってはカナル型が合わないという人もいるでしょう。S50 のイヤーフックはより幅広い人にイヤホンが落ちない安心感を与えてくれそうです。イヤホン本体はIPX7の防水仕様なので、汗をかいたり水洗いをしても安心です。
オープンイヤー型について気になるのは周囲への音漏れです。密閉しないという構造により、イヤホンの音は周囲に漏れやすいはずです。室内で試したところ、S50 を耳につけた筆者が普通に音楽を聞いていても、家人は音漏れを感じませんでした。屋外や電車の中で試すと、筆者が音量を上げるせいか多少音漏れを感じたそうです。音漏れについては、それほど神経質にならなくてもよさそうですが、気になる場面では音量を下げたり、別にカナル型のイヤホンを用意して使ったほうがいいかもしれません。
このほか、S50 にはマイクもついているので電話や通話アプリにも対応しています。ただ他の多くのBluetoothイヤホンと同じく、16kHzなので音質は有線接続には全く及びません。しかし、S50 のマイクにはAI技術によるノイズリダクション機能があり、自分の声はクリアに相手に伝わります。オープンイヤー型なので自分が聞こえる音にはノイズキャンセリングがかからないので気づきにくいかもしれませんが、便利な機能です。
バッテリー持続時間はイヤホン本体のみで満充電から11時間使用可能。ケースに装着することで合計38時間の音声再生が可能。さらに急速充電により5分の充電で2時間の使用が可能。充電ケースに対してはUSB-C接続の有線充電のほか、Qi対応のワイヤレス充電が可能です。AppleのMagSafe充電器でも充電できました。
このほか、スマホの1MORE MUSICアプリを通じて「Sonarworks社が開発した12種類のスタジオクラスのEQプリセット」が利用できます。ヒップホップ、クラシック、エレクトロニックなど、ジャンルに応じたプリセットを選ぶことが可能ですが、カスタマイズには対応していません。タッチコントロールの設定変更もこのアプリでできます。
S50 はランニング中に使うイヤホンとして注目したい
ランニング中に使うイヤホンには、耳からずれたり外れたりしにくい、耐汗性があるといった機能に加え、最近では外部の音が聞こえるのを妨げないことが重視されるようになってきました。
1MORE S50はオープンイヤー型とすることでランニングに適したイヤホンとなっているのですが、イヤホンとしての音質を犠牲にしていない点がメリットです。オープンイヤー型はイヤホンを耳の上から被せる構造になっていることが多いですが、カナル型に比べるとずれやすくてベストの音質になりにくい。S50 はシリコンドームによってズレを防いで本来の高音質でリスニングできます。
ランニングのためのイヤホンを探している方はもちろん、オフィスやリモートワークで室内の音が自然に聞こえるイヤホンを探している方には、注目の製品です。
さらにリーズナブルな S30 も登場
S50 と同時に、シリコンドームを省き防水等級がIPX5の「1MORE フィット SE オープン イヤーバッズ S30」も同時に発売されました。こちらは税込9,990円。1MOREの公式オンラインストアのほか、発売記念セールとして、Amazon.co.jpと楽天市場の1MORE公式ストアでは10月31日までの期間限定で1,500円の割引クーポンが配布されています。