国際スカイランニング連盟(ISF)は11月19日日曜日にあべのハルカスで第2回ステアクライミング世界選手権 2023 Stairclimbing World Championships を開催します。
高層ビルの階段を空に向かって駆け上るステアクライミングの国際大会は2019年までVertical World Circuitとしてシリーズ戦が開催されていましたが、新型コロナのパンデミックにより中断されていました。ステアクライミングとして新たに2022年秋に第一回世界選手権がドバイで開催され、今回第二回世界選手権が大阪・あべのハルカスで行われます。
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(写真・昨年のドバイでの世界選手権の女子表彰台。優勝した吉住友里<中>、2位の立石ゆう子<左>、3位の沢田愛里 ©Dubai Holding SkyRun )
ホスト大会となるのは、日本スカイランニング協会(JSA)が主管し株式会社ミーティングが運営するステアクライミング・ジャパン・サーキットの第二戦・大阪大会で、今回で5回目の開催です。一般参加者を含め、1500名のステアクライマーたちが59階にある展望台を目指して、高さ285m、1610段を駆け登ります。
大会プロデューサーである奥野晋一郎 Okuno Shinichiro 氏のコメントは次のとおり。
2023年世界ステアクライミング世界選手権大会を、ここ日本のランドマークである大阪のあべのハルカスで初めて開催できることを大変光栄に思います。世界最高のアスリートたちが超高層ビルの階段を駆け上がり、並外れた記録を打ち立てるのを見るのを楽しみにしています。また、このイベントが多くの人々にビルやタワーの階段を登るトレーニングを普及し、より多くの人々の健康を増進する機会となることを願っています。
過酷なコースの記録は、男子はオーストラリアのマーク・ボーン Mark Bourne(2019年) の8分29秒、女子は日本の吉住友里 Yuri Yoshizumi(2017年)の10分14秒です。
2008年から、ステアクライミングは国際スカイランニング連盟の主管する競技の一つとしてなっています。あべのハルカスで開催されるこのイベントは、2017年からISFが認可するVertical World Circuit (VWC)の主要な大会となってきました。
ISF会長のマリノ・ジャコメッティ Marino Giacometti 氏は次のようにコメント。
「山でも階段でも、日本はスカイランニングの世界で最も注目される国の一つです。日本スカイランニング協会と松本大 Dai Matsumoto 代表、そして主催者のステアクライミング・ジャパン・サーキットとともに、この世界選手権の開催を発表することを非常に誇りに思っています。」
「私たちは、バーティカルキロメーターの室内版となるこのユニークな競技に、世界の50カ国のメンバー競技団体から最近のユース世界選手権やコンチネンタル選手権で活躍した選手たちが参加することを期待しています。」
標高288メートルの展望台に到達した最初の男女3名に金、銀、銅のメダルが授与され、男女最初の男女には名誉ある世界チャンピオンのタイトルが与えられます。昨年にドバイで開催された第1回目のステアクライミング世界選手権では、マレーシアのソー・ワイ・チン Wai Ching Soh と日本の吉住友里が初代のステアクライミング世界チャンピオンに輝きました。日本の渡辺良治 Ryoji Watanabe が銀メダル を獲得し、女子の表彰台は日本の選手が独占する快挙でした。JSA・ステアクライミング委員会より選出される日本代表選手は後日発表されます。